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濡れ縁?くれ縁?それとも落ち縁? 意外と知らない「縁側」のお話
そもそも縁側ってなんのためにあるの?
昔のドラマなどをみていると、おばあちゃんが縁側に座り、日差しを浴びながらのんびりとお茶を飲んだり、近所の人との会話を楽しんだりしているシーンを見かけることがあると思います。
和やかでまったりとした、平和な日常シーンの一コマという感じがします。
このような平和でのんびりとしたイメージの縁側ですが、そもそもなんのためにあるものなのでしょうか?
縁側、および縁側にかかる庇は、もちろんおばあちゃんのおしゃべり用以外にも様々な用途があります。
その深さを利用することで、夏場は高い位置にある太陽の光が室内に入り込むのを防いで涼しく、逆に冬場は低い位置の太陽の日差しも室内に取り込めるので暖かく、季節によって部屋の温度調節をしてくれる役割があるのです。
また、通りに面して作ることが多いため、自分の庭を眺めたり、近所の方とコミュニケーションを取ったりと、冒頭のドラマのシーンのような使用方法にも適しているのです。
実は気づかなかった、縁側の種類
一口に縁側といっても、様々な種類の縁側があります。
それぞれの縁側についてご紹介します。
濡れ縁
濡れと言うように、雨が降ったら濡れる縁側を濡れ縁と呼びます。
雨戸の外にあるタイプなので、水に強い素材を使用したり、水はけを良くするために板の間に隙間を設けたりしています。
くれ縁
濡れ縁の逆で室内にある縁側。雨の日も晴れの日も庭の景色を楽しめる室内にあるタイプの縁側です。
雨の日でも縁側から庭の風景を眺められるのが魅力です。
特に広いくれ縁は広縁とも呼ばれ、家具を置いたり、一つの部屋のように利用する場合もあります。
落ち縁
濡れ縁の中でも窓から一段低いところに設けられているのが落ち縁です。
一段落ちているため、窓を開けても縁側から泥や水が入ってこないのが特徴です。
また、一段落ちていることで目線の高さが変わり、室内にいるのとは違う見え方を楽しむことができます。
昔ながらの「知恵」を今に生かす
縁側の温度調節機能は日本の住宅に搭載された、昔ながらの知恵です。
縁側を作るためにはある程度の広い土地が必要になりますが、現代では高気密高断熱住宅という、新しい温度調節機能を備えた家があります。
熱をコントロールして一年中を快適に過ごすという工夫を施すのは今も昔も変わらないのですね。
都会の小さな土地でも温度調節機能を備えた家をお探しでしたら、リガードまでご相談ください。
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