下地を入れた場所のほかに、柱・間柱にもビスは効きます
お部屋の壁の多くは、石膏ボードという板にクロスを貼って仕上げています。石膏ボードは、火に強く、平らな壁をつくるのに向いた材料です。そのかわり、ビスをしっかり保持する力はあまりありません。
石膏ボードだけにビスを打つと、最初は留まったように見えても、重さがかかるうちに穴が広がり、抜けてきます。ものを落とすだけでなく、壁に大きな穴が残ることもあります。
ビスがしっかり効くのは、石膏ボードの裏に木があるところです。家の壁の中には、それが2つあります。
打ち合わせで入れた下地
テレビやカーテン、棚などのために、設計の打ち合わせで場所を決めて入れた補強の板です。図面に描かれています。
柱・間柱
家の骨組みとして、壁の中に縦に入っている木材です。壁の中に、一定の間隔で並んでいます。
下地を入れた場所は、図面を見れば分かります。けれど、付けたい場所にちょうど下地があるとは限りません。川添が動画のはじめに伝えているのは、そんなときも、柱・間柱ならビスを効かせられるということです。その柱・間柱の位置を見つける道具が、下地探しです。

探すのは磁石、確かめるのは針
下地探しには、探すための磁石と、確かめるための針の両方がついています。覚えておきたい部分は4つです。

手のひらに収まる大きさ。先端に磁石と針が入っています
先端の磁石|探す
壁の中のビスに反応して、カチッと動きます。石膏ボードは柱・間柱にビスで留めてあるので、ビスの位置が分かれば、柱・間柱の位置も分かります。
針|確かめる
本体を壁に押し当てると、先端から出てきます。石膏ボードを通り抜け、柱・間柱に当たったところで止まります。
目盛|深さを読む
針がどこまで入ったかを示します。壁の表面から柱・間柱までの深さが分かり、ビスの長さを選ぶ目安になります。
ロックスイッチ|しまう
ロックをかけると、押しても針が出なくなります。使わないときは、ロックをかけてしまいます。
「ロックをかけると針が出ない仕様になります。使用されないときは、ロックをかけてしまっていただくのが安全かと思います」
針は細いので、斜めに押し当てると曲がることがあります。本体の後ろのふたを開けると、予備の針が入っています。曲がったときは、無理に押し戻さず、予備に替えてください。
使い方|5つのステップ
流れは、図面で見当をつける、磁石で探す、針で確かめるの順です。動画で川添がやっている手順を、そのままなぞります。
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ステップ1:
図面で、見当をつける
お手元の図面で、取り付けたい壁のあたりを見ておきます。打ち合わせで下地を入れた場所なら、そこが第一候補です。それ以外の場所では、図面で柱のおおよその位置を見ておくと、探す範囲がぐっと狭まります。
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ステップ2:
ロックを外す
ロックスイッチを外して、針が出る状態にします。磁石で探しているあいだは、本体を強く押し込まないようにすると、針が出ずに済みます。
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ステップ3:
磁石で、壁をなぞる
先端を壁に軽く当てたまま、ゆっくり横に動かします。壁の中のビスに近づくと、磁石が動いてカチッと音がします。そこから上下にずらしても同じように反応が続けば、ビスが縦に並んでいる証拠。その裏に、柱か間柱があります。
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ステップ4:
針を刺して、目盛を読む
反応が縦に並んだ線の上で、ビスとビスの間に本体をまっすぐ押し当てます。針が柱・間柱に当たると、そこで止まります。そのときの目盛の数字を読みます。裏に柱・間柱がない場所では、針は手ごたえなく奥まで入ります。
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ステップ5:
使い終わったら、ロックをかける
位置が決まったら、ロックをかけてしまいます。針がむき出しにならないので、引き出しや工具箱に入れても安心です。

先端を壁に当てたまま、ゆっくり横へ。カチッと鳴ったところに、ビスがあります
目盛の数字が、ビスの長さの目安になります
針を刺したら、目盛を読みます。この数字は、壁の表面から柱・間柱までの深さです。動画では、15mmのところで針が止まりました。
「いま15mmのところにちょうど数字が合っているんですけれども、ここの石膏ボードが12mmで、裏にいる間柱に効いているような状態なので、15mm以上のビスを用意して、取り付けにご使用いただければと思います」

