I様・O様邸の工事の裏側 vol.4 工事開始〜お引渡しまで<二世帯住宅>240203-2
各セクションの流れ・プロセス
着工前~地縄張り・地鎮祭・地縄承認
近隣挨拶
担当工事監督が建築現場の近隣住民への挨拶を行います。
近隣挨拶と建築工事の重要性:近隣挨拶は、建築工事を進める上での基本的なマナーとして認識されていますが、その背後には、実は深い意味が込められています。以下に、リガードの施工・工事スタッフの視点から近隣挨拶の重要性とその効果について詳しく解説します。
I様(親世帯)・O様(子世帯)邸は、もともとお住まいの土地に建て替えだったので、すでに近隣住民の方との間にコミュニケーションはある状態でした。挨拶の徹底はもちろんのこと、近隣に2か所あるゴミ捨て場の整理(ゴミの片づけや、ネットの回収、掃除)も行いました。近隣の方の目に入る部分でもあるので、きれいな現場を徹底することで、不快要素をなくしていきました。1. 信頼関係の構築
近隣挨拶は、工事を行う側と近隣住民との間に信頼関係を築く第一歩となります。挨拶をすることで、工事の内容や期間、工事中の注意点などを伝えることができ、近隣住民の不安や疑問を解消することができます。また、挨拶を通じてお互いの顔を知ることで、万が一のトラブルが発生した際の対応もスムーズに行うことができます。工事が終われば、お施主様が入居されます。我々の工事期間の態度がお施主様のお引渡し後の近隣環境にも影響すると考えています。
2. 工事の円滑な進行
近隣挨拶を行うことで、工事に関する情報を事前に共有することができます。これにより、近隣住民が工事の進行を理解し、協力的になってくださることも期待されます。例えば、工事車両の通行や騒音に対する理解を得ることができれば、工事の進行がスムーズになります。
3. トラブルの予防
工事中には、騒音や振動、埃などの影響が避けられない場合があります。しかし、近隣挨拶を行うことで、これらの影響を最小限に抑える対策を講じることができます。また、近隣住民からの要望や提案を受け入れることで、トラブルを未然に防ぐこともあります。
4. 着工前の現地調査の重要性
近隣挨拶を行う際には、現地の状況を十分に把握することが重要です。付近の交通事情や道路の状態、近隣の建物や植樹などの状況を確認することで、工事の計画をより具体的に進めることができます。また、現地調査を入念に行うことで、工事中のリスクを事前に把握し、適切な対策を講じることができます。
5. 協力業者との連携
近隣挨拶を行うことで、協力業者との連携もスムーズに行うことができます。協力業者に対して、近隣の状況や要望を伝えることで、工事の進行を円滑に進めることができます。また、協力業者も近隣住民との関係を重視することで、より質の高い工事を行うことができます。
6. まとめ
近隣挨拶は、建築工事を進める上での基本的なマナーであると同時に、工事の成功を左右する重要な要素となります。工事を行う側としては、近隣住民との良好な関係を築くことを最優先に考え、適切な挨拶と情報共有を行うことが求められるとリガードの施工・工事スタッフでは考えております。
地縄張り・地鎮祭・地縄承認
地縄張り
地縄張りは、建物の配置や形状を実際の土地上で確認するための作業です。この作業を行うことで、設計図面と実際の土地との間にズレがないか、また土地の形状や地形に合わせて最適な配置ができているかを確認することができます。また、地縄張りを行うことで、建物の大きさや形状、方位などを具体的にイメージすることができ、後の工事の進行に役立てることができます。この作業は現場監督が建設予定地で行います。
地鎮祭
地鎮祭は、建築工事の安全や成功を祈願するための儀式です。この儀式を行うことで、工事関係者や近隣住民との関係を深めるとともに、工事の進行に対する神聖な意識を持つことができます。ご家族様にご参加いただき、終始和やかな雰囲気で執り行われました。
鎮め物
これからの工事の安全、完成してからのお施主様の生活を見守ってくださいます。
家づくりのプロセスにおいて、地縄張りは非常に重要な工程となります。この工程は、建物の配置や形状を正確に決定するためのものであり、後の工事の基盤となる部分です。
