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大工工事本格スタートから建物の性能が決まるまでの最重要工程(3)

木造住宅の建築における木工事は、その後の住宅の安全性や耐久性、さらには住み心地に大きく影響する重要な工程です。以下に、リガード新築注文住宅の工事部としての視点から、新築の木工事における重要なポイントを詳しく解説します。

1. 耐力面材の選択と施工

耐力面材は、建物の耐震性を確保するための鍵となる部材です。リガードは構造用合板を全面張りではなく、さらに壁倍率の高い耐力面材を選択することで、地震時の建物の揺れを大きく抑えることを可能にしています。しかし、この面材の選択だけでなく、その施工方法も非常に重要です。特に、壁倍率が高いということは、それだけ引き抜きの負担がかかるため、引き抜き対策として、柱頭柱脚金物の正確な配置や、設計指示に従った施工が求められます。

2. 木材の品質と選定

新築の木工事において、使用する木材の品質は非常に重要です。耐久性や強度を確保するためには、適切な乾燥処理が施された木材を選定する必要があります。また、木材の節や割れ、湿度などのチェックも欠かせません。

3. 結合部の強度確保

木造住宅の強度は、各部材の結合部に大きく依存します。特に、柱や梁の結合部は、地震時の揺れに対する耐力の中心となるため、金物やボルトを使用してしっかりと固定することが重要です。

4. 断熱・気密性の確保

近年、住宅の断熱性や気密性は、エネルギー消費の削減や住環境の快適性向上のための中心的なテーマとなっています。特に、冷暖房の効率を高めるためには、住宅の断熱性能を最適化することが不可欠です。断熱性能を示す指標として「Ua値」があります。Ua値は、住宅全体の熱損失を示すもので、この値が低ければ低いほど、断熱性能が高いと評価されます。

具体的には、外気と室内の温度差によって生じる熱の流れを、住宅の外皮全体でどれだけ抑えられるかを示す値です。このUa値を低く保つためには、住宅の各部分の断熱性能を高めることが必要です。特に、最上階の天井や外周面の壁は、熱の損失が大きくなりやすい部分であるため、ここに断熱材をしっかりと施工することが重要です。断熱材の選定においては、材料の熱伝導率や厚さ、施工方法などを考慮し、最適なものを選ぶ必要があります。

弊社では、最上階の天井(屋根裏)には発泡ウレタンフォームを160mm充填しております。壁の断熱は、基本的には充填断熱を採用しています。希望があれば充填断熱+外断熱も採用し、断熱性能をより高めるケースもあります。実際は、東京と千葉を中心に建築をしておりますので、気候的には充填断熱で十分であると考えています。壁の充填断熱は、主に吹付けの発泡ウレタンフォームの90mm、またはパネル型の硬質ウレタンフォーム85mm、フェノール系素材のフェノールフォームの90mmという断熱材を使用しています。上記いずれかの断熱材と、後述するAPW330という樹脂サッシの窓を採用することで、断熱等級6の基準であるUa値0.46以下をお約束しています。

また、サッシも断熱性能に大きく影響します。サッシのグレードは、ガラスの層数やガスの充填、フレームの材質などによって異なり、これらの要素がUa値に影響を与えます。高性能なサッシを選択することで、室内の温度を一定に保ちやすくなり、冷暖房の効率も向上します。弊社では、基本的に、YKK AP社の『APW330』という樹脂サッシの窓を採用しております。樹脂サッシの窓を採用することにより、窓の結露のリスクを下げることができます。

気密性についても、断熱性能と同様に住宅の快適性やエネルギー消費に大きく影響します。気密性が高い住宅は、外部からの冷気や暖気の侵入を防ぐことができ、室内の温度変動を最小限に抑えることができます。これにより、冷暖房の効率が向上し、エネルギー消費を削減することが可能となります。断熱・気密性の確保は、住宅の長寿命化や住環境の快適性向上、さらには地球環境の保護にも寄与するものです。これらの性能を高めるための施工は、住宅を建築する際の最も重要な工程の一つと言えるでしょう。

5. 防蟻・防湿対策

木造住宅の敵であるシロアリや湿気から建物を守るための対策も、木工事の段階で行う必要があります。特に、土台部分は地面からの湿気やシロアリの侵入が容易なため、専用の薬剤を使用して予防することが重要です。

6. サッシの正確な設置

サッシは、住宅の断熱性や気密性、さらには外観にも大きく影響する部分です。そのため、サッシの設置は非常に重要な工程となります。まず、サッシの取り付け位置や高さを正確に確認し、設計図通りの位置に取り付けることが求められます。また、サッシの取り付け時には、隙間が生じないように気をつけることが重要です。

7. 雨仕舞処理の徹底

サッシの取り付け後、雨仕舞処理を行うことで、雨水の侵入を防ぐことができます。特に、サッシの上部や下部には、雨水が侵入しやすいため、先張り防水シートやブチルテープを使用して、しっかりと雨仕舞を行うことが必要です。この雨仕舞処理は、サッシの耐久性や住宅の気密性を保つための重要な工程となります。

8. サッシ周辺の気密処理

サッシの取り付け後、その周辺部分の気密処理も欠かせません。サッシの開口部は、住宅の気密性にとっての天敵となるため、隙間をしっかりと埋めることが求められます。特に、サッシの取り付け部分や隅角部には、気密テープやシーリング材を使用して、隙間をしっかりと封じることが重要です。

9. 現場管理と品質確認

木工事の品質を確保するためには、現場の管理が欠かせません。定期的な検査や、施工の進捗管理を行い、問題が発生した場合は速やかに対応することで、高品質な木工事を実現することができます。

まとめ

以上のポイントを踏まえ、新築の木工事を進める際には、各工程の品質を確保することが最も重要です。木造のプロの管理者として、これらのポイントを常に意識し、安全で快適な住宅を提供するための努力を続けてまいります。

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