2020年のマイホーム基準とは?

皆さんこんにちは。
こちらは平成23年9月19日の日本経済新聞の朝刊です。新築建物に省エネ義務断熱太陽光発電を推進とあります。2020年のマイホーム基準として、国策として国がうたい始めています。新たに作る省エネ基準を満たすよう、義務付ける方針です。2020年以降は基準を満たさなければ、建築を認めない。その2020年の義務化までは基準を満たしたら、工務店、個人に対して税を優遇していく。建築物の省エネ基準は現在も存在します。まだ義務化はしておりません。そこから2020年までの間、省エネ基準を高いレベルで満たしている住宅、工務店についてはどんどん税制を優遇し、促進させていく国の働きです。それを守ることで住宅の場合は、コストが通常の1割から2割、場合によってはそれ以上、コストが上がってきます。基準を満たす新築住宅はまだまだ全体の4割程度です。この新聞記事が出たのが平成23年ですから、この当時4割弱だとして、今多少なりとも進んだといわれますが、まだまだ5割、6割行っているかどうかです。国の考え方としては省エネ改修を怠れば、基準を満たす住宅に比べて2020年で基準を満たす住宅は価値が上がります。その2020年の段階でその基準を満たしていない2020年までに建てた家については資産価値が下がるであろうと言われています。国交省は結果的にその改修が嫌でも進んでいくと見ているのでしょう。将来は既存住宅に省エネ性能を義務付ける構想すら国は持っています。
その2020年のマイホーム基準を調べていく中で必ず出てくる言葉、ZEH(ゼッチ)とか言われる、このネット・ゼロ・エネルギー・ハウス、これは何かと言いますと、ZEHは快適な室内環境を保ちながら、住宅の高断熱化と高効率設備により、できる限りの省エネルギーに努めて、太陽光発電をはじめとする、エネルギーを発電する、作れる機能を備えることで、住宅から出てくる、住宅から消費するエネルギー量を概ねに0以下とする住宅のことです。2020年のマイホーム基準とは、このZEH基準を守りなさいよ、という動きになっています。年間で消費する住宅のエネルギー量が正味で概ね0以下というのは、なんでそんなことができるのか、実現できるのかと言いますと、そこに大事な要素としては、まず断熱性能を保つ、断熱性能を高める。その結果何が起こるかと言いますと、夏は涼しく、冬は暖かい住宅、エアコンなどのエネルギーを極力必要としない。外の温度がどんなに変わろうが、室内の温度が15℃から32℃程度、そこから下がりもしない、上がりもしないということが保たれる高断熱、高気密の家、それを実現したうえで、エネルギーを上手に使う、消費エネルギーを削減していく、その削減したうえで、なおかつ使う、まだまだ削減しても使わないといけないエネルギーを太陽光で作ったエネルギーで賄う。できることなら、今ダブル発電とか言われているもので、自分たちが生活で消費するエネルギーはもちろん、売電することにより、それが毎月の利益となるようなものさえあるほどです。ぜひ、この辺の将来的な国の国策を踏まえた上で、自分の資産価値を保って、住宅の性能維持、エネルギーの消費量の削減、日本国内としての在り方も考えた上での家作りを考えていただければと思います。

参考記事

・省エネ基準にある「一次エネルギー消費量」って何?どうして重要?
・ZEH(ゼロ・エネルギー・ハウス)化をめざす日本 その未来像とは
・ZEHの創エネ設備まとめ 太陽光発電・風力発電編