狭小住宅を住み心地良い家に コルビジェの最小限住宅

「狭小住宅」って狭くて住み心地が悪そう…と思う方へ

今日び、「狭小住宅」と聞くと、マイナスなイメージを抱く方が多いかと思います。

しかし、「狭いこと≒コンパクトであること」とプラスに捉えると、別の視野が開けてくるのです。

今回は、「狭小住宅」から転じて、「最小限住宅」と呼ばれる建築を紹介します。そして、家をコンパクトにすることのメリットをご紹介していきます。

究極の狭小住宅「コルビジェの休暇小屋」

最小限住宅という言葉は耳慣れないかもしれません。

これは、安全と安息を得るために必要最小限の要素だけを取り入れた家のことを指します。

最小限住宅の有名な事例が、フランスのコート・ダジュール地域にある、通称「コルビジェの休暇小屋」です。

様々な傑作を残したフランスの巨匠コルビジェが最後に住んだ家で、その広さはおよそ8畳(18m2)ほどです。

コルビジェ本人が亡くなるまで住まい、「最高に住み心地が良い」と評したその家には、狭くても住み心地が良くなる工夫が至る所に施されています。

室内は人体寸法と黄金比を駆使して設計されており、天井の高さや家具の配置などが計算され尽くしています。

ベッドや椅子の内部にまで収納スペースが確保されており、空間を最大限使用しています。

このように、狭くても合理的に作られていれば、住み手にとって好ましい、住み心地の良い家になります。

いたずらに家を広くすることのデメリット

実際、広い家にはデメリットもあるのです。

広すぎるリビングやほとんど使用されることのない客間や応接間、必要のないものを捨てずにしまうための収納など、広すぎる家には無駄な空間が多いのです。

当然広ければ掃除も大変です。

あまり使用しない部屋の掃除をするのは、時間ももったいないと言えるでしょう。

現代においては、「大は小を兼ねる」という価値観よりも、ちょうど良いサイズを求める価値観、言うなら「量より質」の方が合っていると言えるでしょう。

狭小地の多い東京でこそ、最小限住宅の理念が活きる

現在の都心部、例えば東京では、広い土地を探すことは困難で、望まずとも狭小住宅になってしまいがちです。

都会の狭い家で窮屈に暮らすのではなく、狭小さをアピールポイントにできるような施工者を見つけて依頼することで、狭くても快適な住宅を手に入れることができるでしょう。

リガードでは、狭小地での施工実績が複数ございます。住まいやすいコンパクトな家ならリガードにお任せください。

「狭いからこそ心地よい家」という、最小限住宅の実現は並大抵の仕事ではありませんが、その域に近づけるよう邁進しております。