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着工前から地盤改良工事までの流れと大切にしていること(1)
家づくりは、設計や建築作業だけでなく、着工前の準備や土地の確認、地盤を整えるといった「見えない基盤づくり」から始まります。リガードでは、近隣への配慮から地盤改良工事まで、一つひとつの工程を大切にしています。ここでは、着工前に行う代表的な3つの流れをご紹介します。
(1)近隣挨拶
担当工事監督が建築現場の近隣住民への挨拶を行います。 近隣挨拶と建築工事の重要性:近隣挨拶は、建築工事を進める上での基本的なマナーとして認識されていますが、その背後には、実は深い意味が込められています。以下に、リガードの施工・工事スタッフの視点から近隣挨拶の重要性とその効果について詳しく解説します。
1.信頼関係の構築
近隣挨拶は、工事を行う側と近隣住民との間に信頼関係を築く第一歩となります。挨拶をすることで、工事の内容や期間、工事中の注意点などを伝えることができ、近隣住民の不安や疑問を解消することができます。また、挨拶を通じてお互いの顔を知ることで、万が一のトラブルが発生した際の対応もスムーズに行うことができます。工事が終われば、お施主様が入居されます。我々の工事期間の態度がお施主様のお引渡し後の近隣環境にも影響すると考えています。
2.工事の円滑な進行
近隣挨拶を行うことで、工事に関する情報を事前に共有することができます。これにより、近隣住民が工事の進行を理解し、協力的になってくださることも期待されます。例えば、工事車両の通行や騒音に対する理解を得ることができれば、工事の進行がスムーズになります。
3.トラブルの予防
工事中には、騒音や振動、埃などの影響が避けられない場合があります。しかし、近隣挨拶を行うことで、これらの影響を最小限に抑える対策を講じることができます。また、近隣住民からの要望や提案を受け入れることで、トラブルを未然に防ぐこともあります。
4.着工前の現地調査の重要性
近隣挨拶を行う際には、現地の状況を十分に把握することが重要です。付近の交通事情や道路の状態、近隣の建物や植樹などの状況を確認することで、工事の計画をより具体的に進めることができます。また、現地調査を入念に行うことで、工事中のリスクを事前に把握し、適切な対策を講じることができます。
5.協力業者との連携
近隣挨拶を行うことで、協力業者との連携もスムーズに行うことができます。協力業者に対して、近隣の状況や要望を伝えることで、工事の進行を円滑に進めることができます。また、協力業者も近隣住民との関係を重視することで、より質の高い工事を行うことができます。
近隣挨拶は、建築工事を進める上での基本的なマナーであると同時に、工事の成功を左右する重要な要素となります。工事を行う側としては、近隣住民との良好な関係を築くことを最優先に考え、適切な挨拶と情報共有を行うことが求められるとリガードの施工・工事スタッフでは考えております。
(2)地縄張り・地鎮祭・地縄承認
家づくりのプロセスにおいて、地縄張りは非常に重要な工程となります。この工程は、建物の配置や形状を正確に決定するためのものであり、後の工事の基盤となる部分です。以下に、地縄張り・地鎮祭・地縄承認の詳細な解説を行います。

1.地縄張りの意義
地縄張りは、建物の配置や形状を実際の土地上で確認するための作業です。この作業を行うことで、設計図面と実際の土地との間にズレがないか、また土地の形状や地形に合わせて最適な配置ができているかを確認することができます。また、地縄張りを行うことで、建物の大きさや形状、方位などを具体的にイメージすることができ、後の工事の進行に役立てることができます。
2.地縄張りの手順
地縄張りは、以下の手順で行われます。 現地調査:まず、建築予定地の地形や地質、隣接する建物や道路の状況などを詳しく調査します。 縄張り:設計図面を元に、建築予定地に縄を張ります。このとき、建物の角や中心点などを正確に示すための杭を打ち込むことが多いです。 確認:縄張りが終わったら、その位置や形状が設計図面通りであるか、また実際の土地の条件に合わせて適切な配置になっているかを確認します。
3.地鎮祭の意義
地鎮祭は、建築工事の安全や成功を祈願するための儀式です。この儀式を行うことで、工事関係者や近隣住民との関係を深めるとともに、工事の進行に対する神聖な意識を持つことができます。
4.地縄承認の重要性
地縄承認は、地縄張り後にお客様に現地を確認してもらい、建物の配置や形状、方位などを最終的に承認してもらう工程です。この工程を行うことで、お客様の意向を正確に反映した上で、工事を進めることができます。
5.リガード新築注文住宅工事部の役割
