歴史と文化を感じる。ヨーロッパタイルのススメ

キッチンやお風呂場、洗面所などの水回りをパッと華やかにしてくれるタイル。日本では白や水色の淡い色調のタイルが一般的ですが、古くからタイルが作られてきたヨーロッパでは非常にタイルの種類が豊富です。色彩と図柄もバリエーション豊かで、選ぶのが楽しくなります。今回は、歴史と文化を感じられる「ヨーロッパタイル」についてご紹介します。

ヨーロッパのタイルの歴史

タイルの歴史はかなり古く、紀元前2700年に建てられたエジプトのピラミッドには既に飾られていたと言われています。砂漠の土から作られた、王家の象徴である青い釉のタイルです。ヨーロッパのタイルは、初期はガラス張りのレンガタイルが主流でした。

ヨーロッパタイルでの歴史は、初期はガラス張りのレンガタイルが主流でした。その後、7世紀頃から中世イスラムでモスクの装飾に用いられた「モザイクタイル」、10世紀~11世紀頃に高い人気を誇ったターコイズブルーの美しいタイル、16~17世紀オスマン帝国下では複雑な幾何学模様や文様のタイルなど、さまざまなタイルが登場します。

中世ヨーロッパのタイルは複数色の粘土を形成してから焼き付け作られていました。宗教的な場面が描かれたり、教会の床に碑文を作成するために使用されたり、当時のヨーロッパでもタイルは身近なものだったのです。地域や時代によって異なる特徴を持つタイルが、ヨーロッパの美しい建築に施されました。

ヨーロッパタイルの魅力

ヨーロッパタイルの魅力は、幾何学模様や植物などの装飾性です。地域や時代によっそれぞれ違った雰囲気の美しさを持ちます。スペインタイルは「クエルダセカタイル」と「マヨルカタイル」が有名です。「クエルダセカタイル」は、東方文化の影響を残すタイルで、幾何学模様が特徴的です。「マヨルカタイル」は、現在のスペインで多く生産されているタイルで、イエロー、オレンジ、ブルーなどの塗料で植物や動物、生活風景の絵付けが施されています。イタリアタイルはモダンな色使いのタイルで、細かな装飾を施されているものも。どれも色鮮やかで華やかなので、家のアクセントにぴったりです。

美しいヨーロッパタイルを活かした家づくり

今回は、歴史と文化を感じられる「ヨーロッパタイル」についてご紹介しました。最近ではセラミックのタイルも増えて、華やかさはもちろん耐久性も増し、より住宅に使いやすくなりました。長い歴史に思いを馳せながら、ヨーロッパタイルを施した家づくりを楽しんでみてはいかがでしょうか。理想の家づくりを叶えるなら、ぜひリガードへご相談ください。リガードでは経験豊富なアトリエ建築家が、ご施主様の家づくりをサポートいたします。