Lifestyle stories

Regard person
寺尾京子
リガードの人事担当に訊く、“人間力”から考える仕組みづくりと、共感者の増やし方
“人間力”を高めるための人事評価制度とは?
まずはじめに、リガードに入社されたきっかけを教えてください。
最初はパートとして入社しました。自宅が近くになり、たまたま通りかかった時にパート募集の貼り紙を見つけたんです。本社の受付業務を4年ほど担当させていただくうちに正社員として働きたいと思うようになり、改めて面接を受けました。
社員として働きたいという想いはどんなところから湧いてきたのでしょうか。
受付にいると、リガードの社員たちがお客様と接しているところを毎日たくさん見るんですね。お客さまに接する真摯な姿勢やていねいな心の向け方が本当に素敵だな、このメンバーたちと一緒にもっと深く関わりながら働くことができれば・・・と思ったことが大きなきっかけですね。
現在、リガードでどんなお仕事をされていますか?
大きく分けると2つ担当しているものがありまして、ひとつは人財採用の業務です。新卒採用や中途採用のために会社説明会を開いたり、採用イベントに参加したり、面接を実施したりしています。もうひとつは人財開発の仕事ですね。人事評価制度の整備や社内研修の計画、会社の新しいミッション/バリューなどをどう浸透させていくかなどを日々考えています。

今日は本社に産業カウンセラーの方がいらしていましたが、営業チームの方々とのミーティングを寺尾さんがアテンドされていましたね。
はい、それも人財開発の仕事です。産業カウンセラーの方にお客様心理についてレクチャーいただく研修をちょうど行っているところでした。お客さまにより適切なご提案や有意義な時間をご提供できるように、たとえば、お客さまの表情や言葉から気持ちを汲み取ったり、お一人おひとりに合った伝え方を工夫することなど、お客さまとの信頼関係を築くうえで大切な“相手の感じ方に寄り添う姿勢”など、産業カウンセラーの方からは、現場で大切にしたい視点をたくさん教えていただいています。どの組織/チームにどんなプログラムが必要なのかを検討して計画するのが人財開発の仕事です。
寺尾さんはこれまで人事や採用のお仕事を経験されたことがなかったと伺っています。入社されてからご自身でいろいろ勉強されたり大変だったのではないでしょうか?
初めてのことばかりで戸惑うことはたくさんありました。少し前のことになりますが、人事評価制度を一から見直そう、作り直そう、となった時は本当に大変でしたね。半年ぐらいはさまざまな企業の制度や仕組みを勉強して、ひたすらインプットをしていきました。

新しい人事評価制度はどのような観点で作っていったのでしょうか。
実は、そこには一切迷いがなかったんです。1番最初に弊社の内藤社長から“人間力”を1番大切にしていきたい。それを高めていけるような人事制度にしたいという話があり、私はとても共感したんですね。ゴールはそこだと。なので、新しい制度の指針は最初からまったくブレず、それを叶えるにはどんな仕組みが適切なのかを考えたり、試行錯誤したりするのにかなり時間を要した感じでした。

具体的にはどんな制度なんですか?
リガードの人事評価制度は給与や処遇を決めるためのものではなく、もちろんそれは結果としてついてくるのですが、「目標設定」をすることで人間力を高めていけるようなものにしたいと思って作りました。目標設定をするということは、自分が“こうありたい”という姿と今の自分を比べてギャップを明確にすることだと思うんですね。そのギャップを埋めていく過程が人間力を高めることに強く繋がると思っています。
人間力が上がるということは、家族だったり、友達だったり、周りにいる大切な人を幸せにできる、ということだと私は思うんですね。自分の手で自分の大切な人を幸せにできるってめちゃくちゃ幸せなことだと思いますし、ただ働くだけではなく、そんなことを真剣に考え向き合っているのがリガードという会社なんじゃないかと思っています。
新しいブランドコンセプトに
“共感”をもっと集めるために
昨年、企業CIやVIをリニューアルされましたが、新しいCI「人が、まんなか。」もまさに人間力がキーワードですよね。
そうですね。「人が、まんなか。」という共通言語ができたのはすごく大きいです。それに合わせて採用もするし、教育もするし、人事評価もしていく。今までも、とても人間味のある素敵な人たちが集まっている会社でしたが、より“共感型”の採用が出来てきていますし、完全ではありませんが、社風にも一体感が生まれつつあるような気がしています。

今はどんなことに注力していますか?
「人が、まんなか。」というリガードの新しいコンセプトをどうしたら社内にもっと浸透させることができるか、日々の活動に活かせるかを考えています。最近では「人がまんなかセッション」という名前で社内ワークショップのようなことをやってみました。「“人が、まんなか。”ではない状況ってどういうこと?(逆発想)」「”人が、まんなか。“が浸透するとどういうチーム/会社になれそう?」といったことを、まずは各部署のマネージャー陣を中心に集まってもらい出し合いました。回の最後に”私はこれをやっていきたい!“と思ったことを”実践宣言“として話してもらったのですが、どれもすごく前向きで現実的で良かったですね。また一歩前進できた気がします。
幸せとは“変化していくもの”
このコーナーでは、毎回「あなたにとって幸せとは?」という質問を用意しているのですが、人事担当として人生の大きな岐路に立ち会うことも多い寺尾さんにもぜひお伺いしてみたいです。
難しい質問ですが、幸せってたぶん“変化していくもの”なのかなと思っています。どこから見るかによっても違いますよね。めちゃくちゃ辛い、もうやめたいって今思っていても、20年経った時に振り返ると、あの時がんばれた自分を誇りに思えたり、一緒にがんばっていたメンバーが宝物になっていたりとかします。今が大変でも20年後には幸せに変わっている。なので、幸せとは何か、と聞かれたら“自分次第で変わっていくもの”と答えるかもしれないです。

寺尾さんには最後にもうひとつ、「あなたにとって“人が、まんなか。”とは?」という問いにもぜひお答えいただきたいのですが。
“人が、まんなか。”というコンセプトができた当初は会社のブランドコンセプトだったんですが、今はもはや自分の人生の指針なんじゃないかと思っています。仕事においても、自分の人生においても、大切にしたいことが詰まっている特別な言葉ですね。
