渡部邸のキッチンについて|タカラスタンダード「オフェリア」
渡部の家のキッチンは、タカラスタンダードの「オフェリア」。リガードのお住まいでも採用の多いシリーズです。
タカラスタンダードの特徴は、なんといってもホーローです。金属の表面にガラス質を焼きつけた素材で、汚れが表面にしみこみません。だから、油汚れがついても内部まで入っていかず、表面から拭き取れます。
この「しみこまない」という性質が、レンジフードのお手入れではとくに効いてきます。ゴシゴシこすらなくても、汚れが浮けば落ちるからです。

渡部邸のレンジフード。ふだんは、下から見える面がフラットな状態です
お引渡し時の仕様書に、キッチンとレンジフードのメーカー・品番が記載されています。
見当たらない場合は、レンジフードの写真を一枚リガードまでお送りください。機種を確認して、合うお手入れ方法をお調べします。
レンジフードの汚れの正体|油は、冷えると固まる
レンジフードが汚れる理由は、ほぼ一つです。調理中に立ちのぼった油が、レンジフードの表面で冷えて、そこに残るから。
油の膜
加熱で細かい粒になった油が、空気と一緒に吸い込まれます。その一部が途中の面に当たって残り、うっすらとした膜になります。
ホコリとの合体
べたついた油の膜は、空気中のホコリを捕まえます。油だけのときよりも、ぐっと落としにくい汚れに変わります。
時間による硬化
残った油は、時間をかけて空気にふれ、だんだん固くなっていきます。半年、一年と置くほど、こすっても動かない汚れになります。
見えないところ
汚れが多いのは、下から見える面ではなくその裏側と、本体の内側。ふだん目に入らないので、気づいたときには固まっていることがあります。
つまり、レンジフード掃除がつらいのは「汚れが強いから」ではなく「置きすぎたから」。時間が経つほど固くなるだけで、油そのものは、温かいうちなら簡単にゆるみます。
年末に一年分をまとめて落とそうとするから、大仕事になる。逆に言えば、こまめにやるほど、一回あたりはあっけないほど短く終わります。
渡部が動画のなかで「ここの裏に、やり方は書いてあるんですけども」と話している場面があります。多くのレンジフードには、お手入れの手順や外し方を示したラベルが本体に貼られています。
下から見える板を開けると、内側に貼ってあることが多いところです。まずは一度、ご自宅のレンジフードをのぞいてみてください。

「ここの裏に、やり方は書いてあるんですけども」。答えは、意外と近くにあります
はじめの一手は、掃除ではありません|ファンをロックする
渡部が動画でいちばん最初にやっているのは、汚れを落とすことではありません。ファンが回らないようにロックすることです。
「一旦、このレンジフードが、まず動かないようにロックをしたいと思います」
「レンジフードの種類によって、やり方は違うと思いますが……ロックできました」
手を入れる場所のすぐ奥で、ファンが回る構造になっています。作業中に何かの拍子でスイッチが入ると、けがにつながります。だから、掃除を始める前に「回らない状態」をつくっておく。
ロックのしかたは機種によって違います。運転を止めるボタンの長押しでロックがかかるもの、スイッチのカバーで固定するものなど、さまざまです。ご自宅のレンジフードの取扱説明書、または本体に貼られたラベルをご確認ください。
コンロを使った直後は、レンジフードの内側も温まっています。機器がじゅうぶんに冷めてから始めてください。あわせて、コンロのスイッチが切れていること、ガス栓が閉じていることも確認しておくと安心です。
実際のやり方|外して、拭いて、食洗機へ
渡部家のやり方は、この3つに要約できます。手でがんばる工程が、ほとんどありません。
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要点 01
こすらない
固まった油と格闘しない。外せるものは外して、洗えるものは洗える場所へ持っていきます。
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要点 02
ついでに、まとめて外す
レンジフードを開けたタイミングで、コンロの部品も一緒に外してしまう。掃除の回数を増やさない工夫です。
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要点 03
機械に任せる
外したものは食洗機へ。あとはスイッチを押すだけ。人の手でやるのは「外す」と「拭く」だけです。
渡部邸での実演の様子。音が出ない環境でも流れがわかります
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ステップ1:
ファンが回らないように、ロックする
前の章のとおり、まずここから。やり方は機種ごとに違うので、取扱説明書か本体のラベルで確認してください。機器が冷めていることも、あわせて確かめます。
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ステップ2:
