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平屋なのに開放感たっぷり | 明るく快適な住まいを叶える設計の工夫

はじめに
「平屋」と聞くと、ワンフロアで暮らしやすい一方で、周りに建物があると太陽の光が入ってこず「暗くなりそう」「プライバシーの確保が難しそう」といった不安を抱える方も多いのではないでしょうか。
たしかに、何も考えずに平屋をつくってしまうと、薄暗く閉塞感のある空間になってしまったり、周囲の建物からの視線が気になってストレスを感じる…なんてこともあります。
でも実は、設計の工夫次第で、平屋でも驚くほど明るく、開放感があり、プライバシーも守られた快適な空間を実現することができるんです。
その鍵となるのが、「中庭(コートヤード)」と「パッシブ設計」。
今回は、建築家とつくるリガードの平屋実例を交えながら、明るさ・開放感・快適さを叶えるための工夫をご紹介します。
平屋が人気の理由とは?
そもそも、なぜ今、平屋が注目を集めているのでしょうか?その理由は以下のようなポイントにあります。
- ワンフロアで生活が完結するので、動線がシンプルで暮らしやすい
- 家族の気配を感じやすく、自然とコミュニケーションが生まれる
- 階段の昇り降りがなく、バリアフリーで老後も安心
- 天井を高くしたり、勾配天井にするなどで空間に変化を出しやすい
こうした魅力を最大限に活かしながら、「開放的で明るい」「プライバシー性」を両立させるためには、設計にいくつかのポイントがあります。
明るく開放的な平屋を叶える設計の工夫
1.吹き抜け×高窓で空に開く家
周囲に建物がある敷地条件の場合、どうしても1階部分への日当たりが限られます。そんなときに効果的なのが、吹き抜け+高窓(ハイサイドサッシ)の組み合わせです。
高い位置から光を取り込むことで、室内全体がふんわりと明るくなり、吹き抜けによる縦の抜け感が開放感を生み出します。
さらに、季節や時間によって変化する光が、日々の暮らしに豊かさをもたらしてくれます。

2.中庭(コートヤード)で「外」とつながる
平屋でも広がりを感じさせるためには、「視線の抜け」を意識することが重要です。
特におすすめなのが、中庭(コートヤード)や坪庭といった外部との連続性を持たせること。
リビングやダイニングの先に、植栽や空が見えることで、実際の面積以上に空間の広がりを感じることができます。
また、中庭(コートヤード)には太陽の光を効果的にリビングに落としてくれる効果も。明るくやわらかな光が家全体を包みます。

3.勾配天井で広がりと変化を
天井高に変化をつけることで、空間にリズムやドラマが生まれます。平屋では2階がない分、屋根形状を活かした勾配天井にすることで、開放感を演出できます。
天井の高低差が、空間に立体感と心地よさを生み、家全体の雰囲気がぐっと豊かになります。

4.ガラス手すりや内窓で「視線」を通す
たとえば、リビングとホールの間に腰壁をつくるのではなく、ガラスの手すりにしたり、内窓を設けることで、空間同士のつながりを感じやすくなります。
視線が抜けるということは、「見える」「通じる」ことで、圧迫感がなくなり、広く感じられるということ。
5.パッシブ設計で、陽の光をコントロールする
明るいだけでなく、「気持ちよく明るい」ことが大切です。そこで重要になるのがパッシブ設計です。
太陽の動きを読み、軒や庇の長さを計算して、冬は光を取り込み、夏は遮る。これにより、エアコンに頼りすぎない快適な住環境が実現します。
日当たりや風の通り道、室温の変化をシミュレーションして設計することで、1年を通して心地よい暮らしを支えてくれます。

デザインと性能の両立があってこそ
「吹き抜けや大きな窓を設けると、寒いのでは?」「光熱費がかさむのでは?」という声もあります。
でも、断熱・気密性能が高い家であれば、その心配はありません。
リガードではUA値は断熱等級6の0.46・C値0.4以下を標準としています。
また、日照シミュレーションを設計段階で実施。太陽の光がどの季節のどの時間にどれくらい入ってくるかが事前に想定できます。大きな窓や吹き抜けを採用しながらも、「年中快適」で「光熱費も抑えられる」住まいをつくることが可能です。
まとめ|平屋でも、こんなに開放的に暮らせる
平屋でも、設計の工夫と性能の下支えがあれば、プライバシーを保ちながら「明るく」「広がりを感じる」「快適な」空間は実現できます。
大切なのは、「どこに窓をつくるか?」「どこに抜けをつくるか?」「どんな暮らしをしたいか?」を設計士とじっくり話し合うこと。
リガードでは、お客さま一人ひとりの暮らしに寄り添いながら、建築家とともに家づくりを進めていきます。
「この平屋、ちょうどいい。」そう思える暮らしを、一緒につくってみませんか?
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