まず、家づくりの全体像をつかむ
細かいことを調べはじめる前に、全体の地図を持っておくと迷いません。注文住宅は、大きく次の流れで進んでいきます。
家族で「家づくりを通してなにを得たいか」「どんな暮らしがしたいか」を言葉にする。すべての出発点。
家の雰囲気だけでなく、会社の雰囲気も見る。気になった会社のモデルハウスなどの見学をすると色々見えてきます。
相談しながら、建てたい家と土地のバランスを一緒に考えていく。
総予算計画をオーバーしない、理想の家が建てられそうな土地を選び、購入する。
建築家もしくは住宅会社の営業パーソンと、間取りや内外装の打ち合わせをする。
確認を重ねながら工事が進み、住まいができあがる。
完成はゴールではなく、住まいと暮らしていくスタート。
家づくりは「いきなり土地や間取りから考える」ものではありません。最初は、いちばん上の「自分たちの軸を決める」ところから。ここからは、その最初の一歩を具体的に見ていきます。
最初の一歩は「家族で”どんな暮らしがしたいか”を言葉にする」
家づくりを思い立つと、つい土地探しや、具体的な間取りを考え始めたくなります。けれど、まず最初にやってほしいのは家族での対話です。
土地や間取りより先に、家族の対話から
家づくりを通して、何を実現したいのか。どんな毎日を送りたいのか。ここを夫婦・家族で話し、判断の軸=大事にしたいことの順番を言葉にしておく。これが、家づくり全体を支える土台になります。
おもしろいもので、この対話を進めると、選択肢そのものが見えてきます。「自分たちには注文住宅が合っていそうだ」と確信が深まることもあれば、「いまはマンションや賃貸でもいいかもしれない」と気づくこともあります。軸が決まると、何を優先すべきかが決まり、迷いが減っていきます。
家族で話してみたい、4つの問い
- 5年後、10年後、どんな暮らしをしていたい?
- 家づくりでこれだけは譲れないことは何だろう?
- お金と時間を、いちばんかけたいのはどこ?
- いまの住まいで、不満に感じていることは?
「正解」はありません。大切なのは、お互いの「こうしたい」をすり合わせ、認識をそろえておくこと。ここがそろっていれば、このあと出会う情報や選択肢に振り回されにくくなります。
次の一歩は「触れて、感じてみる」こと
自分たちの軸が見えてきたら、いよいよ情報に触れる段階です。進め方は、大きく2つあります。
まずは、画面で雰囲気をつかむ
いまは、InstagramやYouTubeなどのSNSや会社のホームページ、AIなどで、家の雰囲気はもちろん、会社の雰囲気や考え方まで、ある程度つかむことができます。まずは気軽に眺めて、「いいな」と感じる家や会社を見つけてみてください。
次は、足を運んで”体感”しにいく
ただ、画面越しだけでは伝わらない“生の情報”があります。デザインの質感、光の入り方、間取りの工夫、人と話したときの相性──こうしたものは、実際に足を運んではじめて感じることができます。気になる会社があれば、資料を取り寄せて深く知ったあとは、できれば見学会やモデルハウスで体感してみてください。
家づくりは、完成までに1年以上をともにする長いプロジェクトです。「どんな会社、どんな人と一緒につくるか」は、できあがる家そのものと同じくらい大切。家づくり自体を楽しめるかどうかもとても重要なポイントの一つです。
パートナーとなる住宅会社を決め、建物と土地を一緒に考える
納得がいくまで、家の見学や相談を複数おこない、家づくりのパートナーを選びましょう。そしてここで重要なポイントは建物と土地は切り離さず、並行して考えるということです。
土地を持っていない場合、「まず土地から」と考えがちです。けれど、どんな家が建てられるかが見えないまま土地だけを先に決めると、思い描いた家が建てられなかったり、想定していた予算に収まらなかったりすることがあります。
建物の中身が固まらないうちに土地を決めると、あとから間取りの自由度や予算の選択肢がせまくなることがあります。土地と建物は、できるだけ並行して検討するのが安心です。
そこで頼りになるのが、建物の相談と一緒に、土地探しもおこなってくれる会社です。家と土地のバランスを取りながら進められるので、「土地は買えたけれど、希望の家は建てられない」というすれ違いを防ぎやすくなります。リガードでも、家づくりとあわせて土地探しからご一緒しています。
設計から、完成、その先へ
会社と土地が決まったあとは、いよいよその土地に合わせて間取りを描いていく段階に入ります。
リガードでは、ここで建築家とともに、最初に言葉にした「どんな暮らしがしたいか」を、具体的な空間へと形にしていきます。間取りが固まったら、インテリア・エクステリア(内装・外構など)を打ち合わせで決め、確認を重ねながら着工し、完成へと進みます。
そして、家は完成して終わりではありません。引渡しのあとも、住まいと暮らしていく長いお付き合いが続いていきます。その視点を持っておくと、目先の見た目だけでなく、長く心地よく暮らせるかどうかで判断できるようになります。
気をつけたい、後悔の入り口
最後に、家づくりにおける「後悔あるある」に触れておきます。多くは、判断の軸が定まらないまま、ひとつの基準だけで決めてしまうことから生まれます。
よくある、4つの後悔パターン
- コスパ(価格)だけで決めてしまう
- 担当者の印象のよさだけで決めてしまう
- 土地の立地だけで決めてしまう
- SNSでいいと言っていたからだけで決めてしまう
迷ったら、最初の一歩に立ち返る
どれも、それ自体が悪いわけではありません。問題は、自分たちにとって本当に大切なことが見えなくなってしまうこと。だからこそ、迷ったときは最初の一歩──「自分たちは家づくりを通して何を得たいのか」に立ち返ってみてください。軸があれば、情報にも選択肢にも振り回されにくくなります。
家づくりは、「何を買うか」より「どう暮らすか」。
わたしたちリガードは、「人が、まんなか。」というブランドコンセプトを掲げています。スペックや価格はもちろん大事ですが、なにより大切なのは、そこで暮らす人が、どんな毎日を送りたいかだと考えています。
だからこそ、最初の一歩は「家族で価値観を言葉にすること」からだとお伝えしています。その軸さえ定まれば、性能も、土地も、お金も、ひとつずつ自分たちの答えにしていけます。
まとめ|今日からできること
- 家づくりは、まず全体の流れ(地図)を持つと迷わない
- 最初の一歩は、家族で「どんな暮らしをしたいか」を言葉にすること
- 次に、情報に触れ、資料請求・見学で”生の情報”を確かめる
- 建物と土地は並行で。土地だけ先行は慎重に
- 後悔を防ぐカギは、ひとつの基準だけで決めないこと
むずかしく考える必要はありません。今日からできる最初の一歩は、とてもシンプルです。家族で「どんな暮らしがしたいか」を、少しだけ話してみること。そこから、あなたの家づくりは動きはじめます。


