バリアフリーリフォームと新築でおすすめの、車椅子に適した床材 

車椅子の通行には不向きな「畳」

畳はい草を編み込んで作られているので、車椅子で畳の上を繰り返し通行していると、すぐに表面がボロボロに傷んでしまいます。特に自走の方ですと、畳の上で方向転換をする機会が多くなり、その際に畳が傷んでしまいます。このことは和室に居住する車椅子居住者の共通の悩みであり、皆様様々な方法で畳を保護しています。

ウッドカーペット

畳の上にそのまま敷けるウッドカーペットは、畳を守ることはもちろん、車椅子の操作性も良いです。見た目もフローリングに近く、フリーリング張り替えよりも費用を抑えることができます。

コルクマット

コルクは柔らかく、クッション性があるので、万が一車椅子から落下してしまったり、転倒してしまったりした際にも安心です。その割に車椅子で通行しても沈み込みが少なく、車椅子が重くなることもありません。また、断熱性もあるため、車椅子を利用しない家族も素足で快適に過ごすことができます。

バリアフリーマット

最近はバリアフリーマットという、ズレにくく、境界の段差が小さい商品も出てきています。これなら畳を傷つけず、段差もないのでマットを敷くことでできる段差を解消することができますね。

ただ、上記のものはあくまで現況に合わせた処置であって、車椅子の通行に適した床材としては、やはり木のフローリングやコルクフローリングがおすすめです。

バリアフリーのためのリフォームには補助金が出ることも

段差解消など、バリアフリーを目的とした和室のリフォームには補助金が出ることもあります。条件を満たせば、補助金を利用してフローリングへリフォームできる場合もあります。
リガードでは、リフォームも承っておりますので、補助金を使って和室をバリアフリー仕様へ変更したいという方はお気軽にご相談ください。

新築で、車椅子通行に強い床材を選ぶ

新築の場合、車椅子での通行を踏まえ、自由に設計を行うことができます。
車椅子に最適な床材にはどのような素材があるのでしょうか?

木の床材(無垢材又は突き板)

無垢材のフローリングは、木材をそのまま活かした床材です。自然のままなので収縮や変形をするという特徴もありますが、木ならではの質感を楽しめる、手入れをすれば長持ちする、傷も味となる、経年変化を楽しめる等のメリットがあり、人気の素材です。
フローリングについて詳しくは以下の記事をご覧ください。

・無垢フローリングは何が特別か 虫食いは心配ない?

車椅子での生活を考えると、パイン材や杉などの柔らかい針葉樹ではすぐにタイヤで傷つけてしまうため、ブナ材やバーチ材等硬くて傷がつきにくい広葉樹(硬木)が良いでしょう。

木材の樹種と硬さの関係については、以下の記事でまとめています。

・針葉樹と広葉樹の違い 柔らかい木材・硬い木材を使い分けた家づくりって?

コルクフローリング

近年、コルクフローリングが注目を集めています。
耐久性、耐水性があり、車椅子の動きの妨げにもなりません。吸音性もあるので、車椅子の走行音(車輪と床材がぶつかる音)も響かず、車椅子での生活に適しています。適切な温度・湿度を保てる作用があり温かみのある素材なので、歩かれるご家族も素足で気持ちよく過ごすことができます。

車椅子で快適に過ごせる家ならリガードまで

まだまだ外出先では不便なことも多い車椅子生活…家の中では快適に過ごしたいですよね。家の外の環境を変えることはできませんが、ご自身の家なら車椅子で快適に過ごせる空間を造り上げることができます。
リガードでは、施主様のご要望を丁寧にヒアリングして家づくりを行なっております。車椅子の方が快適に過ごせる家づくりなら、リガードまでお気軽にご相談ください。