「2020年省エネ基準義務化見送り」を受けて。リガードの所信表明。

2020年省エネ義務化見送りの影響は・・・

2020年省エネ義務化は、これまで基準にすぎなかった日本の建物の省エネ基準を明確に義務化するものでした。

これに伴い、基準をクリアしていない建物を今後建てることができなくなります。
基準を満たしていない建物は、気密性や断熱性が低くなってしまうため、室内にいても夏は暑く冬は寒区なってしまいますし、室内の空気が外に逃げてしまうために冷暖房の効率も悪く、光熱費が嵩んでしまいます。

このような夏は暑く冬は寒い家では、室内にいても夏は熱中症、冬はヒートショックといった重大な事故にもつながり兼ねません。
実際にヒートショック現象で亡くなる方の数は交通事故で亡くなる方の数よりも多いのです。

ニュース等でもたまに自宅内での事故について扱っていますよね。

住宅性能はこのように住む人の健康に直結しています。

そのことからも2020年省エネ義務化は画期的なものであったのですが、国土交通省はこの省エネ義務化に300平方メートル未満の住宅や建築物は含めないと方針を変更したのです。

(この条件はほとんどの一般住宅に当てはまることになるため、実質的に一般住宅の省エネ義務化は見送られたという解釈ができます)

住む人の健康に関わることなのになぜ先送りになったかと言うと、2020年の義務化までに対応が間に合わない建設事業者が数多くいるからだと言われています。

しかし、それは業者側の都合であって、住む側にとってはできるだけ性能の良い家を建てたいと考えるはずです。
義務化が先送りとなるとお施主様側が基準を満たしている施工業者を選ぶ必要があります。

2020年基準とは?

では、2020年に実施される基準とはどのようなものだったのでしょうか?
2020年に義務化される予定だった基準は、平成28年省エネルギー基準になります。

この基準は施工業者が守るべきものであるので、お施主様が何かやらなければならないということはないのですが、基準を義務化することによって限りある資源を無駄遣いしない、つまり環境に配慮するエコな家づくりが推進されるというわけでした。

平成28年省エネルギー基準はその名の通り平成28年に更新されたわが国の最新基準になりますが、実はそれでもまだまだ先進諸国の基準に比べると遥かに低い基準なのです。

欧米や韓国などでは家全体を暖める全館暖房が主流ですが、日本では人のいる部屋だけを暖める暖房です。
それは日本の家は欧米や韓国の家に比べて断熱性能が低く、逃げてしまう熱が多いため全館暖房をすると光熱費がバカにならないことも一つの理由に挙げられます。

よく北海道の家は暖かくて真冬でも室内でTシャツを着てアイスを食べているなんて話を聞きますが、それは北海道の家は東京よりも断熱性能が高く、外気温は低くても部屋を効率的に暖めることができるからです。
海外では北海道の家と同等以上の性能が求められるため、効率よく家全体を暖められそれでも光熱費が上がりすぎることがないのです。

また、全館暖房では部屋間の温度差が少ないためヒートショックを予防することができます。
建物の省エネ基準は環境に優しいだけでなく、住む人の健康を守るという役割も担っているのです。

Q値・UA値・C値の基準と、リガード「La Cura Zero」の場合

リガードの「La Cura Zero」は、2020年基準よりも厳しいZEH基準を満たした自由設計の高気密・高断熱住宅です。

ZEHとはネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの略称で、消費エネルギー量<自宅で創るエネルギー量になる家を指します。
自宅で創るエネルギー量でまかなえるようにするため、自宅の消費エネルギー量を減らすためには高気密高断熱化は必至です。

「La Cura Zero」では、このZEH基準よりも厳しい基準のC値をクリアしておりますので、光熱費の削減、家族の健康を守る、さらには自宅の資産価値も守ることができるのです。

「頑張っている人が報われる家づくり」が広まるために

弊社代表の内藤が掲げているビジョンの一つに

「頑張っている人を
   一人でも多く引き上げ 
      人類・社会に貢献する」
というものがあります。

家は衣食住の住の部分にあたり、生活の基盤となる部分です。
生活の基盤となる家の性能がしっかりして住み心地の良い家であれば、住む家族の健康を守り、それは結果的に頑張っている人を応援することになると考えています。

住宅の性能をあげることは、家庭内の事故を未然に防ぐことにつながってきます。
「自分が想いを込めて建てた家で家族が亡くなる」という報われない事故が起きる可能性を最小にするため、リガードでは住宅の性能にこだわっています。

このような中、必要最小限の基準である「2020年省エネ基準」が義務化されないことは残念に思います。
しかし、リガードでは「頑張っている人が報われる」家づくりのため、家族が亡くなるリスクの最小化された、家族の命を守る家を作っていきたいと考えています。