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ホームインスペクター・市村 崇さん

ホームインスペクターという仕事

ホームインスペクターは、住宅の品質や安全性を公平な立場から見守る専門家です。リガードでは、2025年からホームインスペクターによる全棟検査を開始。今回は、リガードをはじめ、年間300棟以上の住宅を検査する市村崇さんに、ホームインスペクターの役割や“いい家”への考え方についてお話を伺いました。「ホームインスペクターとは翻訳家である」という理由とは?

まず、ホームインスペクターというお仕事について教えてください。

市村:簡単に説明すると、住宅の構造や安全性、品質の検査などを行う専門家のことです。公平な立場で家づくりのサポートを行っています。

工務店やハウスメーカーさんから依頼されて、検査を行うことが多いのでしょうか?

市村:いえ、個人の方からもたくさん依頼があります。たとえば、「ハウスメーカーから見積もりを受け取ったけど、この見積もりは妥当ですか?」とか、「建築家さんと一緒に家を建てるのでセカンドオピニオンに入って欲しい」「既存住宅の状況を調査して欲しい」など、新築工事だけでなく、さまざまケースがあります。

年間でどのぐらいの数の住宅を検査されているのでしょうか?

市村:個人の方から依頼を受けて検査する住宅は年間で300棟ほどです。それ以外にリガードさんのように、工務店やハウスメーカーから依頼を受けているのが19社ほど。1棟につき3回検査を行うところもあれば、4回検査する場合もあります。検査数で言うと、多い時で1ヶ月で150くらいの検査を行っています。

どのような検査を行なっているか、ぜひ教えてください。

市村:リガードのように、全部で4回の検査を行う場合、1回目はまず基礎の検査をしていきます。基礎が設計図通りの配置になるかどうか?道路からの高さが合っているのか?対角の寸法は合っているか?などをミリ単位で確認していきます。それから、鉄筋が設計図に基づいて配置され、本数や間隔などが基準を満たしているかどうかもチェックしていきます。2回目は上棟検査といって、柱や梁など住宅の構造がきちんと組み上がっているかどうかの検査です。3回目が防水。外壁には防水紙という水に強い紙を貼るのですが、それが正しく貼れているかどうかをチェックしていきます。最後の4回目は竣工検査です。引渡し前の最終検査になります。窓や扉の稼働チェックから始まり、全体的な仕上げ状況の確認を行います。

“いい家”ってどんな家?

検査は、工程ごとにチェック項目に沿って検査していくのでしょうか?

市村:そうですね。各回15〜20項目くらいの検査項目があり、それに沿ってチェックしていきます。この時に大切なのは「良い検査とは、どんな検査なのか?」ということです。良いものを作る時、検査はより厳しくした方がいいと思いがちで、それも間違っていないかもしれませんが、僕は細かい箇所をチェックすることだけが厳しい検査ではないと思っているんです。
それは「いい家って何?」というところに繋がっていると思うのですが、“いい家”ってどんな家だと思います?

“快適な家”、でしょうか・・・?

市村:そうですね。そう答える方はきっとたくさんいらっしゃると思います。でも、僕が思う“いい家”というのは、“約束が守られている家”です。
たとえば、ある施主さんがリガードで家を建てる契約をしたとします。この内容、金額で、いついつまでに作りますと約束をして、印鑑を押しますよね。その内容できちんと施工されれば施主さんが望んでいた住宅が出来上がるわけなので、家が快適かどうかはまた別の問題のように思います。でも、一番の問題は、自分にとっての“快適”や“理想”を実現するためのポイントが、契約内容にきちんと盛り込まれているかどうか、それを判断できていないというのが大きな課題だと思っています。
良い工務店さんは、「どんな暮らしがしたいですか?」「日曜日は何をしていますか?」「夜は何時に寝ますか?」「親御さんと同居される可能性はありますか?」みたいなところから始まり、あなたにとっての一番いい家の最適解が出るまで伴走してくれて、それを契約という形に落とし込んでくれます。