1. 地縄張りの意義
地縄張りは、建物の配置や形状を実際の土地上で確認するための作業です。この作業を行うことで、設計図面と実際の土地との間にズレがないか、また土地の形状や地形に合わせて最適な配置ができているかを確認することができます。また、地縄張りを行うことで、建物の大きさや形状、方位などを具体的にイメージすることができ、後の工事の進行に役立てることができます。
2. 地縄張りの手順
地縄張りは、以下の手順で行われます。
現地調査:まず、建築予定地の地形や地質、隣接する建物や道路の状況などを詳しく調査します。
縄張り:設計図面を元に、建築予定地に縄を張ります。このとき、建物の角や中心点などを正確に示すための杭を打ち込むことが多いです。
確認:縄張りが終わったら、その位置や形状が設計図面通りであるか、また実際の土地の条件に合わせて適切な配置になっているかを確認します。
3. 地鎮祭の意義
地鎮祭は、建築工事の安全や成功を祈願するための儀式です。この儀式を行うことで、工事関係者や近隣住民との関係を深めるとともに、工事の進行に対する神聖な意識を持つことができます。
4. 地縄承認の重要性
地縄承認は、地縄張り後にお客様に現地を確認してもらい、建物の配置や形状、方位などを最終的に承認してもらう工程です。この工程を行うことで、お客様の意向を正確に反映した上で、工事を進めることができます。
5. リガード新築注文住宅工事部の役割
地縄張りや地鎮祭、地縄承認の各工程において、工務の役割は非常に大きいです。専門家は、設計図面と実際の土地との間にズレがないかを確認するとともに、土地の条件やお客様の要望に合わせて最適な配置を提案することが求められます。また、地鎮祭では、工事の安全や成功を祈願するとともに、工事関係者との関係を深める役割も果たします。
まとめ
地縄張り・地鎮祭・地縄承認は、家づくりの初期段階で行われる重要な工程です。これらの工程を正確に行うことで、後の工事の進行をスムーズに進めることができ、お客様の満足度も高まります。リガードの施工・工事スタッフでは、これらの工程に細心の注意を払い、お客様の要望や土地の条件を十分に考慮した上で、最適な提案を行うよう努めております。
基礎工事~上棟
家を建てる際の工程は、その安全性や耐久性、さらには住み心地に大きく影響します。着工(配筋・配筋検査・断熱工事)
配筋
配筋は、基礎の強度を上げるための鉄筋を組み立てる作業です。
この際、配筋のピッチ、つまり鉄筋の間隔を正確に計測することが重要です。
配筋検査
図面通りに鉄筋が正しく配置されているかどうかを、第三者であるJIO*の検査員が確認する検査のこと。
基礎の鉄筋の太さや間隔などを細かくチェックします。 第三者が工事のチェックすることによって工事のミスが少なくなることがメリットとして挙げられます。
JIOによる細部までの確認はもちろん、リガード工事部としても安心の家づくりのため、指摘を受ける前にチェックを徹底的に行います。
この検査では、鉄筋のピッチや配置が適切であるか、また鉄筋とコンクリートの間の厚み(かぶり厚)を確認する作業が行われます。基礎と建物本体を緊結するアンカーボルト(金物)が正しくまっすぐに設置されているかのチェックも行います。また、基礎を貫通する配管の通り道を事前に作っておくため、スリーブというものを事前に配置します。リガードの場合は、水道やガス、換気の通り道も計画に沿って配置されます。
「JIO検査員」とは、日本住宅保証検査機構(JIO: Japan Inspection Organization)の検査員のことを指します。
JIOは、日本国内で住宅の保証や検査を行う機関です。JIO検査員は、主に新築住宅やリフォーム工事の品質を確保するために現場での検査を行います。
JIO検査員の主な役割には以下のようなものがあります。
1. ≪施工中の検査≫住宅の建築中に、設計図や基準に基づいて正しく施工されているかを確認します。
2. ≪完成後の検査≫完成した住宅が各種の基準や規則を満たしているかどうかを検査します。
3. ≪保証制度の運用≫住宅の品質を保証するために必要な検査や手続きを行い、問題があった場合には修正を指導します。
