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軒裏はどうして重点的に防火しなくてはならない?防火規制のなぜ

古い街並みの風情が感じられる田舎町では、今でも軒裏バケツを見られる地域があるようです。空襲や火事の被害を避けるために、当時は軒裏バケツやカメに水を溜めて、軒裏に対する防火意識を高めていたことが分かる風景です。ここでは、軒裏はどうして重点的に防火しなくてはならないのか、防火規制の疑問について解説したいと思います。

防火は燃え広がるのを食い止めるのが大切

防火において大切なことは、一定時間以上、燃え広がるのを食い止めることです。「消防白書」によると、火災の約95%は15分以内に消火活動が開始されています。初期段階で燃え広がりを抑えることができれば、鎮火される可能性は大きくなります。木材や木造住宅は意外と火事に強く、仮に表面が炭化しても、断熱効果で木の内部にまで燃え進むには時間がかかります。逆に、鉄は火事による熱が加わると、急激に強度が低下して変形しやすくなります。

屋根、外壁、開口部、軒裏の防炎が特に大切な理由

近隣で火災が発生して燃え広がった場合、屋根・外壁・開口部・軒裏に炎が襲いかかります。そのため、これらの延焼しやすい場所は、重点的に防火しておく必要があります。特に防火地域においては、外壁や軒裏、屋根や瓦などに、30分以上の耐火建築物の性能が求められています。延焼のおそれのある開口部では、網入りガラスサッシや防火戸、耐火被覆などの対策が必要となります。このように延焼の影響を受けやすい部分の防火対策を強化することで、燃え広がりを食い止めることができるのです。

住宅の防火対策のことなら住まいのプロに相談しよう

近隣で火災が発生した時のことを見越して、外壁や軒裏など延焼のおそれのある部分を、重点的に防火しておく必要があります。防火地域に指定されていない場所でも、防火性や耐火性のある家づくりをすることで、延焼の広がりを防いで安心して暮らすことができます。とはいえ、防火対策には専門的な知識も必要ですから、住まいのプロに相談してみることも検討しましょう。

まとめ

軒裏バケツの風景を見ると、防火対策をしておくことの大切さを思い起こすことができます。軒裏や外壁、屋根や開口部など延焼しやすい場所を重点的に防火して、延焼の広がりを防げる、安心して暮らせる家づくりを心がけるようにしましょう。