家庭でできるクロスの修復。汚れや破損を解消して気分をリフレッシュ。

老朽化を象徴するクロスの劣化

クロスはインテリアのイメージを決定する重要なアイテムで、お施主様の多くは時間をかけて色や柄を選択しています。
使用する素材は、紙や布、ビニールなどで、最近ではシックハウス対策として自然素材を採用したり、ペットを飼っている家では防臭性のある素材を採用したりするケースもあります。
このように時間をかけて慎重に選んだクロスも、経年とともに劣化するのは避けられません。汚れや破損、めくれ上がりなどが目立つと、家全体がくすんだように見えてしまい、気持ちまで落ち込むことがあります。とはいえ、クロスの貼り換えは専門の業者に頼むことになり、手間も費用もかかるので決断しにくいところです。
そこで、今回はご家庭でも手軽にできるクロスのリペア方法について紹介します。

ご家庭で解決できる、クロスの破損問題

リペアはクロスの状態に応じて行います。

汚れが目立つ

掃除の方法はクロスの種類によって異なります。ビニールクロスの場合は、掃除機でホコリを吸い取った後、台所用中性洗剤を数滴たらした布巾で表面を丁寧に拭きます。その後は洗剤を含まない布巾で水拭きし、仕上げに乾いた布巾で濡れたところを拭きとって終了です。
紙や布製クロスは、水拭きするとシミができやすくなるので避けたほうが無難です。目立つ汚れがある場合は、水に浸した布巾を固く絞り、軽くたたいて汚れを取り除きます。また、軽度の汚れは消しゴムが有効な場合もあるので試してみるとよいでしょう。

破れたり穴が開いていたりする

お子さんがいたりペットを飼っていたりするご家庭では、破れる、穴が開くといった問題が起こりがちです。しかし、小さい破損であれば専門家の手を借りなくても修復可能です。
まず、リペアに必要な道具を揃えましょう。
リペアシート、修正用クロス(裏糊付き)、パテ、パテベラ、サンドペーパー、カッター、ローラーなどで、いずれもホームセンターやネット通販などで購入でき、値段も手ごろです。

以下、手順を紹介します。
①破損部分の周りにカッターで切れ込みを入れて壁紙をはがします。
②破損部分にリペアシートを貼ります。市販のシートは糊付きなので手間いらずです。この場合、リペアシートは①の切れ込み部分よりも小さくすることが大切です。
③パテを練り、ベラを使ってリペアシートに塗ります。一度で全部塗るのではなく、薄く塗ることが大切です。乾いたらサンドペーパーをかけて平らにします。この作業を3~5回ほど繰り返して、表面を滑らかに仕上げましょう。
④パテの上に修正用のクロスを貼ります。この時に接着剤を使うと表面に凹凸が生じる可能性があるため、裏糊付きのタイプを購入するのがお勧めです。裏糊付きでない場合は、ジョイントコークや壁用の糊で代用します。
⑤貼り終えたら、補修用クロスと既存クロスの重なった部分にカッターで切れ込み入れます。まず、余分な補修用クロスをはがし、その下で重なっていた既存クロスも丁寧にはがします。仕上げとして、補修用クロスの上からしっかりローラーをかけましょう。ローラーは厚手のタオルでも代用できます。

隅がめくれ上がっている

接着剤が劣化して、クロスの隅がめくれ上がるのも気になるところ。このケースのリペアは簡単で、めくれた部分にジョイントコーク、あるいは壁用の糊などを塗って貼り戻し、クロスの上からローラーをかけて空気抜きをして完了です。ローラーは厚手のタオルでも代用できます。接着が悪い場合はピンなどで仮止めするとよいでしょう。

リガードはご要望を満たす多彩なクロスを用意

さまざまなインテリアの中でも、とくに重要な役割を果たすクロス。問題のあった個所をリペアして新品同様の状態に戻すと、ご家族の気持ちまでぱっと明るく前向きになります。
専門業者に依頼しなくてもリペアできれば、家計に負担が減ります。また、お子さんや飼っているペットが悪さをしても、あまり怒らずにすむというメリットもあります。
ご家族のよりよい暮らしをサポートする家づくりを目指すリガードは、メンテナンスについても住宅会社として持っている知見を共有していきたいと考えております。困ったことや疑問がございましたら、お気軽にお問い合わせください。