インダストリアルなキッチンで、家事の心理的負担を軽くするには

家事の辛さを軽減するキッチンとは?

「家事が辛い」と感じる理由は人によって様々です。特に昨今、共働きの家庭が当たり前になっていますから、仕事から帰ってきた後で洗い物や夕食の準備をすることになります。心理的な負担は倍増と言ってよいかもしれません。

中には、朝食で使った食器が積み上がっているのを見て、ゲンナリする方もおられるでしょう。

この問題に対し、家づくりの段階でできることは大きく二つあります。

  • 家事そのものの労働量を減らすこと(キッチンの動線改善)
  • 家事をする空間を好きになること

今回は特に、「家事をする空間を好きになる」という軸でお話をしていきます。キッチンの動線については以下の記事などをご覧ください。

・意外に知らないキッチン機器の正しい配置。冷蔵庫・シンク・コンロはどこに置く?

・キッチンの呼吸を司るパントリー 収納性と家事動線を意識した設計法

なぜ自宅のキッチンスペースが好きになれないのか

「キッチンに立つことが苦痛」ということの心理的な要因を、メディアで調べてみました。

2012年のマイナビの調査によると、約7割もの女性が現状のキッチンに不満を持っているようです。

特に、キッチンスペースを見られることに抵抗を感じている方は8割以上と多く、その主な理由としては以下の理由が挙げられています。

  • 整頓されていない
  • 汚れていて見苦しい
  • センスに自信がない

このように、生活の様子をさらけ出してしまうことに対する不安が挙げられております。

「整頓されていない」、「汚れていて見苦しい」といった点については、オープンキッチンの腰壁の高さを調節することで、どの程度周りから視線を隠すかをコントロールできます。腰壁について詳しくは過去記事で紹介しています。

・対面キッチンの「立ち上がり」が持つ機能 腰壁高さを決める判断材料に!

デザイン面の不満・不安は、インダストリアルデザインを取り入れることで解消することが可能です。

インダストリアルデザインとは

工場のもつ機能美を住宅に取り入れたデザインを指します。

・男前インテリアの代表格。インダストリアルインテリアの歴史と特徴

インダストリアルなキッチンは、多くはブラックなどのダークな色を基調とし、大収納力をもつスペースを取り入れるなど、空間を有効利用することで作っていきます。

手の届く位置に必要なものを揃えられるので、家事の負担が下がりますし、クールな印象を与える金属主体のインテリアは見た目にも美しいです。

インダストリアルデザインは、見た目と使いやすさの両方を備えたデザインですから、多くの主婦が抱えるキッチンの悩みを解決するのに適したデザインだと言えるでしょう。

インダストリアルなキッチンのインテリア

インダストリアルなキッチンを作る時は、機能性のみならず、インテリアにもアイデアを凝らしてみましょう。

ここでは、その一例をご紹介します。

廃材のウッドを使う

木材はインダストリアルデザインに欠かせない素材です。特に色が褪せていたり、ざらつきがあったりする木材が、インダストリアルな雰囲気によく合います。壁面に使用したり、キッチンカウンターや窓枠に使用したりと、キッチン内の様々な場所で利用できるアイテムです。

ビンテージのレンガを使う

レンガもインダストリアルでは定番アイテムですね。アメリカの工場では昔から壁にレンガがよく使用されていました。本当のビンテージレンガを使用するのはなかなか難しいですが、ビンテージ風のパネルやタイルもあるので、それらを利用するとキッチンをアメリカンビンテージな雰囲気に仕上げることが可能です。

無機質なコンクリートを使う

無機質なコンクリートはインダストリアルな雰囲気を醸してくれます。工場の機能性を連想させる材料で、クールな雰囲気を醸し出すオシャレなキッチンにできます。

レトロな照明機器

古い工場を連想させる、アルミや真鍮などの金属製の照明や、レトロ感のある磁気製の照明機器を取り入れると、インダストリアルな雰囲気がより一層引き立ちます。

キッチン用スツールを使う

スツールとは、肘掛けや背もたれのない椅子のことです。使用しない時はキッチンカウンターの下に収納ができたり、花台として使用したりできます。無駄のないデザインなので、キッチンをスッキリ見せることもできますよ。

オシャレで機能的なキッチンならリガードまで!

注文住宅を請け負うリガードでは、キッチンはもちろんのこと、住宅全体をオシャレで機能的に設計することも可能です。
あるいは、部分的にインダストリアルデザインを取り入れることも可能です。その辺りは旦那様、奥様両方のご意見を伺いながらご提案して参りますので、まだ夫婦で考えがまとまらない…という場合でも、お気軽にご相談ください。