JIO検査員は、住宅の品質と安全性を確保するための重要な役割を果たしています。
配筋検査の様子
断熱工事
土台敷きのタイミングで、基礎内の断熱工事も実施されます。リガードの施工方法では、床面に断熱材を敷くいわゆる床断熱方式ではなく、基礎の外周部分に断熱材を配置します。これにより、床下も室内空間の一部として考え、外気の侵入を防ぐことができます。この断熱工事は、冬の寒さや夏の暑さから室内を守るために非常に重要です。
基礎の断熱には、『ミラフォーム』という断熱材を、基礎の立ち上がり部分100mm・底版に50mm使用しています。吸水・吸湿性がほとんどなく、断熱性能の劣化を防ぎます。更に、ホルムアルデヒドを含んでいないので、人や地球にやさしく、安全性に優れています。
上棟(棟上げ・建前)
土台が完成したら、次に上棟作業が行われます。この工程では、土台の上に柱や横架材(梁など)を組み立てていきます。大勢の職人さんたちが一日で屋根まで組み立てるため、現場監督は各作業が滞りなく進むように全体を監督します。 上棟を行う際は、レッカー上棟(レッカー車から荷物を吊り上げ)と手起こし上棟(レッカーを使わず人力)の2種類があります。どちらもメリット・デメリットがありますが、I様・O様邸では、前面道路が一方通行であったこともあり、手起こし上棟により一気に構造材を組み上げました。
躯体検査
第三者であるJIOの検査員による上棟後の構造、躯体(柱、筋交い、梁、金物等)の検査のこと。
大工工事本格スタート~建物のハコとしての性能が決まる最重要工程
木造住宅の建築における木工事は、その後の住宅の安全性や耐久性、さらには住み心地に大きく影響する重要な工程です。
気密処理
土台の外周部分や配管の周りにも、コーキングを使用して気密処理を行います。これにより、外部からの冷気や暖気の侵入を防ぐことができ、室内の温度を一定に保つことができます。高い気密性能は、快適な室内環境を保つために不可欠です。
準耐火構造のI様・O様邸では、耐火コーキングの貫通部の配線等にも気密処理を行いました。気密検査
住宅の性能を大きく左右する気密について、気密検査をリガードでは全棟実施しています。 リガードでは、気密性を表すC値0.4以下をお約束しています。 また、社内でも全スタッフへ物件ごとの気密値が共有される仕組みもあり、部署等問わずリガードメンバー全員が気密値へ高い意識を持ち業務に取り組んでおります。 気密は、簡単に例えると家の隙間の大きさです。気密性を表すC値。数値が小さいほどすきまが小さくなり高性能となります。 一般的に開口部が多いと、気密性能も低くなると考えられます。I様・O様邸は完全分離の2世帯住宅なので玄関が2つあります。 いずれも引き違いの玄関扉を採用されているため、条件的には良い数値が出ないような間取りでした。
引き違いの玄関扉
外部収納
とはいえ、お家の住み心地に直結する部分のため、現場では大工さんが特にサッシ周りなどの隙間が出やすい部分へウレタン吹付やコーキングを四方に徹底した結果、数値を0.26まで抑えることができました。 リガードでは、気密性を表すC値0.4以下をお約束しているため、この想いに共感いただける職人さんのみと日々リガードの家づくりを行っています。どの物件も気密測定はお客様の安心快適な住まいのため、その場にいる全員が良い数値を目指し一丸となっています。C値0.4以下を実現しています。こだわりポイント
≪I様邸 キッチン背面アクセントタイル×天井木目≫
毎日使うキッチンや、ご家族と過ごす時間の長いリビングは特にお好きなテイストを選択されると日々の生活がより豊かになりますね。
≪O様邸キッチン 背面アクセントタイル×間接照明≫
I様邸と同じく、キッチンの背面にアクセントタイルを選択されました。 間接照明との組み合わせがより空間をお洒落にしてくれています。 ≪小上がりスペース≫ ゆったりと過ごすことができる小上がりスペースは、琉球畳がモダンな雰囲気を醸し出してくれます。また、畳の下部は収納スペースとなっています。 ≪ワークスペース≫ 鉄骨階段の前に造作の机を設置しました。LDKやバルコニー、どこにいても家族の気配を感じられる場所に位置するため、お子様の勉強机や家事スペース、マルチなワークスペースとして重宝します。屋根工事
