高断熱住宅で大切なQ値(熱損失係数)とC値(相当すき間面積)のバランス

断熱性の基準として出てくるQ値って何?

高気密高断熱の家づくりにおいて、耐熱性の基準としてよく用いられているのが「Q値」です。

Q値とは「熱損失係数」という値で、その住宅がどれくらい優秀な断熱材を使用して建てられたのかを示す値です。

Q値の計算方法については、下記をご覧下さい。

・冷暖房の効果を最大化する家に 省エネルギー対策等級4を獲得するには?

断熱性能の説明でQ値だけアピールする業者には要注意!?

ハウスメーカーの家を見学したり、資料を請求してみたりすると、その住宅のQ値がどれくらいかという説明を受ける機会も多いことでしょう。

そんな施工者の中には、「断熱等対策等級4」の基準をクリアーするQ値であることをアピールする施工者もいるでしょう。

しかし、本当に住宅の性能に自信を持っている施工者は、Q値だけでなく必ず「C値」という値を説明します。

「C値」は断熱等対策等級には直接関係はありませんが、断熱性能を決めるために、Q値と同じくらい大切な指標ですので、知っておくことをオススメします。

断熱性能を決めるのに重要なC値って何?

C値とは、住宅を施工する際にどうしても生じてしまう「すき間」が、1m2あたりどれくらい(何cm)あるのかを示す値です。

C値(相当すき間面積)の計算方法

C値はすき間の大きさを示す値なので、値が低いほど気密性が高いということになります。

例えば、延べ床面積が40坪の住宅の場合、C値が5.0でハガキ4枚半、2.0でハガキ2枚弱のすき間ができているということになります。

この値は、施工後にどれくらいのすき間ができたのかを示す値なので、もちろん施工するまでは測定することができません。

しかし、今までの実績から、どれくらいのC値の家を建てている施工者かを知ることは可能です。

施工業者にC値を確認して、C値の値が低い実績のある施工者を選ぶようにしましょう。

気密性ってどれくらい大切なものなの?

気密性は断熱性を高めるのにとても大切な数値です。

断熱性能が高くても、気密性が低い家の場合、冷暖房された空気が隙間から逃げやすくなってしまうため、省エネになりにくくなってしまうのです。

つまり、Q値ばかりが高くて、C値が低い家というのは、「締まっていない高級コート」のようなものです。

がら空きのコート

せっかく断熱性の高い素材を使用したコートでも、チャックを開けたまま着ていたら寒いですよね。

住宅でも同じなんです。

せっかく性能のいい断熱材を使用しても、すき間が多い場合その性能を活かしきることができず、無駄になってしまいますよね。

住宅を建てる際は、Q値とC値のバランスを重視することをオススメします。

C値はどうすればわかるの?

C値の測定は、施工後の建物に専用の気密測定試験機を用いて測定します。

気密性に自信のある業者は、この検査を必ず行います。

また、検査結果に自信があるので、施主様にC値の説明を行う傾向にあります。

逆に、C値に関する説明が全く無い施工者については、検査はちゃんと行っているのか、また行っていればどのような結果が出ているのか、きちんと説明を求めることをオススメします。

C値の基準はどれくらい?

一般的に「気密性が高い」と言えるC値の基準を覚えておきましょう。

C値が1.0以下であれば、気密性は高いと言えます。

また、C値は経年劣化によって、年々数値が大きく(悪く)なってしまいます。

長く住んでいても、気密性の高い状態を確保するために、経年劣化してもC値が1.0以下に収まるような、C値の値が低い施工者を選ぶことがオススメです。

リガードではC値「0.5」という基準で住宅をご提供させて頂いております。

丁寧な施工による高い気密性に自信がありますので、本当に断熱性の高い住宅を実現することが可能です。

長く住んでいても、気密性の高さを確保できる家を建てたいとお考えの方は、ぜひリガードにご相談ください。