イングリッシュガーデンの作り方。自然を愛でるためのコテージガーデンとは? 

イングリッシュガーデンとは? – ふたつの「イギリス式庭園」

ガーデニングの歴史

ガーデニングの歴史はとても古く、一番古い記録は紀元前14世紀ごろの古代エジプトまで遡ると言われています。近代的なガーデニングの起こりとして、ルネッサンス期にイタリア式庭園(露段式庭園)が確立しました。その後ガーデニングの風潮がフランスに伝播し、ベルサイユ宮殿に代表されるフレンチフォーマルガーデン(整形式庭園)が確立しました。
この流れから、18世紀ごろイギリスの庭園としてイングリッシュガーデン(風景式庭園)が生まれました。しかし、これらの形式の庭園は広大な土地を必要としたので、庶民には手が届かず、造園は貴族階級のたしなみでした。

一方、イギリスにおいては「コテージガーデン」という別の流れがありました。
コテージガーデンとは、上記の人の手を加えた人工的な庭ではなく、その土地に根ざした植物材料と、その活かし方を先人の知恵に学んで活かした庭づくりであり、家屋と限られた面積の中で庭づくりをするものです。限られたスペースで行う庭づくりなので、庶民の間にも広がっていきました。現在、一戸建ての庭づくりの文脈で「イングリッシュガーデン」という時は、このコテージガーデンのことを指すことになります。

イングリッシュガーデンの作り方

イングリッシュガーデンを作るポイントは、できるだけ自然に見せることです。不規則に植物を植え、曲線的な配置を心がけましょう。ベンチや石畳など人工物を配置する場合は、レンガや木など自然素材を選ぶようにしましょう。

イングリッシュガーデンの植栽

宿根草などの多年草を植えると、植え替えの手間がなく庭の維持がしやすいです。
多年草については、以下の記事で詳しく紹介しています。

・グランドカバーに向いている植物一覧 下草には多年草がいいって本当?

バラを使ったガーデニング

イングリッシュガーデンといえば欠かせないのがバラですね。育てにくいイメージがありますが、病気に強い品種を選べば、庭でバラを楽しむことができます。つる性のバラを使って、バラのアーチをアプローチに拵えると素敵ですよ。

ラベンダーを使ったガーデニング

美しい紫色が魅力的なラベンダーは、実は草花ではなく低木です。ハーブティーや、アロマとしても使える為、見た目と実用性を兼ねています。高温多湿の環境に弱いので、夏前に剪定をして風通しをよくしておきましょう。

ペチュニア・クレマチスを使ったガーデニング

ペチュニアもクレマチスも、色のバリエーションが豊かです。お庭を華やかな印象にしてくれます。どちらも比較的丈夫な品種なので、ガーデニング初心者の方でも楽しめます。

狭小住宅でも花いっぱいのイングリッシュガーデンを

自然に近い形で植物を楽しむイングリッシュガーデンなら、狭小住宅の小さな庭スペースでも作ることができます。都会の小さな庭でも、お花を楽しみたいという方は、ぜひご検討ください。リガードでは、家づくりを庭を含めて総合的にご提案させて頂いております。庭づくりにも妥協をしない家づくりをしたい方は、リガードまでご相談ください。