下から見える板を、外す
レンジフードの下面をふさいでいる、いちばん手前の板です。両手でしっかり支えながら開けて、外します。落とすと危ないので、片手で作業しないでください。踏み台を使う場合は、ぐらつかない安定したものを。
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ステップ3:
本体の内側と、外した板の裏を拭く
渡部が「ちょっとベタついていることも多い」と言うのが、この部分。外した板の裏面と、本体の内側の面を、洗剤を含ませた布やキッチンペーパーで拭き取ります。手が届かない奥まで無理に入れず、見える範囲で十分です。
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ステップ4:
このタイミングで、コンロの部品も外す
渡部家では、レンジフードを開けたついでにガスコンロの外せる部品もまとめて外します。掃除の機会を分けないほうが、結果的にラクだからです。ただし、コンロは機種によって扱いが変わります(次章でくわしく触れます)。
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ステップ5:
外したものを、食洗機へ
「外したものは、わが家は食洗機に入れております」。まとめて入れて、いつもどおり回すだけ。ここが渡部家のやり方のいちばんの要です。食器と一緒ではなく、部品だけで回すと気持ちよく使えます。

あとはスイッチを押すだけ。人の手でやるのは「外す」と「拭く」まで
シンクにぬるま湯をためて、台所用中性洗剤でつけ置きしてください。油はぬるま湯でゆるみます。10分ほど置いてからスポンジでなでれば、こすらなくても落ちてきます。
熱すぎるお湯は、やけどのおそれがあるので使わないでください。40度前後で十分です。
渡部家の道具|無印良品のアルカリ電解水
拭き取りに渡部が使っているのは、無印良品のアルカリ電解水。水を電気分解してつくられた、アルカリ性のクリーナーです。

渡部家の定番。コンロまわりの拭き掃除にも、そのまま使えます
油汚れは酸性です。だから、反対の性質をもつアルカリ性のものを当てると、油がゆるんで落ちやすくなります。台所用の油汚れ用洗剤の多くがアルカリ性なのも、同じ理由です。
アルカリ電解水は成分が水由来なので、拭いたあとに洗剤が残りにくいのも使いやすいところ。もちろん、お手持ちの台所用中性洗剤や、油汚れ用の洗剤でもかまいません。渡部が特別な道具を使っているわけではない、というのがこの記事でいちばんお伝えしたいところです。
- 製品ごとに使えない素材が決められています(白木、うるし塗り、皮革製品などが挙げられることが多いところです)
- お使いの製品のボトルに書かれた「使えないもの」を、一度確認してください
- 木の面や塗装面に近い場所では、直接スプレーせず布に含ませてから拭くと安心です
- 肌の弱い方は、手袋をして扱ってください
気をつけたいこと|食洗機に入れる前に
「外して食洗機へ」は気持ちのよいやり方ですが、何でも入れてよいわけではありません。ここだけは、押さえておいてください。
レンジフードの部品は、機種の案内にしたがって
タカラスタンダードは、ホーロー製の整流板(下から見える板)とホーローグリスフィルターについて、食器洗い乾燥機でのお手入れに対応していると案内しています。渡部の家でも、実際にそのようにお手入れしています。
ただし、レンジフードはメーカーや機種によって素材も構造も変わります。お使いの機種の取扱説明書を、一度ご確認ください。
ガスコンロの部品は、話が別です
渡部家では、レンジフードのついでにコンロの部品も食洗機に入れています。ただしこれは渡部家のコンロでのやり方であって、すべてのコンロに当てはまるものではありません。
バーナーキャップは、火が出る部分にかぶさっている丸いフタです。裏側にある細かい溝が汚れで詰まると、火が不揃いになったり、不完全燃焼や点火不良につながったりします。
- メーカーが案内しているお手入れは、薄めた台所用中性洗剤を布やスポンジに含ませて洗う方法です
- 裏側の目詰まりは、歯ブラシでやさしく落とします
- 洗ったあとは水気をしっかり拭き取ってから取り付けます。ぬれたままだと正常に燃えないことがあります
- ガス栓を閉じ、機器が冷めてから作業してください
コンロの部品を食洗機に入れてよいかどうかは、お使いの機種の取扱説明書でご確認ください。判断に迷ったら、無理をせず手洗いを選んでください。
高いところの作業だからこそ
レンジフードは頭より上にあります。無理な姿勢で力を入れると、部品を落としたり、体をひねって痛めたりします。
踏み台を使うときは、ぐらつかない安定したものを。板を外すときは、かならず両手で支えてください。「今日はここまで」と途中でやめても、まったく問題ありません。
こんなときどうする?|Q&A
オーナーさまからいただきそうなご質問を、まとめました(タップで開きます)。
どのくらいの頻度でやればいい?
