落ち着く家と落ち着かない家の違い

憧れの空間と過ごしやすい居住空間

インテリア雑誌に載っているような、スタイリッシュで洗練された空間の室内、モデルルームのような最小限の物だけの、シンプルで生活感のない室内。
またはシティホテルのラグジュアリーな一室、ハリウッドセレブの別荘のような質の高いインテリアや調度品がセンス良く飾られているような部屋・・・

どれも美しい空間であり、そんな部屋に憧れを抱く方も多いのではないでしょうか?

また、家事のしやすさを徹底的に追求した家、家族の動線を徹底的に追求し、動きやすさを考え抜いた家はどうでしょうか?
こちらも家づくりに求める方が多い条件だと言えます。

スタイリッシュな空間、機能性を追求した空間、どちらも憧れの的のような存在です。
ただ、住んでみるともしかしたらイメージと違うと言ったことが起こりやすいかもしれません。

実際にその空間に住んでみると、人によっては「なんだか落ち着かない」と感じる場合もあるかもしれないのです。

洗練性や機能性は家に大切な要素ではありますが、「なんとなく落ち着く居心地の良さ」の方がもっと優先順位は上という方も多いのではないでしょうか?

家を建ててから、なんだか落ち着かないということにならないように、今回の記事では落ち着かない家の特徴を見ていきたいと思います。

落ち着かない家の特徴

オシャレすぎる

シティホテルの一室のようなオシャレすぎる空間は、毎日過ごす場所にするにはくつろげない、なんとなく落ち着かないと感じる方も多いです。

もしかしたら、新居のために一式家具を揃えたのに、結局足りなくて引越し前から使っていたタンスも置くことになって統一性がなくなった・・・
くらいのちょっとした「外し」的な存在がある方が、落ち着きをもたらすこともあるかもしれませんよ。

機能的すぎる

家事動線や家族の移動の動線ばかりを考えていると、落ち着けるスペースがなくなってしまう場合があります。
せっかくソファでくつろいでいても、すぐそばに動線があると常に人が周りを移動していてくつろげません。
そうならないようにするためには、動線に含まれない空間、「たまり」を意識的に作っていくことが大切です。

生活感が全くない

モデルルームのようにすっきりとした家は清々しく気持ちの良いものです。
しかし、あまりにも生活感がなさすぎるとかえって落ち着かないということもあるかもしれません。
洗面所には家族の歯ブラシや歯磨き粉、洗顔等が少し雑多に並んでいたり、行き場のない雑誌類が申し訳なさそうにテーブルの隅に置かれているような生活感も、落ち着きには多少は必要かもしれません。

落ち着く空間かどうかは住んで見ないとわからない

綺麗で洗練された空間、使い勝手を追求した空間はある意味家づくりの理想かもしれません。
しかし、それが住み心地も完璧かどうかとなると、また別物です。

住み心地は住んで見ないとわかりませんし、実際に洗練された空間に住んで見てから初めて、自分は少しばかり雑多な空間の方が落ち着くと気づくこともあるかもしれません。

実際に住んで見ないと、落ち着くかどうかはわからないですし、人によって優先順位も違うので落ち着かないけどそれでいいと考える人や、洗練された空間が落ち着く人ももちろんいます。

ただ、住んでみると理想と違うこともあるということを頭の片隅に入れて置くだけでも違います。

家づくりは夢ではなく現実です。
もしかしたら、家づくりの中で自分自身の落ち着く空間や好きなインテリアも、新たに発見できていくのかもしれませんね。