東京都や郊外の注文住宅(一戸建て)購入費用相場と地価のまとめ

東京都内か郊外か

都内に勤めていると、家を建てる時に土地選びで都心部に住むか、郊外に住むかで悩まれる方が多いです。

都心部は会社に近く通勤が便利ですが、その分地価も高くなります。

郊外は通勤時間は長くなってしまいますが、地価は都心に比べてリーズナブルな場合が多いです。

土地選びに於いて外せないポイントはいくつもありますが、やはり予算面はしっかりと確認しておきたいところ。

今回は都内(東京)と郊外(埼玉、神奈川、千葉)の注文住宅購入金額の違いについてみていきたいと思います。

東京都内や郊外の注文住宅(一戸建て)建築費用相場は?

相場は各都県以下になります。

地域 住宅面積(㎡) 建設費(万円)
東京都 125.0 4,125.8
千葉県 126.0 3,516.4
神奈川県 123.4 3,772.9
埼玉県 126.6 3,548.2
フラット35利用者調査 2019年度調査結果データより引用作成)

㎡あたりの単価(万円)を比べてみると、

単価が大きい順に東京33.0万円、神奈川30.6万円、埼玉28.0万円、千葉27.9万円です。

土地取得からの家づくりなら、土地相場も抑えておこう

土地相場について参考になるデータは、毎年3月中旬に国土交通省が発表する「公示地価」があります。毎年1月1日の地価を反映しているもので、全国26,000地点前後から集計されているため信頼性の高いエリア選びの参考情報です。
人気エリアである東京都23区について、市区町村別の公示地価は以下のようになっています。

千代田区 2,762,900円 / ㎡
中央区 1,289,200円 / ㎡
港区 2,029,000円 / ㎡
新宿区 799,600円 / ㎡
渋谷区 1,306,000円 / ㎡
文京区 993,400円 / ㎡
台東区 912,700円 / ㎡
墨田区 436,700円 / ㎡
江東区 478,600円 / ㎡
品川区 844,700円 / ㎡
目黒区 954,600円 / ㎡
大田区 526,400円 / ㎡
世田谷区 633,800円 / ㎡
中野区 595,600円 / ㎡
杉並区 538,500円 / ㎡
豊島区 629,300円 / ㎡
北区 527,500円 / ㎡
荒川区 505,300円 / ㎡
板橋区 429,600円 / ㎡
練馬区 391,000円 / ㎡
足立区 314,100円 / ㎡
葛飾区 321,300円 / ㎡
江戸川区 361,400円 / ㎡
立川市 249,700円 / ㎡
武蔵野市 565,400円 / ㎡
三鷹市 413,400円 / ㎡
府中市 292,800円 / ㎡
昭島市 185,300円 / ㎡
調布市 338,200円 / ㎡
小金井市 337,600円 / ㎡
小平市 228,600円 / ㎡
東村山市 185,600円 / ㎡
国分寺市 287,400円 / ㎡
国立市 339,500円 / ㎡
狛江市 308,100円 / ㎡
東大和市 167,500円 / ㎡
清瀬市 184,100円 / ㎡
東久留米市 213,600円 / ㎡
武蔵村山市 120,000円 / ㎡
西東京市 287,800円 / ㎡
八王子市 116,300円 / ㎡
町田市 155,900円 / ㎡
日野市 188,500円 / ㎡
多摩市 183,100円 / ㎡
稲城市 231,900円 / ㎡
南多摩 153,100円 / ㎡
青梅市 92,200円 / ㎡
福生市 162,800円 / ㎡
羽村市 137,700円 / ㎡
あきる野市 95,900円 / ㎡
瑞穂市 91,100円 / ㎡
日の出町 85,700円 / ㎡
西多摩 106,300円 / ㎡
大島町 9,500円 / ㎡
新島村 6,400円 / ㎡
神津島村 7,100円 / ㎡
三宅村 8,900円 / ㎡
八丈町 9,000円 / ㎡
令和3年地価公示 区市町村別用途別平均価格表 より引用作成)

一戸建てを建てる際、予算の中で多くの割合を占める土地の購入費用ですが、人気エリアである東京都23区はほかの地区と比べより高額になる傾向にあります。土地の地盤が弱かったり整備がされていなかったりする場合には、別途で土地改良費用がかかることがあります。

土地の費用に加え、基礎工事や外装工事、内装仕上げ、住宅機器設備工事などすべての工程を含めた建築費用がかかります。建築費用は、注文住宅の工事を依頼する先によって異なります。

また一戸建てを取得する際には、土地や建物の所有者を登録する「登記」の手続きが必要です。この手続きには、以下のような費用がかかります。

  • 登録免許税
  • 司法書士報酬
  • その他実費(交通費や登記事項証明書取得費用など)

注文住宅(一戸建て)相場が高いと感じたら。相場より安く購入するコツ

ここまでの内容を読んで、「今考えている予算だと、希望のエリアは相場が高くて難しそう……」と感じられた方もおられるかもしれません。

しかし、相場はあくまで平均であって相場よりも安く家づくりをする方法はあります。
「広さにも妥協したくない」「ローコスト住宅は耐震性や住宅性能が心配」などといった、予算とは別の希望もあるでしょう。

