ZEHの創エネ設備まとめ 太陽光発電・風力発電編

創エネ設備ってどんなものがあるの?

ZEHでは、住宅で使うエネルギーはその住宅で造るのが基本ですから、創エネ設備が不可欠です。

ZEHの概要については、以下の記事で解説しています。

・ZEH(ゼロ・エネルギー・ハウス)化をめざす日本 その未来像とは

この記事では、ZEHに必要不可欠な創エネ設備には、どのようなものがあり、どのような特徴があるのかを解説していきます。

創エネの基本、太陽光発電システム

現在創エネの主流となっているのは、太陽光発電システムです。ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス支援事業では、太陽光発電システムを導入することが補助金支給の必須条件になっています。

一般的に太陽光発電と聞くと、屋根に「太陽電池モジュール」を設置することを連想される方が多いでしょう。

確かに太陽電池モジュールは発電に重要な役割を果たしていますが、その他にパワーコンディショナーや屋内分電盤、電力量計など様々な設備を組み合わせて、家庭で使用可能な電力に変換しています。

・太陽電池モジュール(太陽光パネル)以外の太陽光発電設備、知ってる?

「太陽電池容量」は、屋根に設置する太陽電池モジュールの設置数によって決まります。

太陽電池容量とは、太陽電池モジュール1枚当たりの発電量(公称最大出力)と、モジュールの枚数を掛けて求めることができる「発電量の目安」だと思ってください。

太陽光発電システムの導入にかかる費用は、1kWあたり57万円程度です。平均的な住宅では4kWを搭載するので、初期費用で200万円以上かかることになります。屋根の形状など条件によってはさらに出費が増えてしまう場合もあります。

国の補助金を利用して、少しでも初期費用の負担を減らして、賢く利用しましょう。

太陽光発電システムを賢く利用するためには、売電も有用です。平均的な4kWの太陽電池パネルを用いた場合、年間の発電量はおよそ4000kWhとなります。

1kWhあたり42円での売電をすれば、年間16万8000円に相当する電力量となります。(実際には消費する分は売電できないため、あくまで目安です。)

上手に節電をして、売電の量を増やしたいものですね。

風力発電ってどうなの?

太陽光発電システムを導入するには、初期費用が結構かかります。そこで、初期費用を比較的抑えられる風力発電に興味を示す方も多いです。

風力発電の発電量は、設置場所の年間平均風速に応じて決まります。

年間平均風速6m/sがあれば、太陽光パネル1枚分の発電効果が得られうるので、数台設置すれば住宅の消費電力を補うことが可能です。

しかし、年間平均風速6m/sの地域はほとんどないので、風力発電のみで電力を得るのはハードルが高いのが現状です。

現在では風力発電を導入する場合、太陽光発電とのハイブリッドが主流となっています。