「仏間」の間取りを考えるポイント

仏間とは、お家の中で仏壇や位牌が安置してある部屋のことを指します。最近では設けない家も増えてきていますが、仏様やご先祖様をまつり、近況の報告をしたり、安らぎを得たりする場所として古くから大切にされてきました。ご先祖様を大切にするなら、ぜひ設けておきたいもの。そこで今回は、仏間の間取りについてご紹介します。

奥行はなるべく深く取っておく

仏間の奥行は、なるべく深めに取っておきましょう。仏壇を配置するには、最低でも内側60cm以上必要です。さらに仏壇の配置後に礼拝するスペースも考慮して、奥行90㎝以上あるのが望ましいです。仏壇は高級品ほど奥行が深くなる傾向にあるため、配置する予定の仏壇の大きさに合わせて、余裕を持ってスペースを確保しておきましょう。

仏壇を見下ろさない配置にする

仏壇に手を合わせるときに、仏壇を見下ろすことは仏様やご先祖様に対し失礼にあたります。特に家具などの上に置く上置き型の場合は、土台となる家具の背が低いと、仏様を見下ろす形になってしまいがちです。

仏壇を置いたときに、高すぎずかつ見下ろさずに済む配置にしましょう。目線と同じか、少し見上げるくらいの高さが目安です。あらかじめ仏壇を決めておけば、仏様がどの位置に来るのかを計算しやすいです。

湿度管理ができる場所に配置する

仏壇は木材でつくられているため、湿度に注意が必要です。湿度が高すぎるとカビが発生しやすく、逆に直射日光やエアコンの風により乾燥しすぎるとひび割れや歪みの原因になります。なるべく風通しが良く、エアコンの風が直接当たらない配置にしましょう。北を背にして南を向くように置くと、直射日光が当たらず、湿気を防ぎやすいです。

強度の高い造りにしておく

仏壇を置く場所は、強度の高い造りにしておきましょう。仏壇の中にはかなり重いものもあり、床が弱いとへこんだり破損したりすることがあります。そうした場所に長期間仏壇を置いておくと、仏壇自体が歪んでしまう原因にも。強度が高く、かつ傾斜の無い場所に配置するのがポイントです。

お家の中に、ご先祖様を大切に想える場所を

今回は、仏間の間取りのポイントについてご紹介しました。仏壇は後から移動するのが難しいので、家づくりの段階でしっかり検討して決めておきたいもの。心を落ち着けて仏様に手を合わせられるよう、今回の記事を参考にして適切な間取りを選んでください。

仏間の間取りについての疑問や不安があれば、ぜひリガードへご相談ください。リガードでは、ご施主様の理想を叶える家づくりを、経験豊富なアトリエ建築家がサポートいたします。