畳の手入れを理解する③「ささくれ」を直す

メンテナンスの難しい「畳の性質」

い草の良い香り、目にも優しい淡いグリーン、そこはかとなく漂う和の雰囲気・・・

畳にはなんだか不思議な魅力があるような気がしませんか?

生活様式が洋式になった現在でも、和室や畳コーナーとして家に畳のある区画を設ける家庭は多いです。

畳があるとなんとなく落ち着くと感じる日本人の心ですが、畳はフローリングに比べるとお手入れが大変な床材です。

せっかくの癒し空間の畳も、放っておいてしまうと見た目がみすぼらしくなってしまうだけでなく、ささくれが足に刺さってしまったり、カビやダニで健康被害が起きてしまう可能性もあるのです。

畳に傷みが見られたら早急に対処することが傷みを広げないコツです。

(今月記事8、10)ではカビ、凹みの修復方法をご紹介しました。
今回は畳のささくれの修復方法をご紹介します。

畳の「ささくれ」への対処法

原因

畳のささくれは物を引きずってしまうなど畳を雑に扱ってしまったことによってできたいわゆる畳の傷です。
一度ついた傷は残念ながら完全に元に戻すことはできませんが、早期対処することによって傷の広がりを防ぐことは可能です。

人間の指のささくれと同じです。
指のささくれも放っておくと皮が引っかかってさらに傷が深くなり痛くなってしまうことがありますが、絆創膏等で保護をしておくことで傷の広がりを防ぐことができます。
人間には自然治癒力が働きますが、畳はすでに枯れている草なので自然治癒力がありません。

まずはできないように予防をすること、そしてささくれができてしまったら早急に対処することが大切です。

対処法

指のささくれに例えると、液体絆創膏で患部を保護するようなイメージです。
保護をして馴染ませることで、傷の広がりを防ぐことができますよね。

保護をする前にまずは畳をしっかり掃除します。
ささくれが広がらないように、必ず畳の目に沿って行いましょう。

綺麗な雑巾で乾拭き後、ささくれをしっかりと目になじませるように寝かせます。
そこに薄めたボンドを筆で塗り込めば完成です。

このように簡単に修復可能なので、ささくれを見つけたら早急に対処するようにしましょう。
傷が広がってしまうと修復不能になり、畳を張り替えるしか方法が無くなってしまいます。

住み続けても暮らしやすい家に保つために

家は建てたらゴールではなく、住み始める時がスタートです。
家では住み続けているうちに、思ってもみなかった様々な問題に直面するもの。

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