節約したい毎月の光熱費。具体的な方法を教えて!

一般家庭の光熱費、年間でいくらかかる?

生活必需品の値上がりが続く昨今。少しでも家計を切り詰めて、家族の将来に備えたいものです。

食料品や衣料品、交際費、趣味嗜好などにかかる出費を抑える一方で、意外と見落とされがちなのが「光熱費」。

電化製品や照明器具、冷暖房などを使用した際にかかる電気代と、調理や給湯などの使用時にかかるガス代の合計が光熱費です。寒い地域で必要な灯油などの購入費用も光熱費に含みます。

では、一般家庭における毎月の光熱費はどのくらいの金額になるでしょうか。総務省統計局の「家計調査(家計収支編)」(2018年度版)で調べてみました。

総世帯における1か月の支出

電気代9,141円、ガス代4,156円、他の光熱1,121円/合計1万4,418円

この金額を年間に換算すると17万3,016円となり、家計においては大きな金額であることがわかります。この金額を少しでも小さくして、将来の安定・安心につなげたいものです。

電気代を節約する3つの方法

どんな工夫をすれば光熱費をカットできるのでしょう。まず、電気代の節約方法からみていきましょう。

①契約を見直す

2016年からスタートした電力自由化により、各家庭のライフスタイルに応じて柔軟に契約できるようになりました。契約を見直す際のキーワードは「アンペア数」と「時間帯別プラン」です。

契約している電力会社がアンペア制を設定している場合、契約するアンペア数の大きさによって基本料金は変わります。気になるアンペア数は、毎月届く請求書に記載されています。

たとえば、東京電力の従量電灯Bで40アンペアを契約した場合の基本料金は1,123円20銭です。30アンペアにした場合は842円40銭で、10アンペア違うだけで毎月280円80銭の差が出ます。アンペア数を40から30に下げたと仮定すると、年間でおよそ3,370円の得になる計算です。

やみくもに下げるのは問題ですが、最近は使用する電化製品を入力するだけで必要なアンペア数を計算してくれるサイトもあります。これらを活用しながら、適正なアンペア数を求めてみるとよいでしょう。

また、「時間帯別プラン」には多種多様なタイプが設定されているので、確認することをお勧めします。日中は不在がちで、夜になると電力の利用頻度が上がるといった家庭では、夜型プランを選択したほうが得です。電力会社が指定する夜間は、夜22(23)時~翌朝7(8)時のケースが多く、この時間帯は日中より6~7割も電気料金が安くなります。逆に日中は3割程度割高になるので、日ごろどんな使い方をしているのか検証するところからはじめましょう。

 

②待機電力をカット

コンセントにつないでいるだけでも家電製品は電力を消費します、これは「待機電力」と呼ばれるもので、電気代の10%近くを占めるともいわれます。前述の「総世帯における1か月の支出」によれば、1か月の電気代は9,141円だったので、待機電力だけで900円近くかかっている計算になります。あまり使用しない家電製品のコンセントは、はずしておきましょう。

日常的に使用する家電のコンセントを抜いたり差したりするのは面倒なもの。その場合は「節電タップ」を使いましょう。家電製品の電源のオン・オフをスイッチ一つで操作できる便利なアイテムで、しかも複数のコンセントを同時に差し込むことができるため、節電にとても役立ちます。

③古くなった家電を買い替える

古くても正常に稼働する家電製品は、買い替え時期を迷いがちです。ですが、近年発売された家電製品の多くは省エネ性能が格段に向上しており、電気代の節約にも貢献します。初期投資は必要ですが、使い勝手のよい新品の家電が手に入り、しかも電気代まで削減できるのですから一石二鳥です。また、細かいところでは照明の電球をLEDに変えると電気代の節約につながります。

ガス代を節約する3つの方法

工夫次第でガス代も節約できます。ガス料金の削減方法を具体的に紹介しましょう。

①契約を見直す

電力自由化に続いて2017年にはガス自由化がスタートし、各家庭の状況に応じて料金プランを選択できるようになりました。電力会社に比べるとガス会社は数が多く、料金プランの種類も豊富です。会社によっては、料金割引のほかにポイント還元なども用意しているので、プラン選びは慎重に進めましょう。

②入浴方法を見直す

風呂の追い炊きは余分なガス代がかかります。沸いたらすぐ入ることを入浴時の原則にしましょう。家族がいる場合は、時間をおかずに続けて入ると節約につながります。また、給湯やシャワーの温度設定を1、2度下げるだけでもガスの使用を抑制できます。

③調理方法を工夫する

調理中もガスの節約を実現できます。具体的には、ガスバーナーの穴を掃除して熱効率を高める、鍋底の水気を拭き取ってから火にかける、煮炊きする場合は常温の水を使うといった方法があります。

電気とガスの使い方を見直そう

一見すると細かいことのようですが、電気とガスの日常的な使い方を見直せば、光熱費の節約は間違いなく実現できます。1日では些細な額でも、毎月、毎年積み上げれば相当な金額になるものです。そうした日々の努力が家族の安心につながるのです。

ご家族のよりよい暮らしをサポートする家づくりを目指すリガードは、光熱費の抑制につながる高断熱・高気密の住まいとそこでの暮らし方をご提案可能です。省エネを実現した家でどんな暮らしを理想とするのか、ぜひお気軽にお聞かせください。