そういった視点でハウスメーカーなり工務店を選んでいる人というのは、まだまだ少ないように思います。

市村:そうなんですよね。家って結局、100人いたら100通りの正解があって、リガードさんのような工務店は、100通りにそれぞれ100点満点の家を提案していきたい、という会社なんですね。逆に大手ハウスメーカーで家を建てるということは、ある程度パッケージ化されていたり、決められた中から選びながら家づくりを進めることが多いので、そのぶん楽でスムーズと言えるかもしれないです。
大手のハウスメーカーだったら安心とか工務店だったら安いとか、そうじゃないんですよね。70点だけどリスクヘッジされたハウスメーカーの家なのか、それとも、自分たちで決めていくことも多く大変だけど工務店と一緒に100点満点を目指すのか。自分の家づくりはどっちなのか?を考えてみると良いと思います。
でも、どちらがどう違うかがよく分からないと思うので、本来は営業マンや設計士がお客さまの潜在意識の中まで入り込みながら「今後どうやって生きていくべきなんだろう」「そのためにはどんな家だと良いのだろう」と改めて考えるきっかけを作り、良い選択ができるように導いてあげないといけないんです。家づくりはそこが始まりですから。

ホームインスペクター=翻訳家

市村さんは以前、建築士として設計図を作成したり、工事監理といったお仕事をされていたそうですが、ホームインスペクターの仕事を始められた経緯をお伺いしても良いでしょうか。

市村:最初は大手のハウスメーカーで現場監督をやっていました。その後、部署を異動し、職人さんのお給料を決めたり、新しい工法の開発などもやっていました。でも、これは自分が望む家づくりじゃないな、と思うようになり、退社して自分で設計事務所と工務店を立ち上げました。そこから10年間ほどお客さまから直接お仕事をいただいて、図面を引いて、現場をまわし・・・ということをやっていたんですが、だんだんと「僕ひとりではこの業界を変えることはできないな」と思うようになったんですね。僕のところへ来ていただいた方の家は良い家にする自信はあったんですが、その数はどうしても限られてしまうし、このままでは欠陥住宅も、家づくりで後悔する人も減らないと。それで、ホームインスペクターとして住宅の品質を守っていくことによって、建築業界全体をもっと良くしていければ・・・と思うようになったんです。

リガードのホームインスペクション(住宅診断)は、以前はご要望をいただいたお客さまを中心に行なっていましたが、2025年から全棟が検査対象となりました。

市村:そうなんですよ。なので、僕もなかなか忙しいです(笑)。でも、その決定は簡単に出来ることではないなと思いました。勇気がいることですし、コストもかかるし、工務店からすれば、自分たちが正しいと思っていたことに対して、じゃんじゃんダメ出しや指摘をされることになるわけですからね。

たしかに、ある種“粗探し”をする仕事ですよね。しかし、家づくりにおいてとても大切な役割を果たす仕事だということが今日わかりました。

市村:建築業界、特に住宅の現場はすごく大変なんですよね。やることがいっぱいで、その一つひとつに身につけておかなければいけない知識がたくさんあり、技術や素材のことを調べる時間も必要だけど、なかなか時間を捻出できない。しかも、誰かに聞いても正しい答えがすぐに返ってこないことも多い。なので、ホームインスペクターって検査したりチェックしたりする仕事ではあるんですが、何が正しいのか、どうしたら良いのか、家づくりに携わる人が気軽に相談できる存在になれたらとも思っています。
これから家を建てようとする施主さんにとっては、ホームインスペクターは“翻訳家”ですかね。家づくりを進めていると、営業の方や建築士の方が言っていることが全然分からない、だから判断しづらいという場面がたくさんあると思うんですね。そんな時に頼ってもらいたいですし、納得して家づくりを進められるお手伝いができればと思っています。

最後に、市村さんにとっての“幸せ”を教えてください。

市村:日本から欠陥住宅がなくなることが幸せですね。本来、ホームインスペクターの仕事っていらないですもんね。私の仕事が廃業するのが一番良いことじゃないでしょうか。そうしたら、僕はまた自分で図面を引いて、自分で工事をして、家を建てていきたいです。

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