REGARD

042-320-4422
車椅子 避難

 高齢者・障害者の避難の困難さ

地震や大雨などの災害は、全国どこでも避けられるものではありません。
もしも自分の住んでいる地域で災害が起こってしまった場合、避難指示に従って円滑に避難をしなければなりません。

実は執筆中の現在、筆者の住んでいる地域付近でも避難準備開始とスマホのアラームが鳴り響いておりました。
ビックリしましたが、私の地域は該当せず、実際に被害は起きなかったようなので安心しました。
しかし、こんなにも身近にこのような事態が起きるのかと改めて実感した次第です。

自治体から発信される避難準備のお知らせでは、いつでも避難できる準備をしてくださいとの文言の後、高齢者等避難に時間のかかる方は避難を開始してくださいとあります。

高齢者や障害者は避難に時間がかかります。
そのため、他の方と同じタイミングで避難をしても逃げ遅れてしまうケースがあるのです。

東日本大震災では被災地全体の死者数のうち 65 歳以上の高齢者の死者数は約 6 割であり、障害者の死亡率は被災住民全体の死亡率の約 2 倍に上りました。

避難に時間がかかるからこそ、障害者や高齢者、またそのご家族は万が一の時に円滑に避難ができるようにしっかりと対策をしておくことが必要になります。

障害者・高齢者の避難所でのケア

災害対策基本法では、

「主として高齢者、障害者、乳幼児その他の特に配慮を要する者(以下こ
の号において「要配慮者」という。)を滞在させることが想定されるものに
あつては、要配慮者の円滑な利用の確保、要配慮者が相談し、又は助言その
他の支援を受けることができる体制の整備その他の要配慮者の良好な生活環
境の確保に資する事項について内閣府令で定める基準に適合するものである
こと。」

(第20条の6第5号)

と定められています。

高齢者や障害者など配慮が必要な方は、避難所での生活においても様々な困難が生じます。
そのような困難をできるだけなくし、避難所でも円滑に生活できるように基準を満たさなければなりません。

持病があって毎日薬を飲まなければならない方、車椅子生活の方、医療的ケアが必要な方は当たり前のことですが、災害時という非常時でもそれらを変えることはできません。

酸素ボンベや電動車いすを利用している場合は電源の確保も必要になります。

また、避難所では体育館の床にシートなどを敷いて寝起きする椅子のない生活が基本になりますが、足腰が弱っているとその生活は負担になります。環境面で寝たきりのような状態になってしまうと廃用症候群やエコノミークラス症候群、褥瘡などの二次障害が発生してしまうリスクが高くなります。

トイレも通常のトイレは利用できないので車椅子が入れる広さのトイレが必要になります。

避難所生活は誰しもが普段とは別の生活になり大変ではありますが、障害者や高齢者にとっては普段から配慮が必要な部分が多い分、避難所生活も困難になりやすいと言えるでしょう。

避難を円滑に進められる「避難行動要支援者登録制度」とは

リガードの所在する国分寺市では、「避難行動要支援者登録制度」を設けています。
これは障害者や高齢者など災害時に自力で避難が困難な方を対象に、地域の支援者が安否確認や避難の支援を行うためのものです。

名簿に登録をしておくことで、災害時に迅速かつ的確な救助活動ができるようになります。
また、日頃から地域の支援者との関係づくりにも役に立つでしょう。

登録は、ご本人の申請、または介護や障害が重度の方は自動登録も行なっております。

避難行動要支援者登録制度(国分寺市)

同じような制度は他の自治体でも行なっている場合がありますので、詳しくは各自治体にお問い合わせください。

災害発生時、障害者や高齢者は避難をスムーズに行うことが困難です。
しかし、自治体の制度を利用したり、土地探しの段階で被害が少ないエリアを選んだりと、お身体が不自由でも安心して暮らせる方法はあります。

家づくりは暮らしに密接に関わる大きな出来事です、暮らしに困難のある人は特に、事情をよく聞いてくれて住んでからも安心できる家づくりを行なっている施工業者を選ぶようにしましょう。

著者プロフィール

maitoran(堀江麻衣)
ライター 堀江麻衣さん近影

不動産分野全般に執筆実績と関心のあるフリーライター。
2014年に中途で障害を持ち、以来「日々の暮らしの”不便”を”便利”に変える」をモットーに、家づくりについて研究中。
日々、住まいを改造・改築しながら、快適な家づくりを目指している。
趣味:スケート観戦、ハンドメイド(羊毛フェルトでなんでも作る)、間取り図を見ること、旅行。
2匹の犬と暮らして溺愛中。

・「車椅子ライターmaiのひとこと」一覧はこちら。

無料セミナーのご案内

アイコン

資料ライブラリーLIBRARY

REGARD