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土台<後編>

見えないところに、家の強さが宿る。リガードの基礎工事〈後編①・配筋〉

前編では、家を建てるための「土台の土台」となる工程をご紹介しました。

〈後編〉でお届けするのは、配筋(はいきん)——コンクリートの中に隠れる、家の「骨組み」をつくる工程です。完成すれば二度と見えなくなるこの鉄筋こそ、地震や時間に負けない家をつくる、主役かもしれません。

墨出し(すみだし)|コンクリートに「基礎の設計図」を描く

前編の最後で打設した、平らなコンクリート(捨てコン)。その上に、これからつくる基礎の位置を示す線を、墨で正確に描いていきます。

家の中心線、外周、内側の壁の位置を図面どおりに描きます。
この線が、これから組む鉄筋すべての位置決めの基準になります。

墨出しした線は「基礎芯(きそしん)」と呼ばれ、配筋・型枠・コンクリート打設すべての基準線となります。前編の遣り方で出した中心線をもとに、捨てコンの上に正確に写しとっていく作業です。

配筋(はいきん)|家の「骨組み」を組み上げる

墨出しした線に合わせて、いよいよ鉄筋を組んでいきます。 まず床になる部分(底盤)、次に**壁になる部分(立ち上がり)**の順番で、設計図どおりに鉄筋を配置していきます。

組んだ鉄筋は、「結束線」と呼ばれる細い針金で、職人が一つひとつ手作業で固定。交差する箇所すべてを、丁寧に縛り上げていきます。

機械ではなく、人の手で。一本一本確実に。 根気のいる作業ですが、ここでの確実さが、家の強さにも直結します。

底盤部から立ち上がり部の順で配筋を進めます。結束線(細い針金状の番線)で鉄筋の交点を緊結し、コンクリートを流し込んでも鉄筋がズレないよう、しっかり固定していきます。

スペーサーブロック|鉄筋と地面の「すきま」を確保する

鉄筋は、ただ並べて置けばいいわけではありません。

鉄筋がしっかり力を発揮するためには、コンクリートに包まれた状態で固定されている必要があります。地面にベタッとくっついていたり、コンクリートの表面ギリギリにあると、鉄筋がさびたり、強度が出なかったり……。

そこで、「スペーサーブロック」という小さなブロックを、鉄筋の下に約1m間隔で挟み込みます。これで鉄筋が地面から少し浮いた状態になり、周りをしっかりコンクリートで包める正しい位置にセットされます。

スペーサーブロックは1000mmピッチで配置。鉄筋とコンクリート表面の距離(かぶり厚)を確保するための部材で、これが不足すると鉄筋が錆びて基礎の寿命を縮める原因になります。

アンカーボルト|地震に強い家をつくる、頼もしい金属

ここで登場するのが、「アンカーボルト」と呼ばれる金属のボルト。

これは、コンクリートの基礎と、その上に建つ土台や柱を、ガッチリ連結させるための重要な部材です。リガードでは、用途に応じて2種類を使い分けています。

  • 12mmのボルト|基礎と柱をつなぐ
  • 16mmのボルト|基礎と土台をつなぐ

特に16mmのアンカーボルトは、地震などで建物に強い力が加わったとき、柱が引き抜かれるのを防ぐための大切な役割を担っています。家が基礎からズレたり、浮き上がったりしないように、地震から家族を守る縁の下の力持ちです。

スペーサーブロックは1000mmピッチで配置。鉄筋とコンクリート表面の距離(かぶり厚)を確保するための部材で、これが不足すると鉄筋が錆びて基礎の寿命を縮める原因になります。

確認作業|現場監督+第三者の「ダブルチェック」

鉄筋がすべて組み上がったら、コンクリートを流し込む前に、入念な最終チェックを行います。

まず、現場監督が基礎の設計図(基礎断面図)を見ながら、一カ所ずつ確認。鉄筋の間隔、本数、位置、太さ、すべてが図面どおりかを目視と計測で照合していきます。

そのあと、リガード社内のチェックだけでは終わりません。
第三者の「インスペクター(建築検査士)」による厳しい検査も実施。社外のプロの目で、設計どおりに施工されているかを公正にチェックしてもらいます。

この合格をもらってはじめて、次の工程に進めます。
見えなくなる場所だからこそ、外部の目を入れて確かめる。「自分たちで大丈夫と言うのではなく、第三者にも認めてもらう」——リガードが大切にしている考え方です。

鉄筋同士の重ね継手:鉄筋の太さの40倍以上、しっかり重なっているか
スラブ筋の継手のずらし:継手が一カ所に集中せず、規定どおりにずらして配筋されているか(コンクリートのひび割れ防止のため)
人通口(じんつうこう)の補強筋:床下点検用の開口部まわりに、規定の補強鉄筋が組まれているか
かぶり厚:鉄筋がコンクリート表面から適切に離れているか(土に接する部分は60mm、それ以外は40mm以上)
コーナー筋の定着長さ:角で鉄筋をつなぐ箇所も、規定の重なり長さが確保されているか
一本の鉄筋の長さは最大6m。それより長い距離は鉄筋をつないでいくため、「つなぎ目の処理」がそのまま基礎の強さに直結します

まとめ|見えなくなるから、徹底する

配筋は、地震や時間に耐える「家の骨組み」をつくる工程です。 コンクリートを流してしまえば、もう二度と見えなくなる。だからこそ、ここでの一本一本の精度が、何十年先の家族の安心を支えます。

リガードでは、自社のチェック+第三者のチェックで、見えなくなる場所こそ厳しく確認しています。それは、私たちが「人が手を動かしてつくる」家づくりを大切にしているから。機械任せにせず、人の目で、人の手で、確実に。

次回〈後編②〉では、いよいよコンクリート打設——液体だったコンクリートが、家を支える基礎へと姿を変えていく工程をお届けします。

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