そうした場合も、以下の方法を使えば、住宅のクオリティをなるべく落とさず、注文住宅を安く購入できる可能性があります。

注文住宅を安く購入するには施工会社との「出会い方」にこだわろう

まず「家づくりの会社」と聞いて、すぐ思い浮かぶ会社を2~3社挙げてみましょう。
次に、「その会社をどこで知ったか」と思い返してみましょう。
「子供のころからTVCMをやっている」「電車広告」「タクシー広告」「雑誌やフリーペーパーの広告欄」などといった場合があるのではないでしょうか。

知ったきっかけがこうした広告の場合、これはその会社の事業の一環として制作・配信されています。ハウスメーカーの最大の収益源はもちろん、住宅建築事業です。つまり売主側の視点から考えると、上記の「建築費用相場」には、この広告費も含まれていると考えることができます。

同様に、「住宅展示場で知った」というケースでも、「出展費」「維持費」「住宅展示場での人件費」などがかかっています。この場合もやはり建築費用に反映されます。

ここから、逆転の発想を取ることができます。「目立つ広告が出ているわけではないけれど、信頼できるハウスメーカー」を見つけることができれば、建築費用相場からPR費の分を省けるため、その分安く住宅を購入できる可能性があります。

予算を抑えて希望するエリアでの家づくりを叶えたい方は、施工会社探しの時点で「出会い方」をしっかり検討するようにしましょう。

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建築費用が異なると、具体的にどんな家づくりができるの?

建築費用1,000万円台の家づくり

1,000万円台の家づくりにおいては、外壁材や屋根材に使う材料費を抑えるようにプランを工夫します。建物の外観デザインは極力シンプルにし、凸凹の少ない家であることを前提に設計していく傾向にあります。

また、どのようにローコストを実現しているかが重要なポイントとなります。耐震性や気密断熱性といった家族の安全を守るための性能に妥協せず、快適さも感じられる家づくりが実現できる施工会社を選ぶことが重要です。建築面積を小さくしてコストを下げる場合、空間設計力が問われることになります。

建築面積の数値以上に広さを感じるワンポイント

廊下をつくらずに居住空間を広く取る設計によって、平均より小さい土地(小さい建築面積・延床面積)でも広さを感じる家を実現することができます。ただし、こうした住宅では一つの空間を大きく取ることから、建物の気密断熱性能が十分でない場合、体育館のように冬寒く、夏暑い住宅となりがちです。こうした住宅を建てる場合、気密断熱性能に実績のあるメーカーを選ぶことが重要です。

建築費用2,000万円台の家づくり

2,000万円台は予算配分を工夫しながら希望の家づくりを模索できる価格帯です。内装・家具・お風呂などの住宅設備などからこだわりたいポイントに優先順位を付けながら希望を叶える家づくりをするため、ホームプランナーの実力が問われる価格帯でもあります。

「デザインにこだわりたい」という方は建売住宅から好みに合致する家を探す方も多い価格帯ですが、施工会社のシステムや空間設計力によっては注文住宅でこだわりを反映した2,000万円台の家を実現することも十分可能です。

建築費用3,000万円台の家づくり

3,000万円台は、神奈川県、埼玉県、千葉県などの首都圏の建築費平均や、全国の建設費平均が該当する予算帯です。
注文住宅らしく希望の家づくりが叶えやすい価格帯で、内装材・外装材などの間で予算のバランスを取りながらこだわりを反映できるといった特徴があります。また、2,000万円台に比べると土地の特性に合わせた建築がしやすいためエリア選びの自由度が高いことも魅力です。

建築費用4,000万円台の家づくり

4,000万円台は、東京都内の建築費平均が該当する予算帯です。

多くの希望が実現しやすく、コの字型などの特徴的な外観デザインや、こだわりの自然素材を取り入れた家など、お施主様の希望に限りなく近いプランを実現できる可能性が高まります。出窓を多く備えたい、土間コンクリートにこだわりたい、お風呂はヒノキ風呂にしたいなど、当初の具体的希望をそのまま叶える家づくりをしやすい傾向にあります。

押さえておきたい!家づくりの総費用

土地取得からの家づくりでかかる総費用は、大まかに以下の4つに分けられます。

  • 土地代
  • 本体工事費
  • 付帯工事費
  • 諸経費

今回の記事では、このうち「土地代」「本体工事費」についてご紹介しました。

住宅の建築費用には「本体工事費」だけでなく、電気や上下水道の工事費などの「付帯工事費」、各手数料などの「諸費用」があります。本体工事費は、これらを合計した建設費用のうち7~8割が相場であると言われています。

中でも「諸費用」は住宅ローンでまかなえないため、注意が必要です。予算を検討する際は、土地代と本体工事費だけでなく総費用を把握しておくことが大切です。

家づくりの総費用について、詳しくは以下の記事で解説しています。

注文住宅の総費用を教えて! 〜これさえ見ればわかる項目集〜

相場は一つの目安 予算と家づくりの希望をもとに考え抜いてくれる会社と出会おう

このようなデータはあくまで目安の一つではありますが、住宅購入の際に参考にしてみると良いでしょう。

ただし、相場を知ったことで「希望の家づくりが叶わないかも」と不安になってしまうのは本末転倒です。理想を叶える住宅を安く購入する方法はたくさんありますので、予算と家づくりの希望を受け止め、実現してくれるプロとの出会いも大切に考えてみましょう。

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