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【注文住宅の落とし穴】想定していた総予算からオーバーしてしまう理由
結論から言うと『建物にかかる費用を甘く見積もってしまう』こと。これが原因で、最終的に予算オーバーになってしまうケースが非常に多いです。
これは、住宅業界の情報の不透明性が原因です。
どういうことかというと、ネットで検索して出てくる住宅会社の建物価格は、ほとんどのケースで実際にかかった費用よりも、安く記載されています。 住宅会社のホームページや、SUUMOなどのポータルサイト、土地を紹介してくれる不動産会社などから情報収集を行い、建物価格はどれくらいかかるかをお調べになる方は多いと思います。
しかし、ここで落とし穴があります。 ホームページやポータルサイト、不動産会社で調べられる建物価格には、「諸費用」や「オプション費用」が入っていません。 諸費用とは、例えば、設計料や申請費用、外構費用やローンの手数料、登記を行うための費用です。 オプション費用とは、間取りの変更に伴う増額や、グレードの高いキッチンなどの設備にグレードアップするための費用です。
この2つの費用が見える化されていないため、「建物価格はこれくらい見込んでおけばよいだろう」という想定をしていると、実際に住宅会社との打ち合わせを進めていくと「こんなに費用がかかるのか?!」という事態になる、ということがあるあるなのです。
ちなみに、不動産会社は「土地を探すプロ」です。様々な情報網を駆使し、土地を探してくれるでしょう。ただ気をつけなければならないことは、不動産会社は「建物のプロではない」ということです。建物建築で、具体的にどのような費用がどれくらいかかってくるかを正確に理解している方は非常に少ないため、後から建物でこんなに費用がかかるとは思わなかった…というお客様は何組様もこの目で見てきました。
次回は、予算オーバーを引き起こす原因となる『坪単価』について解説します。