愛犬の健康を守る家。腰痛にならないための床材選び

愛犬にとって無視できない「床材からくる腰痛」という悩み

現在の日本の犬の実に8割もが、腰に何かしらの悩みを抱えていると言われるほど、愛犬の腰痛事情はとても深刻なのです。その原因と言われているのが、床材です。一日のほとんどを家の中で過ごすことが多くなった愛犬には、床材が合わないと腰痛や股関節を痛めるなどの問題が出てしまうケースがあるのです。
人間も、机や椅子が合わなかったり、寝具が合わなかったりすると、腰を痛めてしまいますよね。愛犬にとっては床がそれにあたり、合わないものを使用すると腰に負担がかかってしまうのです。

犬にとって快適な床材は?

ちなみに過去記事では、赤ちゃんにとって適切な床選びについても紹介しています。
大人よりも床に近い場所で生活している赤ちゃんと愛犬、床選びには共通のポイントもありますので、こちらもぜひご参考になさってください。

・赤ちゃんのための床選び。フローリングや床暖房の注意点

犬にとってのフローリング

フローリングは犬にとっては一般的に腰痛や股関節脱臼を引き起こす恐れがあると言われています。
一般的にダックスは椎間板ヘルニア、小型犬は膝の病気、大型犬は股関節の病気になりやすいとされています。また、体力が低下してきたり、肉球が乾燥して滑りやすくなったりすることで、若い犬よりも年齢を重ねた犬の方が体に負担がかかりやすくなります。
大切な愛犬にはいつまでも健康で元気に過ごして欲しいですよね。そのためには少しでも負担を軽くするために、フローリングに対策を施すようにすると良いでしょう。

しかし、フローリングでも合板か無垢材かによってグリップのしやすさは異なるようで、無垢材を選べば犬にとって快適に過ごすことができると主張している専門家もおります。
無垢材は人間にとっても肌触りが良く、素足でも気持ちよく過ごせると感じる方も多いです。しかし、素材にもよりますが合板のフローリングよりもコストがかかるため、住宅設計の先には全体の費用と相談しながらフローリングの材質を検討すると良いでしょう。

なお、杉や松など柔らかい無垢材(針葉樹に多い)ですと、犬の爪ですぐに傷がついてしまう恐れがあります。無垢材を選ぶときは、適度な硬さのある素材を選ぶと良いでしょう。

・針葉樹と広葉樹の違い 柔らかい木材・硬い木材を使い分けた家づくりって?

クッションフロアやタイルマットを敷く

クッションフロアや、タイルマットを既存の床に敷くのも、犬の負担を和らげる効果があります。フローリングを張り替えたり、コーティングを施したりする必要がないので、今すぐに対策をしたい場合でもすぐに対応可能です。また、防音素材のクッションフロアやマットを選べば、集合住宅や、戸建て住宅の2階以上のフロアでも、下の階に響く愛犬の足音を抑えることができるので、騒音対策にもなりますよ。

フロアコーティングを施す

現在敷かれているフローリングにペット用のフロアコーティングを施して、犬が滑りにくくする方法もあります。現在ある床をそのまま滑りにくく、傷がつきにくくできますので、フローリングを張り替えるよりも費用も期間も負担が軽くできます。また、コーティングをすることで排泄物の染み付きも防げるため、飼い主さんにとっても掃除の負担が軽くなって嬉しいですよね。

コーティングを施す際には、ペット用のものを選ぶようにしましょう。通常の、床に傷がつきにくくするような保護のためのコーティングの場合、余計に滑りやすく危険になる場合もあるので注意が必要です。

フローリングだけでなく愛犬自身のケアも大切

滑りにくい床材に変更することはもちろん重要ですが、一番大切なのは愛犬自身のケアです。爪が伸びたままだったり、肉球の間から毛が伸びたたまですと、余計に滑りやすくなり怪我のリスクが高まります。こまめに愛犬の足回りをチェックし、ケアをしてあげるようにしましょう。

愛犬と暮らす注文住宅を建てることも視野に

愛犬との暮らしを踏まえて床材を選ぶベストタイミングは、新築住宅の施工時です。新築住宅は一から作れるので自由度が高く、床材以外の設計やインテリアなどについても、人間と愛犬の双方にとって住み心地の良いプランを作成しやすいです。
今現在、集合住宅などで愛犬との生活に不便を感じている方、新築住宅を建てたら犬を飼いたいと考えている方は、ぜひリガードまでご相談ください。
リガードでは、建築家と建てるセミオーダ住宅を施工しておりますので、愛犬との暮らしを前提にしたプランニングが可能です。

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