賢い家づくりブログ
【ひびきあう暮らし】川崎市42坪の注文住宅|建築家とつくったKさまの施工事例

「一国一城の主になりたい」――ご主人の力強い想いから始まったのは、川崎市の高低差のある特徴的な敷地に建つ、延床42坪のお住まいでした。
72坪という広めの敷地に求められたのは、奇抜さではなく「人が集まる温かさ」と、ほんの少しの遊び心。土地探しの段階では他社のコストメリット提案とも比較検討されながら、最終的にリガードとのパートナーシップを選ばれた背景には、建築家との対話から生まれる「家族の視線が交差する住まい」への確信がありました。
本記事では、40坪台の間取りで「家族の気配」と「団らん」を両立させたKさま邸の施工事例を、吹き抜けのメリットとデメリットの本音も含めて詳しくご紹介します。

物件データ
| 所在地 | 神奈川県川崎市 |
| 敷地面積 | 238.50㎡(72.14坪) |
| 建築面積 | 約28坪 |
| 延床面積 | 約42坪 |
| 構造・階数 | 木造2階建て |
| 特徴 | 大きな吹き抜け/庭付き/書斎/洗面台2箇所/高低差のある敷地 |
| ご家族構成 | ご夫婦+お子さま |
| コンセプト | どこにいても家族の顔が見える「ひびきあう暮らし」 |
「子どもの背中しか見えないのは嫌」――奥さまの言葉が設計の核に
キッチンは「司令塔」ではなく、家族の輪の中に
家づくりで奥さまが一番大切にされたのは、こんな想いでした。
「キッチンに立ったとき、子どもの後頭部しか見えない間取りにはしたくない」
料理をしていても、リビングで遊ぶ子どもの表情が見える。ダイニングで宿題をする姿と目が合う。どこにいても家族の気配を感じられる――。建築家はその想いをそのまま設計の核に据え、LDK全体を一望できる開放的なプランを提案しました。
「キッチン=家事の司令塔」ではなく、「キッチン=家族の輪の中の一員」として位置づける発想の転換。42坪という延床のゆとりを、部屋数の多さではなく「視線の抜けと家族の距離感」に振り分けた結果です。

吹き抜けが生む「縦のつながり」
Kさま邸の象徴は、LDKの中央に据えられた大きな吹き抜けです。
1階と2階が緩やかにつながり、別々の階にいても声を掛け合える距離感が生まれます。「どこにいても顔が見える」というコンセプトが、平面(横のつながり)だけでなく、断面(縦のつながり)でも実現されているのです。
2階のホールから吹き抜けを見下ろせば、リビングでくつろぐ家族の姿が見える。1階からは、子どもが階段を上がる足音や、書斎で仕事をするご主人の気配が伝わる。これが、Kさま邸のテーマ「ひびきあう暮らし」の実像です。

敷地72坪×延床42坪を活かす「編集する設計」
あえて「2Way玄関」を採用しなかった理由
当初の提案には、シューズクロークを通り抜けてLDKに至る「2Way動線」が組み込まれていました。近年の注文住宅で人気の間取りですが、Kさまはあえてそれを採用しませんでした。
「動線よりも、収納量と広さを優先したい」――ご夫婦の暮らし方に照らし合わせて出された、明確な判断でした。
その代わりに配置されたのが、玄関付近の洗面台2つ。帰宅後すぐの手洗い、朝の身支度時の混雑、来客時の使い分け――家族の生活シーンを想像しながら決められた、Kさま邸ならではの動線設計です。
建築家は「描いて終わり」ではない
Kさまが1stプランを見たとき、率直に伝えられた要望がありました。
「階段上の本棚は、本が日焼けしそうだから外したい。その分、トイレを広くしたい」
こうした具体的な修正要望に対して、建築家は柔軟に応じ、打ち合わせにも何度も同席しました。Kさまがリガードに感じられた最大の価値は、まさにこの「設計して終わりではない、共につくる編集プロセス」にあります。
建築家が図面を描いて完成、ではなく、建築家と施主が対話を重ねながら少しずつ設計を編集していく感覚。この一体感が、家づくりを「大変な工程」から「楽しいプロセス」へと変えました。

正直にお伝えします|吹き抜けの「音」というデメリット
吹き抜けのある家に憧れる方は多い一方、実際に暮らしてみて初めて気づく点もあります。ここではKさまのご経験も踏まえて、吹き抜けのデメリットも正直にお伝えします。
高気密高断熱住宅では「音」が響きやすい
断熱性・気密性の高い住宅で大きな吹き抜けをつくると、どうしても発生するのが音の響きです。
Kさまも、お子さまが寝た後のテレビ音量、ご夫婦が同時にリモートワークを行う際の会話の重なり――こうしたシーンで音への配慮が必要だと実感されています。
冷暖房効率と、その対策
もうひとつよく指摘されるのが、冷暖房効率です。ただし現代の高断熱・高気密住宅では、シーリングファンや床下エアコンなどを組み合わせることで、吹き抜けがあっても光熱費を抑えた快適な室温を維持できます。Kさま邸もこの仕様で設計されており、冬でも1階と2階の温度差はほとんど感じないレベルです。
それでも吹き抜けを選ぶ理由
音が響くというのは、視点を変えれば「家族の気配が常に感じられる」ことの裏返しでもあります。
「気配を遮断するのではなく、感じながら暮らす」――このライフスタイルを選ばれたKさまにとって、吹き抜けの開放感と家族のつながりは、音のデメリットを超える価値でした。
吹き抜けを検討される方は、「家族の気配を歓迎する暮らし方かどうか」を、設計前にご夫婦で話し合ってみることをおすすめします。

