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オランダ生まれの新工法、構造と内装を分離するスケルトン・インフィル住宅のメリットとは?
スケルトン・インフィル工法って何のこと?
スケルトン・インフィル工法とは、構造(スケルトン)と内装(インフィル)を分離する工法のことで、オランダ人建築家ニコラス・ジョン・ハブラーケンが提唱した概念と言われています。スケルトン・インフィルの概念は、建物を構造体と内装・設備に分けて設計する考え方で、躯体はそのままで外装内装を何度でも入れ替えられる建造物を指しています。ここでは、スケルトン・インフィル住宅(SI住宅)のメリットについて、分かりやすく解説したいと思います。
スケルトン・インフィル工法が生まれたきっかけ
建物を長期的にかつ有効に利用していこうと考えると、寿命の長い躯体と、寿命の短い内装・設備を分けて考えたほうが合理的と言えます。マンションなどのRCラーメン構造を持つ建築物の耐用年数は著しく長くて、スケルトン(構造体)の耐震性が高いため、建物が長持ちします。一方で構造体が長持ちすればするほど、家族構成の変化や内装の劣化といった実用上の理由から、住宅は構造体よりも早く寿命を迎えてしまいます。
このギャップをどうするか?ということが、集合住宅設計などにおいて問題視されてきました。
長持ちする構造に、取り替え易い内装を組み合わせると…
スケルトン・インフィル工法の特徴は構造(スケルトン)の長い寿命と、内装(インフィル)の変更のしやすさです。内装とは間取りや設備の事ですから、これはすなわち以下のような特徴を指します。
間取りを変更し易い
水道管等のメンテナンスがし易い
これらの特徴によって、建物の寿命と同じだけ、住宅を使い続けることが出来るようになります。主にマンション等の集合住宅において提唱された工法ですが、一戸建て住宅でも導入事例が増えています。
さらなるメリット
また、整形で室内に柱型や梁型がでないので、空間にゆとりに持たせることができます。将来の必要に応じて比較的自由にリフォームできるので、建物を合理的かつ長期的に活用できるようになります。
参考記事
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