賢い家づくりブログ
話してきたはずなのに、知らなかったこと

家づくりを始めようと思って、夫婦で何度も話してきた。
「こんな家に住みたいね」
「子どもが大きくなる前に建てたいよね」
それなりに、方向性は合っている──はずでした。
そんなご夫婦が、ある土曜の午後、ワークショップに参加されました。
そして夜、帰宅してから。
テーブルに並んだ2枚のワークシートを覗き込みながら、奥さまがぽつりとつぶやいたのです。
「……そんなことまで、考えてたんだ」
夫婦で参加するのに、夫婦で話さない
私たちの『暮らし方ワークショップ』は、少し変わった進め方をします。
ご夫婦で来ていただくのに、ワーク中、お二人で話す時間はほとんどありません。
あえて“夫婦ではないペア”に組み替えて、初対面の方とお互いの価値観をヒアリングし合う──そんな時間を過ごしていただきます。
「え、夫婦でやらないんですか?」
最初は、皆さんそう驚かれます。
でも、目的は “話し合い” ではありません。
「まず自分自身の大切なことを、ちゃんと言葉にしてみること」
それが、このワークの入口です。
普段の夫婦の会話では、どうしても「相手がどう反応するか」が先に来てしまう。
“予算は?” “現実的には?” という外側の物差しが、本音を少し遠ざける。
だから一度、夫婦の関係から離れた “他人の前” に、自分を置いてみるのです。

参加されたAさまご夫婦の声
もともと、ご自身の考えをしっかり言葉にできるタイプのお二人でした。
家づくりについても、何度も話し合ってこられた。
それでも、参加後のアンケートにはこんな言葉が並びました。
ご主人
「初対面の方と自分の考えを深掘りしていくのは少し抵抗があった。けれど、やってみると初対面だからこそのやりやすさ・面白さがあった」
奥さま
「相手の考えを聞くことで、自分の考えを改めて発見できたり、整理できたのが面白かったです。夫婦で大切なことを事前に共有することが、やっぱり大切だと再確認しました」
自分のことを、一度 “他人の言葉” で返してもらう。
その鏡に映ったとき、曖昧だったものの輪郭がはっきりする瞬間があります。
帰宅後の、静かな答え合わせ
ワークのあと、ご夫婦にはささやかな “持ち帰り” があります。
「理想の暮らし」を、それぞれの視点で書き出してみるというもの。
Aさまご夫婦の回答には、こんな言葉がありました。
<奥さまの、理想の朝>
朝日が入る空間で気持ちよく起床。
子どもが起きる前に、身支度と少しの自分時間。
朝食は準備も片付けも最小限で、落ち着いたスタート。
<ご主人の、理想の朝>
シンプルな動線でスムーズに支度をしたい。
家族がまだ寝ていても音を気にせず朝ごはんが作れて、
起きてきた気配が自然にわかる距離感が理想。
── 書き出して、見せ合って、気づく。
「そうか、朝はお互い “静けさ” を大事にしていたんだ」
「でも、奥さんは“自分時間”を、僕は“動線”を重視してたんだな」
共通点と、違いが、同時に浮かび上がる。
それが、このワークのいちばん静かなハイライトです。

打ち合わせの前に、“見せ合い” を
家づくりの打ち合わせでは、たくさんの選択を迫られます。
間取り、広さ、設備、予算配分。
その一つひとつで「どうする?」と聞かれたとき、答えの根っこになるのは “自分たちはどう暮らしたいか” です。
根っこが曖昧なまま話を進めると、
打ち合わせが長引いたり、後から迷いが出たり、
“なんか違う” が積み重なっていきます。
だからこそ、打ち合わせに入る前に──
夫婦の “暮らしの地図” を、それぞれの手で描いておく時間を持ってほしい。
そしてその地図を、帰宅後の夜に、そっと見せ合ってほしいのです。
最後に
「そんなことまで、考えてたんだ」
何年連れ添ってきたご夫婦でも、知らない部分はあります。
それは、関係が浅いからではなく、
“そういう切り口で話してこなかった” だけなのかもしれません。
間取りを決める前に。
土地を探す前に。
一度、ご夫婦で “暮らしの地図” を描いてみませんか。
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