マイホーム検討中なら知っておきたい「ウッドショック」とは?

2021年4月以降、住宅業界で問題となっている「ウッドショック」。市場では、木材価格が3月以前と比べて2~5割高になっていると言われています。今から家づくりを検討する方にとっては、住宅の価格に大きな影響を及ぼす可能性があるため注意が必要です。今回は、そもそもウッドショックとは何なのか、家づくりへの影響についてご紹介します。

ウッドショックとは?

ウッドショックとは、木材の調達が困難になり、世界的に木材が供給不足に陥って価格が高騰することを指します。過去にも、1992年~1993年やリーマン・ショック直前の2008年にウッドショックが起きており、今回は3回目となります。

今年に入ってウッドショックが起きた原因として、コロナウィルス感染拡大の影響が考えられています。コロナ渦でリモートワークが増えたことで、郊外にある一戸建てを購入するケースも増加傾向にあります。特にアメリカや中国で木材需要が拡大し続けており、その結果建築木材が不足して価格高騰の原因となりました。

また、ステイホームが広がったことで世界的に物流が活性化していることも原因のひとつです。木材を輸出入するために欠かせないコンテナが不足し、運ぶことが困難なだけではなく物流コストそのものも高騰してしまっているのです。

ウッドショックで家づくりにも影響が?

ウッドショックは、日本の家づくりにも大きな影響を及ぼします。現在日本国内の木材自給率は4割を下回っており、多くの木材が海外から輸入されています。木材自体の高騰と物流コストの高騰、どちらの影響も受けて日本の家づくりにかかるコストも大幅に上がってしまうケースが多いです。

「ウッドショックが終わってから建てよう」と思う方も多いでしょう。しかし、ウッドショックはいつ終わるか分かりません。「コロナウィルスの波が落ち着けばウッドショックも収まる」との見方もありますが、改善の見込みがつかなければ今後も木材価格は高値で安定するとも言われています。

今から家づくりを検討する方にとっては難しい選択ですが、急ぎでないなら年内まで様子見をするのも良いでしょう。「いつまでに建てたい」という期限があるなら、できるだけ早く契約をして木材を確保してもらいましょう。中古物件をリノベーションするのも、使用する木材が少なく済むのでおすすめです。

これからの家づくりはウッドショックに要注意!

今回は、そもそもウッドショックとは何なのか、家づくりへの影響についてご紹介しました。これから家づくりを検討する方にとっては、ウッドショックはとても大きな問題です。今後の動きに注目して、いつどんな家を建てるのかを計画しましょう。

ウッドショック中の家づくりに不安や悩みがある方は、ぜひリガードへご相談ください。ご施主様とご家族のライフスタイルに合わせて、経験豊富なアトリエ建築家が最適な提案をいたします。