車椅子ライターの「雨の日」の過ごし方と、家づくりのポイント

車椅子ライターの「雨の日」の過ごし方

雨の日が続くと外出の機会も減り、気分も憂鬱になりがちです。
車椅子ユーザーの筆者(mai)は、雨の日の外出は大変なので不要な外出は避けて、どうしても室内にこもりがちになってしまいます。

この時期は気分もなかなか上がらないですが、ただ家の中でじっとしているのももったいないと感じてしまいます。
下記の記事で、リガードさんがオススメする梅雨の過ごし方が紹介されていますが、筆者も記事にあるような事をして雨で部屋にいる時でも楽しく過ごせるようにしています。

・工務店がお勧めする「梅雨の過ごし方」

映画鑑賞や読書などは普段はあまりしないのですが、梅雨だとなぜかとてもはかどる気がします。
また、趣味とリハビリを兼ねて手芸をやったり、梅雨で家にこもっている時は外出しているとなかなか時間が取れないことをするチャンスと、プラスに考えるようにしています。

雨の日は好きではない人が多いかもしれませんが、雨の日ならではの過ごし方を見つけると新たな発見があるかもしれません。

車椅子ユーザーにとって雨の日は大変

車椅子ユーザーにとって、雨の日に外出することはとても大変です。
手動式車椅子の場合、両手で車椅子を操作するので傘をさすことができません。
そのため、カッパやレインポンチョなどを利用しますが、着脱も大変です、お体の状態によっては介助が必要です。
また、車椅子を押している介助者も同様に傘をさすことは難しいですよね。

雨の日外で車椅子を漕いでいると、タイヤはびしょ濡れです。場合によっては泥もついているかもしれません。
室内でも同じ車椅子を利用している場合、晴れの日よりも丁寧にタイヤを拭いて室内に上がらなければなりません。

このように雨の日は車椅子ユーザーにとって悩ましいことが多いのですが、通勤や通学、通院や通所などでどうしても外に出なければならないことも多いですよね。

自家用車で移動する場合は玄関から車まで濡れないように屋根を設置したり、電車などでの移動の際には地下道などなるべく濡れないルートを探したり、土砂降りの時にはタクシーを検討するのも良いでしょう。

雨の日はそれだけでもストレスがたまりがちです、少しでも心身の負担が少なくなるように工夫をしていきたいものですよね。

雨の日の車椅子でも少しでも快適に過ごせるように・・・

雨の続く梅雨の日は、家で過ごすことが多くなる時期です。
特に車椅子ユーザーにとって雨の日のお出かけは大変です、どうしてもの用事がないと家にいる機会が多くなるでしょう。

家にいる時間が増えると、家と向き合う時間も必然的に増えます。
インテリア、機能面、いろんな部分が見えてくる時期でもあります。
家と向き合う時間の多い梅雨の時期は家づくりについて考えるのに適した時期なのかもしれません。

家づくりでは、現在のライフスタイルだけでなく、将来のライフスタイルも見据えた設計が必要になってきます。
現在の「使いやすさ」と将来の「使いやすさ」は必ずしも一致するとは限らないからです。

あまり考えたくないことかもしれませんが、将来介護が必要になったり、車椅子などを利用することになったりした際にも家がしっかりと対応できれば心身の負担は最小限で済むはずです。

将来のバリアフリー化を見据えた家、将来のライフスタイルの変化に対応できる家づくりは、家づくりのプロに話を聞くのが一番です。

雨続きの梅雨、家づくりや将来について考える機会を設けてみても良いかもしれませんね。有意義な時間を過ごせることでしょう。

 

著者プロフィール

maitoran(堀江麻衣)
ライター 堀江麻衣さん近影

不動産分野全般に執筆実績と関心のあるフリーライター。
2014年に中途で障害を持ち、以来「日々の暮らしの”不便”を”便利”に変える」をモットーに、家づくりについて研究中。
日々、住まいを改造・改築しながら、快適な家づくりを目指している。
趣味:スケート観戦、ハンドメイド(羊毛フェルトでなんでも作る)、間取り図を見ること、旅行。
2匹の犬と暮らして溺愛中。

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