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床下換気・防湿って何? どうして必要?

木造住宅を建てる時にはまず基礎を打ち、その上に「床組」と呼ばれる、床を構成する部分を木材で構築します。その床組と、基礎との間にできる空間が、いわゆる「床下」です。

床下は、建物が竣工すると閉じ込められた空間になります。ですので、何も工夫を施さなければ床下には空気の通り道がなくなってしまうことになります。
しかし、床下には地面から湿気が上がってくるため、空気の通り道がない状態では湿気の逃げ場がなくなり、やがて床組が腐食してしまいます。
このようなことにならないように、建築物が遵守せねばならない建築基準法や、劣化対策等級を定める品確法において、「床下換気」及び「床下防湿」の措置が定められています。

床の高さと床下換気口

建築基準法では、床下に湿気が上がってこないように、防湿措置をすることが義務づけられています。ポイントは2つで、「基礎からの床の高さ」と「換気口の大きさと間隔」です。

1、床の高さは、直下の地面からその床の上面まで45cm以上とすること。

2、外壁の床下部分には、壁の長さ5m以下ごとに、面積300cm2以上の換気孔を設け、ねずみ侵入を防ぐ設備を導入すること。

建築基準法では、木造住宅であっても、2つの条件を満たしている場合には、床下防湿を行わなくてもよいことになっています。逆に、鉄骨住宅であっても、一階の床が木造の場合には、床下の防水を考慮する必要があります。建築基準法上の規定はこれだけです。「床下換気の規定」として覚えておきましょう。

コンクリートの厚さと防湿シート

品格法の劣化対策等級2,3では、床下換気口の間隔は「4m以下ごと」と規定されており、よりこまめに開けることが必要です。

さらに、「厚み60mm以上のコンクリートを打つか、あるいは防湿シートなどを敷くこと」という要件があります。つまり、厚み60mmの防湿コンクリートを床下全面に設けるか、防湿フィルムを床下全面に敷き込むか、いずれかの対策を行いなさいという意味です。床下換気の規定を守ることで、地盤から発生する湿気で木材が腐食するのを防ぐことができます。自分の家の床が建築基準を満たしているかどうかは、図面を見ることで容易に確認できます。

基礎パッキン工法とベタ基礎

項目が多くてクラクラしますか?でも大丈夫です。最近の住宅では「基礎パッキン工法」が採用されている例が多いからです。基礎パッキンとは、住宅の床下の換気を行うために、基礎と土台の間に敷く通気部材のことで、この基礎パッキンを使った工法を基礎パッキン工法と呼びます。基礎パッキン工法は、土台下部全周を空気が通り抜けられる構造なので、換気口の間隔4m以下という要件は自動的に満たされます。さらに、ベタ基礎を採用する場合、「厚み60mm以上のコンクリートを打つ」という要件も満たされます。これは現在の住宅の主流となっており、基礎パッキン工法とベタ基礎によって、床下換気の規定を満たして、常に床下に空気が流れるような対策ができます。

シロアリ被害を防ぐために

シロアリは温度・湿気・栄養分の条件が揃ったところに現れます。そのため、床下換気・防湿を行うことは建物の腐食を防ぐだけでなく、シロアリの被害を防ぐためにも重要です。

上記の事柄は、法律で求められているごく基本的な対策に過ぎませんが、3世代以上にわたって家を受け継ぐ、つまり住宅を長持ちさせるためには大前提となる大切な対策です。
業者に任せきりにするだけではなく、お施主様もこのような対策が必要であるということをよく知った上で、長く、健康に住み続けることのできる家を建てましょう。

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