≪屋根≫
建物の外壁と屋根は、外観や耐久性を向上させ、気候条件から建物を保護するための重要な工程です。 I様・O様邸の屋根はガルバリウム鋼板による施工です。 ガルバリウム鋼板とは、表面にアルミニウム・亜鉛・シリコンのめっき(膜)を施した薄い鉄板です。 金属製によるメリットの耐水性、防水性だけでなく軽量であることも特徴です。 一般的には、建物の最上部である屋根の重量が軽い事は地震による揺れの影響を軽減します。
仕上げ段階
仕上げ段階の工事は、住宅建築における最終的なフェーズとして、住まい手の生活を直接左右する部分です。この段階での工事の質やデザインの選択は、住まい手の快適さや生活の質に大きく影響します。I様・O様邸は、事前確認を徹底的に行い工事を進行していたため、仕上げ段階でのお直しは発生しませんでした。
こだわりポイント
≪O様邸 FE(マグネット)ボードの活用≫
お子様の勉強机の前には学校のプリントやスケジュールを貼り付けることができるよう、FE(マグネット)ボードの活用を提案し、採用していただきました。 また、追加で余りを奥さまの作業台とお子様部屋ニッチ背面マグネットを提案したところ、大変喜ばれ活用しました。
奥様の作業台 背面マグネット仕様
お子様部屋ニッチ 背面マグネット仕様
完成
完了検査申請後、完了検査が行われます。検査が完了したら検査済証が発行されます。お引渡し式
ついに完成の時です!式の場には、初めての出会いから共に歩んできた多くの仲間たちが集まりました。監督、営業、設計、そして何よりもお客様。 一つ一つの表情には、この長い旅路での喜怒哀楽が刻まれています。新しい家の鍵を手渡すその瞬間、時間が止まったかのような静寂が広がりました。そして、感極まり涙がこぼれ落ちました。それは、感謝と喜び、そして新しい未来への期待の涙でした。リガードとして、この引き渡し式はただの終わりではありません。新しい物語の始まりです。お客様の家族がこの家で過ごす日々、その笑顔と幸せを想像しながら、私たちは再び新しい出会いを心待ちにしております。
お引渡し式の様子
お家づくりを記録したお引渡しムービーの上映
現場監督からお花の贈呈
担当営業から色紙の贈呈
お子様方から担当営業へお手紙をいただきました
I様・O様からのメッセージ
≪担当営業へ≫
初めてお会いしたときは、練馬のモデルルームで、場所がわからなく迷っていたところ、汗をかきながら車のところまで来ていただいたのを覚えています。
自己紹介でそこまで話していいのかと思うくらいにされていたのも鮮明に覚えています。社歴も浅いので、住宅性能・施工技術等の説明は少し厳しいと思う点
もありましたが、一生懸命やっていただいている感はありました。説明については、殆ど吉川様がしていただき、またフォローしていただき、それもバランス
がとれて良かったと思ってます。
最終、リガード様に決定させていただいたとき、リモートの中、皆でウルウルしたこと、上野さんの初めての契約となったこと、非常に印象に残ってます。
これからも頑張っていただきたいです。
≪現場監督へ≫
こちらからの問い合わせ、無理な要望があっても嫌な顔ひとつされず、丁寧に対応いただけました。 また、業者様とのやりとりが上手くいかないときも、現場で一緒に立ち会ってもらったり、 適切なアドバイスをしていただきました。常に細やかな対応をしていただき、感謝しております。 上田さんの提案で、子ども部屋にもニッチをつけていただきました。 子供達がとても喜んでました。ありがとうございます。
I様・O様からの心のこもった贈り物
とても素敵なイラストとともにお嬢様お二人よりいただきました。
~監督からの一言~
ちょっとしたことですが、喜んでもらえて良かったです。是非、プレゼントした小物のマグネットもニッチで活用してみてください。
消しゴムもお勉強にお役立てくださいね。
I様の奥様から手編みのレッグウォーマーをいただきました。
~監督からの一言~
大変感激しました。お気遣いありがとうございます。
担当営業からのメッセージ
HPT:上野
現場監督からのメッセージ
工事部:上田