障子の張替えを理解する①障子の種類

実はこんなに種類がある?。障子の組み方の違い

和室に欠かせない「障子」。
せっかく畳を敷いて床の間には掛け軸を飾りと本格的な和室を作っても、その部屋の窓にあるものが障子ではなくカーテンだったら・・・

想像してみると一気に和室感がなくなってしまいますよね。

それくらい和の部屋に欠かせない「障子」ですが、その障子について詳しく知っている方はほとんどいらっしゃらないのではないでしょうか?

「障子」と一口にいってもその枠の組み方にはざっと以下のような種類があります。

・荒組障子
・横繁障子
・縦繁障子
・雪見障子
・腰つき障子
・猫間障子

このようにたくさん種類はありますが、一般家庭の和室でよく取り入れられているのは荒組障子です。
縦と横の間隔が広いことからこう呼ばれています。

その他関東に多いデザインの横繋障子、関西に多い縦繋障子、一部にガラスをはめ込んでいる雪見障子、腰板を下部に設けた腰つき障子、一部が開閉できるようにした猫間障子となっています。

格子のデザインで見た目や使い勝手が変わってくるので、好みに合わせて種類を選択する必要があります。
さらに、障子は光を通す役割を担っておりますので、その光をどのように通すかという選択が最も大切になります。

木の違いもこんなにも

さらに、障子の枠組みの素材である木材にも以下のように様々な種類があります。

・赤杉
・備州ヒノキ
・米ヒノキ
・米杉
・スプルース

赤杉、備州ヒノキが国産、米ヒノキ、米杉、スプルースが外国産となります。

赤杉は高級材、備州ヒノキは均質で根強い人気があります。
米ヒノキは日本のヒノキよりも色が濃いですが、加工もしやすく備州ヒノキの代替品として広く利用されています。

同じ素材でも産地によっても色や硬さ等が異なるのが木材。
種類だけでなく産地にもこだわって見てみると良いでしょう。

決める時のポイント

障子のサイズを把握しておけば張替えの際にもスムーズです。
障子の枠を選ぶ際には障子の周りの素材が重要になります。部屋に使用されている他の木材との相性を考える必要があり、色味や質感をマッチさせることで統一感を演出することができるようになるでしょう。

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