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「広いリビングがほしい」と、思っていたのに・・・

「広いリビングが欲しい」
「インテリアにもこだわりたい」

家づくりについて聞かれたら、迷いなくそう答えていた。
そう信じていた、はずでした。

ところがワークショップから帰り道、その方はぽつりとつぶやいたそうです。

「……広さじゃ、なかったかも。」


「ほしいもの」と「大切にしたいこと」は、別物だった

家づくりを考えはじめると、まず頭に浮かぶのは“形になっている要望”です。
広いリビング。アイランドキッチン。吹き抜け。素敵なインテリア。
雑誌やSNSで何度も見て、「いいな」と感じてきた具体的なキーワード。

でも、それらが“なぜ” 欲しいのかまで、立ち止まって考えたことはあるでしょうか。

このワークショップでは、初対面の方同士でペアを組み、お互いの「大切にしたいもの」をヒアリングし合います。
そこで自然に投げかけられるのが、こんな問いです。

「なぜ、広いリビングが欲しいんですか?」
「広いリビングで、どう過ごしたいですか?」

普段の自分が、なんとなく口にしていた要望。
それを “ なぜ? ” と、初対面の人にまっすぐ聞かれる。
すると、ふっと、奥にあった別の言葉が出てくる瞬間があります。


出てきたのは、“目線”と“緑”だった

「広いリビング」と答えていたその方の口から、対話のなかでこぼれ出たのは、こんな言葉でした。

「家のなかにいても、目線が通っていてほしい
植物や木などの自然を感じていたい

広さが欲しかったわけじゃなかった。
本当に求めていたのは、視線の抜けと、緑のある時間だった。
そう気づいた瞬間、ふっと体の力が抜けたといいます。

「広さ=心地よさ」だと、自分でも気づかないうちに思い込んでいた。
でも実は、広さは“条件”のひとつにすぎなくて、本当のゴールではなかったのです。


講師の一言で、家づくりの形に変わる

気づきは、大切です。
けれど、気づきだけでは家にはなりません。

ここからは、500組以上の家づくりに伴走してきたコーディネーター講師の出番。
参加者のお話を最後まで聴いたうえで、こんな一言が返されました。

「コンパクトな家でも、視線が抜けて、周辺の緑を借景として取り込めれば、その心地よさは十分つくれますよ」

その瞬間、ご本人の中で、ばらばらだったピースが一気につながったそうです。

  • 無理して広い家を建てる必要はない
  • 大事なのは、土地選びの段階で「視線の抜け」と「周辺の自然」を意識すること
  • そのうえで、好きなインテリアを置ける余白をプランに残しておくこと

「ほしい家」ではなく、「ほしい暮らし」へ。
ふわっとした憧れが、次の一歩のための具体策に翻訳された瞬間でした。


要望の“奥”には、必ず“理由”がある

家づくりで迷子になりやすいのは、要望のリスト化だけで動き始めてしまうから。
リストはどんどん長くなる。優先順位はつけられない。予算は膨らむ。
そして打ち合わせの席で、決まって聞かれるのです。

「結局、いちばん大事にしたいことは何ですか?」

その問いに迷わず答えるためには、要望の奥にある “理由”に降りていく必要があります。

  • なぜ、広いリビングが欲しいのか
  • なぜ、アイランドキッチンに憧れるのか
  • なぜ、吹き抜けがいいと感じるのか

その“なぜ”を、自分ひとりで見つけるのはとても難しい。
だからこそ、初対面の方からの問いと、講師のひと言が必要なのです。


最後に

家づくりは、「広い/狭い」「足す/引く」の話ではありません。
自分が、何を心地いいと感じる人間なのかを知ることから、すべてが始まります。

「広いリビングがほしい」
そのフレーズの裏側にある、あなたの本当の言葉を、一緒に探しに来てみませんか。

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