北欧インテリアの特徴とは? アルテックやストッケに見る北欧デザインの思想

北欧インテリアとは?

北欧インテリアとは、デンマーク、スウェーデン、ノルウェー、フィンランドの北欧4カ国で生まれたインテリアを指します。それぞれの国によって特徴は異なりますが、基本はシンプルで実用的なものが多いです。また、北欧には有名なデザイナーも多いんですよ。
緯度の高い場所に位置する北欧地域では、冬は太陽の光をほとんど感じることができない日もあります。そのため、北欧の方々はお部屋の空間づくりをとても大切にしています。ナチュラルで温もりのあるデザインや間接照明の柔らかな灯りは日本人好みのものが多く、忙しい現代人に癒しを与えてくれるでしょう。

北欧生まれの有名ブランド

北欧インテリアと一口に言っても、国ごとに特徴が異なります。それぞれの国で代表的なブランドをご紹介します。

デンマーク

ルイス・ポールセン(louis poulsen)

近代照明のルーツといわれるルイス・ポールセン。ポール・ヘニングセンがデザインした、PH4/3というペンダント照明で有名です。下方向に光を集中させることによりあえて部屋全体を明るくせず、穏やかに室内を照らします。間接照明を多く取り入れる北欧らしさ溢れる作品ですね。

ケーラー(KAHLER)

約180年の歴史を誇るデンマークの老舗陶器メーカーです。

ダンスク(DANSK)

デンマーク風を意味する「ダンスク」はデザイン性と実用性を兼ねた食器ブランドです。

スウェーデン

アルメダールス(almedahls)

人や動物、食卓などの温かみのあるデザインが特徴のテキスタイルメーカーです。

リサ・ラーソン(Lisa Larson)

人気の猫のキャラクター「マイキー」を始め可愛らしい動物柄が特徴です。日本でも多くのコラボ商品があります。

ノルウェー

ストッケ(Stokke)

ストッケの椅子は、大人用の椅子でダイニングテーブルに手が届かず困っているお子様の様子を見て、「子供と共に成長する椅子」をコンセプトにデザインされました。お子様の成長に合わせて付属品を付け替えたり、椅子の高さを調整することで、常にお子様に丁度良い椅子となり、正しい姿勢を保つことができます。

キャサリン ホルム(Cathrineholm)

葉を意味するロータスシリーズが有名なホーローメーカーです。明るいデザインがキッチンを華やかにしてくれます。日本でもコレクターが多いです。

ロロスツイート(Roros Tweed)

真冬には-40度にもなる極寒の地ロロス村で育った羊の毛を使った高級ブランケットです。動物柄がとても可愛らしく、防寒性も抜群です。

フィンランド

マリメッコ(marimekko)

カラフルで大きな花柄「ウニッコ」が有名なテキスタイルメーカーです。ウニッコ以外にも自然や動物などのモチーフの柄がたくさんあります。

フィンレイソン(Finlayson)

約200年の歴史を誇るフィンランド最古のテキスタイルメーカーです。洋服から食器まで、様々なグッズを手がけています。

アルテック(artek)

アルヴァ・アアルトを始めとする4人の創業者が1935年に設立し、椅子・スツール・テーブル・アームチェア・照明等、すべてのジャンルにおいて名作を輩出してきた企業です。日本には2006年に上陸し、着実にファンを増やしています。
artekという社名は「Art & Technology」から来る造語です。その製品の中では、スツール60が特に知られています。アアルトが手がけた造形美の美しい家具メーカーです。

北欧の代表的な椅子

北欧家具で代表的な椅子といえば、アルネ・ヤコブセンのアントチェア(1952年)・セブンチェア(1955年)や、ハンスJ.ウェグナーのザ・チェア(1949年)・Yチェア(1950年)などがありますが、いずれも相当に値が張ります。
もちろん、値が張るには理由があります。例えば、アントチェアは木材の特性と加工技術がうまく合わさり、そのデザイン性はさることながら、体にぴったりとフィットするように計算され尽くされた造りで、座り心地は抜群です。デザインと機能性を融合させるためには、熟練の職人の技術が欠かせません。このように、名作家具が値が張るのはしっかりとした理由があるのですね。

ただし、これらの椅子にはリプロダクト品がありますので、予算を抑えたい方や他の家具にも回したい方は、その購入も検討してみてはいかがでしょうか。

リプロダクト品とは?

ジェネリック製品と表現されることもあるリプロダクト品とは復刻生産品のことで、コピー品(偽物)とは全く異なります。
意匠権切れの作品を忠実に再現したものがリプロダクト品、意匠権を侵害しているものがコピー品ということが出来ます。コピー品には粗悪な品質のものも多いため、注意しましょう。

ダイニングテーブル

アルヴァ・アアルトが創業者の一人であるアルテック(artek)のダイニングテーブルは、脚の天板との接触面がL字にカーブしているL-レッグがとても印象的です。「曲げ木」の技術で接ぎ目のない構造にすることで強度が増し、何十年も使える家具となるのです。何世代にも渡ってダイニングテーブルを使い続けることができたら、素敵ですよね。

スツール

スツール60は北欧家具の代表といっても過言ではありません。上記のダイニングテーブルと同じ技法の脚が採用されてお理、長きに渡って愛用することができます。また、スツール60は重ねて収納するシーンまで計算され尽くされていて、重ねると脚が螺旋状のフォルムを描き、美しく収納することができます。そのため、たくさん椅子が必要な図書館や学校などの公共施設でも使用されています。

ソファ

北欧のソファというと、ハンス・J・ウェグナーが1953年にデザインしたGE290が有名です。日本の住宅に非常に取り入れやすいデザインなので、国産でも似たようなデザインのソファがありますが、その原点がGE290なのです。高い技術による耐久性、そして座面の布部分は張替えが可能なので一度買えば一生物のソファです。

ラグ

ナチュラルな無垢材を使用した家具が多い北欧インテリア。そこに程よいアクセントを加えてくれるのがラグです。長く暗い冬を家の中で過ごすことが多い北欧では、マリメッコのウニッコや、リサ・ラーソンの猫のキャラクター「マイキー」など、自然や動物をモチーフにした明るい印象のラグが多く、部屋を明るく仕上げてくれるでしょう。

照明

ルイス・ポールセンやレクリントなどが有名です。レクリントは特殊なプラスチックシートを職人が手で折り上げる、斬新なフォルムが特徴です。その美しいフォルムは灯りを灯していない状態でも存在感を放ち、灯りを灯せば優しく明るすぎない光で包み込んでくれます。

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