「図面をどうする?」「耐震対策は?」
家を作る時、
常に子供のことは念頭に置いていた気がする。
家を建てる。その時の覚悟や考えていたことを
いつか子供に話す時
どんな家族になっているだろうか。
毎日は忙しい。責任も増えた。
頭の中では、
いろんな仕事のことでいっぱいだ。
でも、帰り道、あの曲がり角を抜けると、
家の灯が見えてくる。
そのホッとする瞬間は
自分で作り上げた家だから
生まれるのかもしれない。
「ただいま」たった4文字の言葉なのに、
今日の仕事で何があったのか、
なんとなくわかる。
きっと大変だったんだな、楽しかったんだな。
そんな仕事風景が透けて見える気がする。
おかえり、今のあなた。
「今日ね、学校でこんなことあったんだー」
子供が一生懸命しゃべっている顔を見ると、
思うことがある。
少し前までは、言葉もたどたどしかったのに
もうこんなに成長したんだな。
新婚の時は時々行っていた高級レストランも
最近は、なかなか行けなくなったけど、
食卓でしか味わえないものがある。
美味しい会話、いただきます。
子供に対して、
ふと言った言葉が親の口癖だった。
あの当時、こんな気持ちで話してくれていたのか。
全然わかっていなかったな。
うん、目の前の子どもは
やっぱりわかっていなさそうだ。
いつかこの子が大人になった時に、
同じことを思ったりするのかな。
今度、親を飲みにでも誘ってみよう。
夜遅くに帰ると大抵の場合、君は寝ている。
子供部屋のベッドを見ると、
直前まで遊んだ遊び道具と、
ママが読んでいた絵本が転がっている。
君は君の可愛さを
どのくらい知っているんだろうか。
パパは君の寝顔を知っている。
すくすくと、大きくなれよ。
この家を建ててから初めての
「行ってらっしゃい」は少し緊張した。
私もだが、旦那もそうだったんじゃないかな。
この家を作ると決めてから、
いろんなことがあって、
今思い描いていた家に住んでいる。
本当にありがとう。
リガードの社名は「気遣い」という意味です。
では、本当に嬉しい気遣いとは
どんなものでしょうか。
すぐにわかる気遣い?
それとも、すごく先にわかる気遣い?
後でわかればわかるほど、
嬉しいのではないか、と私は思います
家は何十年も共に生活をしますので、
より先の先まで見通す必要があります。
生きさせてください。
あなたと共に