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リガードの基礎工事 vol.5
~土台敷き~
前回までの記事はコチラ
リガードの基礎工事 vol.1 ~前編~
リガードの基礎工事 vol.2 後編①~配筋~
リガードの基礎工事 vol.3 ~鉄筋~
リガードの基礎工事 後編② vol.4 ~配筋後~
<写真1>
基礎工事が終わると、次は土台敷きが始まります。
<写真1>は、基礎の上に、気密パッキン、土台、大引きが乗り、基礎断熱が敷いてある状態の写真です。
ここからは、手順とポイントについて解説していきます。
【手順】
①まず最初に基礎に土台の墨出しを行っていきます。
墨だしとは:出来上がった基礎の上に、土台を設置していくための位置だしをしていくことです。
アンカーボルトの位置なども正確に確認していきます。
point:基礎の上に、正確に90度(カネ)の墨をだしています。今後土台の上に建てていく躯体の基準となる物なので、重要な工程です。
●土台の外側の墨出しをし、その後アンカーボルトがどれくらい離れてるかを測り、
土台にアンカーボルト(M12)、ホールダウン用のアンカーボルト(M16)が、入る穴をあけます。
②次に断熱材の施工、土台基礎(気密)パッキンを敷きます。
一般的に土台基礎パッキンとは、基礎と土台の間に隙間を開けて床下の換気を促すためのものです。
★しかしリガードでは、基礎内もお家と考えて設計しているため、基礎と土台の隙間を設けない土台パッキン(気密パッキン)を使用し気密性能を担保しています。
③土台を並べていきます。
土台は並べる順番が決まっており、プレカット工場で番付されたものを、図面と照らし合わせて、並べていきます。
④アンカー部分座金締めを行います。
柱が105角の場合、アンカーが95㎜以上になると、柱から飛び出てしまい、合板に乗せられなくなる為、
基本、基礎天端から95㎜でるようにします。
上から見た写真↓
⑥大引きに鋼製束をビスで止めてから、設置していきます。
次に、接着剤を耐圧につけ、大引きの高さを調整する為に糸を張り、土台との高さを合わせて鋼製束を固定します。
鋼製束の基本的な設置間隔は910㎜です。その他に大引きがたわまないように、継ぐところに束をたてていきます。
⑦継ぎ目部分にウレタンを吹いて気密処理を行います。
吹くところとしては、敷き込んだ断熱材と立ち上がりの断熱材の間と、断熱材同士の継ぎ目間。
また、熱橋(コンクリから伝わる熱)を防ぐために、土台の継ぎ目、立ち上がりの断熱材と基礎の天端土台の取り合い部分にも吹きます。コーキングは、外部面の土台と基礎の取り合い部分と、土台同士が交差する部分に気密処理の目的で施工していきます。
このように基礎部分の施工は、気密だけでなく、断熱にも関わってきます。
⑧最後に24㎜の合板を敷きこみます。
この合板もプレカット会社で番付された通りに敷いていきます。
外周部の合板は釘で内周部の合板はビスで止めてクイックコートで養生をします。
万が一床下に水が入った場合も対処できるように内周部の合板はビスで仮固定します。
これで土台敷きは完了です。