タカラスタンダードは、普段のお手入れの目安として1か月に1度を案内しています。
ただし、この間隔を守れないと汚れが落ちなくなる、というわけではありません。大切なのは間隔そのものより「固まる前にやる」こと。年末にまとめてやるより、ずっとラクに終わります。
ファンまで外して洗ったほうがいい?
日常のお手入れでは、そこまでやらなくて大丈夫です。渡部も、動画のなかでファンは外していません。
メーカーが案内している普段のお手入れの範囲も、無理なく手が届く部分までです。ファンの奥や内部の汚れが気になる場合は、無理に分解せず、まずリガードにご相談ください。無理な姿勢での高所作業は、けがや部品の破損につながります。
グリスフィルターもやったほうがいい?
できればやったほうが良い、けれど必須ではありません。
メーカーの案内では、普段のお手入れの対象として整流板・グリスフィルター・フードパネルが挙げられています。一方で渡部の家では、手前の板までで済ませることが多いそうです。
全部やろうとすると腰が重くなります。まずは手前の板だけでも十分。慣れてきたら、フィルターも一緒に食洗機へ。
外した部品は、食洗機に入れて大丈夫?
レンジフードについては、タカラスタンダードのホーロー整流板・ホーローグリスフィルターは食器洗い乾燥機でのお手入れに対応しています。ただし機種によって扱いは変わるので、取扱説明書をご確認ください。
ガスコンロの部品は、話が別です。とくにバーナーキャップは、裏側の細かい溝が詰まると不完全燃焼や点火不良につながります。メーカーが案内しているのは、薄めた台所用中性洗剤での手洗いと、歯ブラシでの目詰まり取りです。
コンロの部品は、かならずお使いの機種の取扱説明書を確認してから扱ってください。
油が固まって落ちないときは?
固まった油は、常温では落ちにくくなっています。ぬるま湯につけ置きして、油をゆるめてから洗うと落ちやすくなります。
それでも力任せにこするのは避けてください。金属たわしやクレンザーは、ホーローやステンレスの表面を傷めるおそれがあります。
何度かに分けて少しずつ薄くしていくつもりで続けるか、どうしても落ちない場合は写真を一枚リガードへお送りください。
お手入れは、続けられる形で|リガードから
今日の10分が、年末の半日をなくします
この記事でお伝えしたことは、突き詰めるとひとつです。レンジフードの油汚れは、置いた時間のぶんだけ固くなる。だから、固まる前に外して洗ってしまえばいい。手でこすり落とす場所ではありません。
渡部のやり方にも、特別な道具や技術はありませんでした。ファンを止めて、板を外して、拭いて、食洗機へ。それだけで、レンジフードはきれいな状態が保たれています。
できる範囲で、かまいません。手が回らない日があっても、続いていることのほうがずっと大切です。「うちのレンジフードは、どこまで外せる?」「この部品、食洗機に入れていいのかな?」——迷ったら、写真を一枚お送りください。機種を確認して、合うお手入れ方法をご案内します。
まとめ
- レンジフードの汚れは油+ホコリ。つらいのは汚れが強いからではなく、置きすぎたから
- はじめの一手は掃除ではなく、ファンが回らないようにロックすること。やり方は機種ごとに違います
- 渡部家のやり方は「外して、拭いて、食洗機へ」。手でこする工程がほとんどありません
- 拭き取りは無印良品のアルカリ電解水。台所用の中性洗剤でもかまいません
- タカラスタンダードのホーロー整流板・グリスフィルターは食洗機に対応。ただし機種の取扱説明書を確認してください
- ガスコンロの部品は別扱い。とくにバーナーキャップは、目詰まりが不完全燃焼につながります
- やり方のラベルは、レンジフード本体に貼ってあります
今回は、渡部邸のレンジフードのお手入れをお届けしました。
年に一度の大仕事にするか、月に一度の10分にするか。同じ場所の掃除でも、選べます。外して、拭いて、機械に入れる。それだけで、レンジフードはずいぶん気楽な場所になります。
次回も、暮らしのなかの等身大のお手入れをご紹介します。
レンジフードやコンロのお手入れで、気になることはありませんか?
リガードでは、オーナーさまへの引渡し後のサポートも大切にしています。
担当者のグループLINEに、お写真やメッセージをお送りください。些細なことでも、お気軽にご相談いただけます。


