ガルバリウム屋根は軽量・安価・長持ち。デメリットを押さえてベストな選択を

瓦屋根に代わる注目の屋根材「スレート屋根」と「ガルバリウム鋼板」

近年、瓦屋根に代わる新しい屋根材として注目されているのが、「スレート」と「ガルバリウム鋼板」です。以前の記事では、スレート屋根についてご紹介しました。

・すっきりしたデザインのスレート屋根 地震に強い屋根のポイントと注意点は?

今回の記事では、ガルバリウム屋根のメリットやデメリットについて詳しくご紹介します。

ガルバリウム鋼板の屋根材とは?

ガルバリウム屋根の材料であるガルバリウム鋼板とは、80年代から盛んに研究され、2000年代から実用化され始めた新素材です。「鋼板」とは鉄にめっきを施したもので、以下のようなめっきを施したのがガルバリウム鋼板と呼ばれます。

ガルバリウム鋼板は、アルミニウム55%、亜鉛43.4%、シリコン1.6%から成る、アルミ亜鉛合金めっき鋼板です。アルミニウムの特徴である耐食性、加工性、耐熱性、熱反射性と、亜鉛の特徴である犠牲防食機能により、従来の鋼板よりも、さらに耐久性に優れ、あらゆる用途に対応できる画期的な鋼板です。
(出典:ガルバリウム鋼板 – 日鉄住金鋼板株式会社

この素材を屋根材に用いたものが、ガルバリウム屋根と呼ばれているものです。

ガルバリウム屋根のメリット

スレートと並ぶ、近年人気の屋根材であるガルバリウム屋根。そのメリットとデメリットを見てみましょう。

寿命が長い

ガルバリウム屋根は耐用年数が30年程度とされており、同じ金属系のトタン屋根よりも耐用年数が高く、またガルバリウム屋根と同じく近年人気のスレート屋根よりも耐用年数が高いです。

比較的安価

ガルバリウム屋根は、瓦屋根と同じくらいの強度があると言われていますが、瓦屋根と比べてリーズナブルに施工することができます。

防錆性が高い

ガルバリウム屋根は金属製ですが、錆びにくいめっきを施しているため、同じ金属屋根のトタンと比べると、防錆性が4倍も高くなっています。

耐震性を確保しやすい

ガルバリウム屋根は非常に重量が軽く、瓦と比べ坪あたり1/6、スレートと比べても1/3程度の重さです。屋根重量が軽いと、耐震性を確保しやすくなります。

デザインが豊富

ガルバリウム鋼板は加工がしやすく、スレート屋根のようなデザインから瓦屋根のようなデザインまで、好みのデザインを選ぶことができます。

メンテナンスが不要

スレート屋根の場合、定期的に塗装メンテナンスが必要になりますが、ガルバリウム屋根では塗装メンテナンスの必要がありません。そのため、メンテナンスの手間や費用を抑えることができます。

ガルバリウム屋根のデメリット

防音性が低い

金属屋根なので、他の素材に比べて防音性は劣ってしまいます。屋根の防音性が低いと、雨音がうるさく感じられます。
これを緩和するのによく用いられるのが「自然石粒」です。屋根表面に石粒を付けることで凹凸を生み、雨粒を散らすことで防音効果を発揮します。コストは上がりますが、防音性が高まります。

断熱性が低い

金属製であるため、屋根自体の断熱性は他に比べて低くなってしまいます。これは断熱材の施工次第でカバーすることができますが、断熱のための費用をプラスして考える必要があります。屋根断熱については以下の記事をご覧ください。

・屋根裏部屋も夏涼しく、冬暖かい。家全体を包み込む屋根断熱

傷がつきやすい

ガルバリウム屋根は、非常に薄くて軽い素材です。それはメリットでもあるのですが、その反面傷がつきやすいというデメリットもあります。

腕の良い職人が少ない

ガルバリウム屋根は歴史の浅い屋根材であるため、品質を担保できる腕の良い職人がまだ少ないのが現状です。

ガルバリウム屋根を選ぶなら実績のある業者を選ぼう!

ガルバリウム屋根を選ぶなら、実績のある施工者を選ぶことをお勧めします。人気の屋根材だからと言って、施工実績や技術があまりないにも関わらず、強く勧めてくる業者には注意しましょう。

リガードでは、ガルバリウム屋根を標準採用しているので、多数の施工実績があります。熟練の職人が丁寧に施工いたしますので、安心してお任せください。
また、近年ではガルバリウム鋼板に防錆効果のあるマグネシウムをプラスし、耐腐食性を強化した「次世代ガルバリウム鋼板」も登場しています。
ベースはガルバリウム鋼板なので、一般のガルバリウム鋼板と同じようにデザインも豊富でメンテナンスが不要なメリットがあります。さらに、防錆性は通常のガルバリウム鋼板よりも高くなっておりますので、寿命もより長くなっています。

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