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屋根・外壁工事で大切にしていること(4)
建物の外壁と屋根は、外観や耐久性を向上させ、気候条件から建物を保護するための重要な工程です。以下にリガードの外壁・屋根工事のこだわりを解説します。
1. 湿気、雨水の対策
高断熱・高気密のリガードの建物は、壁・屋根などの内部に、室内側からの水蒸気、屋外からの雨水侵入を防ぐように配慮されています。
しかし、特に壁内への水蒸気の侵入を100%防ぐのは困難ですし、実際に壁内や屋根の中に水蒸気が侵入した際には、柱・梁などの木材を濡らし、住宅の寿命を短くするリスクがあります。そこで、リガードでは壁内の水蒸気を屋外に排出するための通気層を設けています。
外壁材を張る前の処理として、家全体に透湿防水シートを施工します。これは透湿性(水蒸気を通す性質)と防水性(水を弾く性質)の両方を併せ持ったプラスティック製のシートです。このシートの施工によって、室内側の湿気が壁の中に滞留せずに外壁と断熱の間の通気層(空気の通り道)を通って外に逃げられるようになります。透湿性と同時に防水性がありますので、外部からの雨水が入り込むのを防ぐことができます。
窓や玄関ドアなどの開口部には、シートを防水テープで接着し家全体の防水性能を確保していきます。リガードでは外壁材の固定方法として、通気金具を使用しています。金具自体の厚みが15㎜ほどあり、これにより外壁と建物の断熱層との間に通気層(空気の通り道)を確保することができます。 リガードでは屋根には吹付断熱による施工をしていますので、吹付断熱と屋根材との間に通気層を作る必要があります。このルーフスペーサーの作る通気層のおかげで結露を防ぎ断熱材の性能を維持できます。

2. 貫通部・開口部の処理
建物にはサッシや出入口、換気扇や配管の通り道となるいくつもの貫通部が存在します。それらの貫通部から雨水の侵入を防ぐために一体成型された防水部材を設置しています。防水テープによる施工と比べ、一体成型された部材の使用は施工時のミスによる雨水のトラブルを未然防ぐことができます。
3. 外壁・屋根材の施工
リガードではお客様のご要望に合わせ、ガルバリウム鋼板、サイディング、サイディング塗装(吹付)、モルタル仕上げなどの施工を行っています。
まとめ
外壁や屋根は建物の外観に関係する重要な部材でありつつ、建物を衣服のように守る重要な部分です。意匠性やデザインだけで考えるのではなく、長期間にわたって住みやすさや品質を守っていく重要な工程として考えています。