なぜキッチンの床材にフローリングを採用? 家づくり目線で解説してみた

キッチンの床材を選ぶ前に

キッチンの床は、家の中のどの床よりも過酷な環境に置かれているといっても過言ではありません。
キッチンでは水も使用しますし、油も使用します、また、立ったまま作業をすることが多いので転倒等の事故を防止するためにも滑りにくい素材であることが大切ですよね。

つまり、キッチンの床には水や油の汚れに強いこと、掃除が楽であること、さらに滑りにくいことなど求められることがたくさんあるのです。

少し前までは、このような過酷な環境下に置かれるキッチンの床材には、クッションフロアやタイルなどを選ぶ方が多かったです。汚れてもさっと拭き取れば汚れが落ちるので、汚れが飛び散りやすいキッチンによく採用されていました。

しかし、現在ではキッチンもリビング等と同じフローリングを採用する家庭が増えてきております。

床に水や油などの汚れが飛び散りやすいキッチンで、それらと相性が悪そうな木材であるフローリングを取り入れるのには、どんな理由があるのでしょうか?

「りんご型」の間取りが増えている

住宅は大きく分けて「りんご型」と「ぶどう型」があります。
ぶどうの房は一本の茎が枝分かれして、その先に実がなっていますよね。
ぶどう型住宅における茎は廊下、身が部屋を表します。
つまり、ぶどう型住宅では部屋と部屋を廊下が繋いでいるようなイメージになります。

一方、りんご型は大きな一つの空間をベースにしています。
まるで丸々とした大きなリンゴの果実の中に丸々家が入っているような、そんなイメージです。
大きな空間ができあがるため、開放感が生まれやすくなります。

最近ではりんご型の住宅が増えてきており、りんご型住宅ではリビングもダイニングもキッチンも一つの大きな空間の中に収まっています。
その空間の統一感のため、キッチンでもリビングと同じ床材であるフローリングを採用している事例が多くなっているんです。

しかし、キッチンにフローリングを導入するためにはいくつか注意しなければならない点があります。

キッチンのフローリング床材に必要な性能

防水性

キッチンでは水を使用するため、フローリングにも防水性能が必要になります。
水が落ちてもシミにならないようなコーティングをするなど、工夫をしましょう。

防汚性

水の汚れ、食材の汚れ、油の汚れ・・・キッチンは何かと汚れがつきやすい場所ですよね。
そのため、キッチンの床も汚れがつきにくい、また汚れがついても簡単に拭き取ることができるといった機能が求められます。

家づくりはトータルで計画することが大切

家づくりは理想だけでは進めることができません。
どのようなケースにもメリットとデメリットが存在するため、理想を求めた結果、実際は理想とはかけ離れた家になってしまった・・・なんてこともあり得るのです。

「キッチンの製品はどうする?」「キッチンに採用するベストな床材は?」というスポット的な情報収集だけ繰り返してしまうと、あとで足し算をしてみたら一千万以上の予算オーバーだった、ということにもなりかねません。

賢い家づくりのために必要なのは、お施主様の知識です。
ハウスメーカーから言われた情報だけでなく、お施主様自身も知識を身につけることで、より理想に近い家づくりが可能になるとリガードは考えております。

そのため、リガードでは定期的に家づくりの勉強会を開催しております。
ぜひ一度お気軽にご参加ください。

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