ゲストが泊まれる2階ゾーニングと、庭付きの暮らし
「人が集まる家にしたい」――当初のご要望は、間取りのゾーニングにも活かされています。
2階は寝室エリアとその他の洋室(書斎・ゲストルーム)を明確にゾーニング。これにより、ご友人が泊まりに来られた際も、プライバシーを守りつつお互いに気兼ねなく過ごせる「ゲスト対応の間取り」になっています。
そして、これから完成するお庭。庭付きの家は、休日のBBQや子どもの遊び場、家庭菜園と、人が集まる家の魅力をさらに広げてくれます。72坪という敷地のゆとりが、内側の「団らん」と、外側の「賑わい」の両方を可能にしているのです。

コストメリットのある他社ではなく、リガードを選ばれた理由
実は土地探しの段階で、Kさまは他社から仲介手数料などの面でリガードよりコストメリットのある提案を受けていました。
それでもリガードを選ばれた理由――それは、セミナーで知った「高性能住宅の重要性」と、スタッフへの「信頼」でした。
「長いお付き合いをするパートナーとして見たときに、リガードさんにお願いしたい」――目先の初期費用だけでなく、数十年続く暮らしの質、性能、そして安心感。それらをトータルで考えたときの「コストパフォーマンス」こそが、Kさまの決め手でした。
家づくりは、契約して終わりではありません。設計・施工・引き渡し・アフターまで、少なくとも数年、実際には数十年にわたって続く関係性です。だからこそ「誰と組むか」という視点で選ばれたKさまの判断は、非常に本質的なものでした。
リガードが考える「ひびきあう暮らし」
私たちリガードは、東京・千葉・埼玉・神奈川エリアで建築家とともに注文住宅をつくる工務店です。狭小地・変形地・住宅密集地から、Kさま邸のようなゆとりある敷地まで、都市部の多様な土地条件に応える設計実績を多数持ちます。
リガードが大切にしている3つの設計思想は、Kさま邸にも息づいています。
- ひとつをマルチに――洗面台2つ、玄関=収納+動線+手洗いを兼ねる設計
- ゆるやかにつなぐ――壁ではなく吹き抜けで1階と2階を接続
- 開くと閉じる――LDKは開放し、2階ゲストゾーンは適切にプライバシー確保
3つの思想を土地・ご家族・ライフスタイルに合わせて編集するプロセスに、私たちが最も価値を置いています。
よくあるご質問
Q. 川崎市エリアでも建築家設計の注文住宅は建てられますか?
建てられます。リガードは東京・千葉・埼玉・神奈川エリアを商圏とし、川崎市・横浜市など神奈川エリアでの施工実績もございます。高低差のある土地、狭小地、旗竿地など、条件が難しい土地でも建築家と一緒に最適な設計をご提案いたします。
Q. 吹き抜けのデメリットは何ですか?対策はありますか?
主なデメリットは「音の響きやすさ」と「冷暖房効率」です。ただし、現代の高気密高断熱住宅では、シーリングファンや床下エアコン、適切な断熱等級・気密性能の設計により、冷暖房効率は十分に確保できます。音については家族構成や暮らし方によって受け止め方が異なるため、設計前に「家族の気配を歓迎する暮らし方かどうか」をご夫婦で確認されることをおすすめします。
Q. 40坪台の間取りでは、どんな暮らし方が実現できますか?
40坪台の延床があれば、大きな吹き抜け、書斎、ゲストルーム、庭付きなど、ゆとりある要素を組み合わせた家づくりが可能です。Kさま邸は延床42坪で、吹き抜け・書斎・洗面台2箇所・ゲスト対応2階ゾーニング・庭付きを実現しています。部屋数を増やすのではなく、視線の抜けや家族のつながりに面積を振り分けるのが、建築家設計ならではの発想です。
Q. 土地探しの段階から相談できますか?
もちろん可能です。リガードでは土地探しから資金計画、設計、施工、アフターまで一貫してご相談いただけます。「この土地でどんな家が建つか」「予算と土地・建物のバランスをどう取るか」といった上流のご相談も歓迎です。
まとめ:「性能とデザイン」の先にある、「誰とつくるか」
性能とデザインの両立はもちろん大切ですが、Kさまが最も大切にされたのは「誰とつくるか」でした。
完成したお住まいは、これから庭も整い、ますますご家族やご友人の笑顔で満たされていくことでしょう。「一国一城の主になりたい」というご主人の想いは、「人が集まる、ひびきあう家」というかたちで実を結びました。
「他社と比較検討中」「土地探しから相談したい」「吹き抜けのある家に憧れているけれど不安もある」――そんな方は、ぜひ一度リガードの家づくりワークショップにお越しください。