賢い家づくりブログ
土台<前編>

家の寿命は、ここで決まる。リガードの基礎工事〈前編〉
完成してしまえば、見えなくなる「基礎」。 でも実は、家の強さも、寿命も、住み心地も。そのすべてを決めるのが、この部分です。
リガードでは、見えなくなる場所にこそ徹底的にこだわっています。今回は、地面に最初の一歩を刻む工程から、鉄筋を組む直前までの5つのステップを、現場の様子とあわせてご紹介します。
「ここまでやるんだ」と感じていただけたら嬉しいです!
遣り方(やりかた)|家を建てる「位置」を、地面に正確に描く

家は、いきなり建てはじめるわけではありません。まずは「ここに、この向きで、この高さで建てます」という設計図を、地面そのものに正確に写しとっていく作業からスタートします。
杭を打ち、板を渡し、糸を張って——建物の中心線や角度を、ミリ単位で割り出していきます。
ここで出した基準は、基礎工事が終わるまでずっと使い続ける「家づくりのものさし」。1mmのズレも許されない、慎重さが命の工程です。職人がメジャーや水糸を手に、何度も確認しながら進めていきます。
💡 もう少し詳しく
杭に固定する板を「貫板(ぬきいた)」と呼び、その上端の高さが基礎工事の高さ基準となります。配置図にもとづいて建物の位置を貫板に書き写し、専用の巻き尺と水糸で基礎の中心線と直角(カネ=90度)を出していきます。貫板の高さがズレると、すべての後工程に影響するため、ここでの精度がとても重要です。
根伐り(ねぎり)|基礎を埋めるための「穴」を掘る

次に、基礎を収めるためのスペースを、重機で地面に掘っていきます。さきほど張った糸を目印にしながら、決められた深さまで丁寧に削っていく工程です。
リガードでは、必要なサイズより外側に20cmほど余裕をもたせて掘ります。
ギリギリで掘ったほうがムダがないように見えますが、それでは職人さんが動くスペースが足りず、丁寧な作業ができません。「いい仕事ができる環境を、先につくっておく」——リガードの現場では、この考え方を大事にしています。
💡 もう少し詳しく
建物の芯から外側に200mm余裕をもって掘ることで、後工程の型枠設置や配筋作業のスペースを確保。作業効率と精度が大きく変わります。地盤の状態に合わせて、根伐り底の高さも慎重に調整します。
砕石転圧(さいせきてんあつ)|地面を、カチカチに固める

掘った地面の底に、細かく砕いた石を敷き詰めて、機械で上からドンドンと叩き固めていきます。
地面が柔らかいままだと、家の重みで少しずつ沈んでしまうから。しかも、全体が均等に沈むのではなく、部分的に傾くと、建具が閉まらなくなったり、壁にヒビが入ったり……。住み心地に、直接影響してしまいます。
家を支える「土台の、そのまた土台」を、ここでしっかりつくります。
💡 もう少し詳しく
使用するのは「RC砕石」という再生砕石。厚み50mmになるまで「ランマー」という転圧機で叩き、表面の高さも均一にそろえます。ムラがあると、家の一部だけが沈む「不同沈下(ふどうちんか)」の原因に。地盤を均等に締め固めることが、長期的な建物の安定性につながります。
防湿フィルム|地面からの「湿気」を遮断する

地面からは、思っている以上に湿気が上がってきます。これを放っておくと、土台の木材が腐ったり、床下にカビが広がったり——家の寿命を縮める原因に。
そこで、基礎の底全体を厚手のシートでぴったり覆い、湿気をシャットアウトします。シート同士の継ぎ目はしっかり重ねて、気密テープで密閉。小さな穴も、ひとつ残らず塞いでいきます。
完成すれば、もう二度と目にすることのない場所。でも、ここを丁寧にやるかどうかで、10年後・20年後の家の状態は大きく変わります。だからこそ、リガードの職人は、見えなくなる場所にこそ手を抜きません。
💡 もう少し詳しく
使用するのは厚み0.2mmの防湿フィルム。シートの端は200mm以上重ね、継ぎ目は気密テープで密閉します。穴が開いた箇所もすべてテープ処理。コンクリートからじわじわと上がる湿気を、確実に遮断します。
捨てコン打設|「基準となる平らな面」をつくる
最後に、これからつくる基礎の基準面となるコンクリートを流し込みます。ミキサー車から流したコンクリートを、コテで丁寧にならし、平らな面を仕上げていきます。
この平らな面があるからこそ、このあと組む鉄筋や型枠を、正確な位置にしっかり固定できる。「精度の高い基礎」をつくるための、絶対に欠かせない下ごしらえです。
実はこの工程、省略する会社もあります。やってもやらなくても、完成後の見た目には差が出ないからです。
でも、ここを省けば、基礎の精度は確実に落ちる。リガードでは、すべての現場で例外なく行います。「見えないからこそ、絶対に省かない」——その積み重ねが、家の品質の差になっていきます。
💡 もう少し詳しく
設計図に記載されたKBM(設計GLの基準点)を確認しながら、捨てコンクリートを打設。配筋や型枠を正確な位置・高さで固定するための基準面となります。コテで表面を平らにならす作業も、後工程の精度を左右する重要なポイントです。



まとめ|見えなくなるからこそ、徹底する
基礎工事は、家づくりのなかでもっとも「あとから直せない」部分です。 ここでの精度が、何十年と暮らす家の強さ・寿命・住み心地を決めていきます。
リガードでは、当たり前のことを当たり前以上に。すべての現場で、同じ品質・同じこだわりで進めることを大切にしています。
次回〈後編〉では、鉄筋を組む「配筋」から、いよいよ基礎が形になっていく様子をお届けします。