コンクリート打設日に雨が…! 悲喜こもごもの基礎工事のドラマ

家づくりの最初のプロセス「基礎工事」って?

家づくりをしたことのない方の中には、「基礎工事」なんて地味なプロセスだと思われる方もいるかもしれません。

しかし、「基礎工事」は家づくりの第一歩であるだけに、様々なドラマが隠れています。

ハウスメーカーや、工務店との関係もまだまだ始まったばかりです。

そのため、まだ信頼が出来上がるまでに至っていないケースも多いです。

そして、「基礎工事」が始まると、もう簡単には後戻りができません。

それだけに、施主様の不安が募りやすい時期でもあるんです。

基礎のコンクリートに気泡が!大丈夫なの?

実際、基礎工事の品質は施工者によってかなり差があります。

例えば、「基礎のコンクリートに気泡が出ている」のが見つかる場合があります。

このような気泡を「あばた」と呼びます。

コンクリートを打設するときは、枠に材料を流し込むのですが、その際空気を必ず巻き込みます。

コンクリートの打設、養生については下記ページをご覧ください。

・RC造の基本 セメント、コンクリート、モルタルの違いを説明出来るようになろう

巻き込んでしまった空気は、バイブレータを使用して追い出しますが、追い出しきれなかった空気があばたになるのです。

あばたは見た目だけの問題ではなく、あまりに多い場合は基礎の強度が低下してしまいます。

基礎工事中に雨!コンクリートの強度には影響がある?

コンクリートの打設は晴れの日に行うのが基本ですが、打設中に突然雨が降り、生コンに雨水に混入してしまうこともあります。

そうなってしまったら、「水で薄まって、基礎が弱くなるのでは…」と心配になりますよね。

実際にその通りで、「水セメント比」と呼ばれる数値が低下しますから、生コン内のアルカリ性が弱まって、鉄筋が錆びやすくなってしまいます。

コンクリートが鉄筋を保護する仕組みについては下記ページをご参照ください。

・RC造が強い理由 鉄筋が錆びないのはコンクリートのおかげだった!

一度きりの施工ですので、最高の基礎が出来上がるよう、基礎に関する研究を怠らないことが大切になります。

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