針が止まったところの数字を読みます。この例では15mm
目盛が15mmなら、柱・間柱までの深さは15mm。つまり、15mmより短いビスでは、柱・間柱まで届きません。川添の言う「15mm以上」は、この届くための長さのことです。
実際にものを取り付けるときは、そこに取り付けるものの厚みと、柱・間柱にしっかり入る分を足して、ビスを選びます。
目盛の数字 + 取り付けるものの厚み + 柱・間柱に入る分(20mmほど)
たとえば目盛が15mmで、厚さ5mmの金具を取り付けるなら、15+5+20=40mm。40mm前後のビスが目安です。取り付ける金具や棚の説明書にビスの指定があるときは、そちらを優先してください。
ビスを打つのは、ビスとビスの間
磁石が反応した線の裏には、柱・間柱があります。ただし、そこにビスを打つのではありません。動画のなかで、川添が注意点として挙げていたところです。
「ここの裏にはビスがいますので、ここにネジを打ったりすると刺さらないことがあるため、ビスとビスの間を打つinjようにしていきます」
磁石が反応したところの裏には、石膏ボードを留めているビスがすでに入っています。同じ場所に打つと、新しいビスが古いビスの頭に当たって、入っていきません。
打つのは、縦に並んだビスの線の上で、上下のビスの間。ここなら、裏に柱・間柱があって、ビスどうしもぶつかりません。
縦に並んだビスの線の上で、ビスとビスの間に打ちます
- 磁石が反応した真上には打たない。既存のビスに当たって、入っていきません
- 線から横にずらさない。柱・間柱の幅は数センチほど。針で確かめた位置からずれると、柱・間柱を外れます
- 入りにくいときは、力で押し込まない。いったん止めて、位置を確かめ直します
こんなときどうする?|Q&A
オーナーさまからいただきそうなご質問を、まとめました(タップで開きます)。
磁石が反応しません
先端を壁に当てたまま、もう少しゆっくり動かしてみてください。速く動かすと、反応を見逃しやすくなります。
磁石が届くのは、壁の表面から13mmほどまでです。石膏ボードが二重に張ってある壁などでは、反応しないことがあります。そのときは、図面で見当をつけた場所に針を刺して確かめます。針は、磁石よりも深いところまで届きます。
針が曲がってしまいました
本体の後ろのふたを開けると、予備の針が入っています。曲がった針は無理に押し戻さず、予備に替えてください。
予備を使い切ったときや、交換のしかたが分からないときは、担当ホームプランナーにご相談ください。
針の穴は目立ちませんか
針はとても細いので、クロスの上では目立ちにくい穴です。
とはいえ、刺す回数は少ないほうがきれいに保てます。先に磁石でビスの並びを探し、針は確かめるときだけ使う、という順番がおすすめです。
ビスを打つのを避けたほうがよい場所はありますか
スイッチやコンセントの真上・真下は避けてください。壁の中を、電気の配線が上下に通っていることがあります。
キッチンや洗面、トイレなど水まわりの壁の中には、水道の管が通っていることもあります。迷ったときは、打つ前に担当ホームプランナーにご相談ください。
テレビや棚など、重いものを取り付けたい
打ち合わせで下地を入れた場所は、図面に描かれています。壁掛けのテレビや棚など重いものは、まずその場所を使うことを考えてください。
図面にない場所に重いものを付けたいときは、取り付ける前に担当ホームプランナーにご相談ください。壁の中の状態を確かめたうえで、ご案内します。
壁の中を知ると、家に手を入れやすくなる|リガードから
どこに打てばいいかが分かれば、迷わず手が動きます
暮らしていると、壁に何かを掛けたくなる日がやってきます。子どもの絵、季節の飾り、使いやすい位置のフック。そのたびに「ここに打って大丈夫かな」と迷うのは、もったいないことです。
下地探しがあれば、壁の中を、開けずに確かめられます。磁石で探して、針で確かめて、目盛でビスを選ぶ。手順を一度覚えておけば、次からは迷いません。
「この壁には、どのくらいの重さまで付けられる?」「図面のどこを見ればいい?」——迷ったら、壁の写真を一枚お送りください。担当ホームプランナーが確認して、ご案内します。
まとめ
- ビスが効くのは、打ち合わせで下地を入れた場所と、壁の中の柱・間柱。下地探しで見つけるのは、柱・間柱です
- 下地探しは、磁石で探して、針で確かめる道具。使わないときはロックをかけてしまいます
- 流れは図面で見当をつける → 磁石で壁をなぞる → 針を刺して目盛を読む
- 目盛の数字は柱・間柱までの深さ。ビスは、目盛+取り付けるものの厚み+柱・間柱に入る分(20mmほど)で選びます
- 打つのは、縦に並んだビスの線の上で、ビスとビスの間。磁石が反応した真上には打ちません
- 針が曲がったら、本体の後ろのふたの中の予備に替えます
今回は、メンテナンスボックスの下地探しの使い方をお届けしました。
壁にものを取り付けたくなったら、ビスを買いに行く前に、まず下地探しで壁の中を確かめてみる。それだけで、壁を傷めずに、しっかり留められます。
次回も、暮らしのなかの等身大のお手入れをご紹介します。
壁への取り付けや下地のことで、気になることはありませんか?
リガードでは、オーナーさまへの引渡し後のサポートも大切にしています。
担当ホームプランナーのグループLINEに、お写真やメッセージをお送りください。些細なことでも、お気軽にご相談いただけます。