地縄張りや地鎮祭、地縄承認の各工程において、工務の役割は非常に大きいです。専門家は、設計図面と実際の土地との間にズレがないかを確認するとともに、土地の条件やお客様の要望に合わせて最適な配置を提案することが求められます。また、地鎮祭では、工事の安全や成功を祈願するとともに、工事関係者との関係を深める役割も果たします。
地縄張り・地鎮祭・地縄承認は、家づくりの初期段階で行われる重要な工程です。これらの工程を正確に行うことで、後の工事の進行をスムーズに進めることができ、お客様の満足度も高まります。リガードの施工・工事スタッフでは、これらの工程に細心の注意を払い、お客様の要望や土地の条件を十分に考慮した上で、最適な提案を行うよう努めております。
(3)地盤改良工事
1.地盤調査の重要性
新築住宅を建てる前には、必ず地盤調査を行う必要があります。この調査により、地盤の強さや土の種類、水分量などの情報を得ることができます。特に、地盤の強さを示す地耐力は、建物を安全に支えるための最も重要な指標となります。

2.地盤の種類と問題点
地盤には、さまざまな種類があります。例えば、粘土質の地盤は水分を多く含むため、建物の荷重によって沈下しやすいという特徴があります。また、砂質の地盤は、地震の際に液状化するリスクがあります。これらの地盤の問題点を正確に把握することで、適切な地盤改良工事を行うことができます。
3.地盤改良工事の方法
地盤改良工事には、さまざまな方法があります。例えば、地盤にセメントを注入して固める方法や、鋼管を打ち込む方法などがあります。これらの方法は、地盤の種類や問題点に応じて選択されます。
地盤改良工事には、主に下記の3つの工法があります。
【表層改良工法】
表層改良工法とは、軟弱な地盤が地面から約2m程度の深さまでの場合に可能になる工法です。
セメント系凝固材を混ぜ合わせ、強固な地盤をつくります。
コストは、約30坪(約100m²)の土地でおおよそ20〜40万円前後になるケースが多いです。
【柱状改良工法】
柱状改良工法とは、軟弱な地盤が地面から約2〜8m程度の深さの場合に使用する工法です。
セメント系凝固材を地盤に注入し、固い地盤までセメントの強固な柱をさし、家を支えます。
コストは、約30坪(約100m²)の土地でおおよそ70〜100万円前後になるケースが多いです。
【鋼管杭工法】
鋼管杭工法とは、軟弱な地盤が地面から約5〜10m程度の深さの場合に使用する工法です。
細い鋼管杭を地面に埋め込んで、荷重に耐えられるような地盤をつくります。
コストは、約30坪(約100m²)の土地でおおよそ70〜150万円前後になるケースが多いです。
実際の地盤の状況によって、コスト幅が大きいです。
4.地盤改良工事の重要性
地盤改良工事は、新築住宅を建てる際の最重要工程と言えます。地盤が弱い場合、建物が沈下したり、傾いたりするリスクが高まるため、地盤改良工事を行うことで、これらのリスクを大幅に軽減することができます。また、この工程はどんな大規模なリノベーションであってもできない工程となります。そのため大切な工程となります。地盤改良工事を行うことで、建物の耐震性や耐久性の前提条件が揃うというわけです。
5.地盤改良工事の費用
地盤改良工事は、新築住宅を建てる際のコストの中で、比較的高額な費用ウエイトとなります。しかし、地盤改良工事を行わないことで、後々の建物の修復費用がかさむリスクもあります。そのため、初期投資として地盤改良工事のコストをかけることで、長期的なコスト削減や安全性の向上を図ることができます。 地盤改良の必要・不必要は、地域や地勢によって必要不必要の予測は立てられますが、土地が決定し、建物の間取りと配置が決定してからでないと正確な結果を出すことができません。 たいていの場合、建物の間取りと配置が決定するのは、住宅会社決定後になります。 ですので、地盤改良工事はかかる前提で資金の計画を見込んでおかないと、もし改良工事が必要となった場合に資金計画を圧迫してしまいます。
地盤改良工事は、新築住宅を建てる際の最重要工程の一つです。地盤が弱い場合には、地盤改良工事を行い、建物を安全に支える強固な地盤を作る必要があります。この工程を正確に行うことで、建物の安全性や耐久性を向上させることができます。リガードの施工・工事スタッフは、地盤調査の結果をもとに、適切な地盤改良工事の方法を選択し、正確に工事を行うことが求められます。
まとめ
近隣挨拶、地縄張り・地鎮祭・地縄承認、そして地盤改良工事。
これらはすべて「安心できる住まい」を築くために欠かせない大切な工程です。
リガードでは、表には見えにくいこれらの準備を丁寧に行うことで、お客様にとって本当に安心できる家づくりを実現しています。