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佐藤様邸

デザインも性能も譲れない。その先に完成させた、人も動物も“自分たちらしく”過ごせる家

3人家族 愛犬・愛猫と一緒 31〜35坪 2階建て 長方形
#1階リビング #土間 #吹き抜け #書斎 #中庭
東京・武蔵野エリア。Sさまご夫婦が代々木上原から愛犬とともに移り住み、約4年が経ちました。玄関から続く広い土間、縁側と一体になった庭、自分たちの手で仕上げた内装――随所にこだわりが詰まったこの家は、リガードの建築家とご夫婦が対話を重ねながら作り上げた、人も動物も自分たちらしく過ごせる家です。コロナ禍・ウッドショックという逆境でのスタートから、このこだわりの家が完成するまでのお話をたっぷり伺いました。

ハウスメーカーではなく工務店へ。“性能とデザインの両立”を求めて

家づくりを始めるにあたって、ハウスメーカーにお願いするか、工務店を選ぶか、かなり悩まれたと伺いました。どのような点で悩まれていたのでしょうか。

旦那様:ハウスメーカーにお願いする家づくりは、自分たちのための“オーダーメイド”というより、ある程度決められた中でカスタムする、というイメージですよね。その方が効率が良く、予算面でも良い点がありますが、私たちの場合は細かいところも含めて家づくりで叶えたいことがたくさんありました。せっかく家を建てるなら、自分たちがこうしたいと思っていたものをできるだけたくさん実現したいなと。なので、まず工務店での家づくりを選ぶことにしました。工務店を特集した本を読んでいたところ、性能面とデザイン面を両立した家づくりをする工務店としてリガードが紹介されていました。住宅の性能にもちゃんとこだわりたいと思っていたので、すぐにピンときた。それがリガードとの出会いです。

住宅の性能面では、特にどんなところにこだわりたいと思っていたのですか?

旦那様:気密性や断熱性はもちろんですが、耐震性も大きなポイントでした。リガードさんはちゃんと耐震設計を行い「耐震等級3」を取得するのはもちろんのこと、構造計算も一度やって終わりではなく、図面に変更がある度に何度も計算を行ってくれます。最近もあちこちで地震が起こっていますし、そのあたりはとても安心感につながりました。

設計や間取りについては、最初にどんなことを叶えたいと思っていたのでしょうか。

旦那様:私は生まれてからずっとマンション暮らしだったので、戸建てに憧れていました。もし戸建てを持てるなら、庭と縁側が欲しいと思っていたので、最初に「縁側と、小さくても良いから庭が欲しいです」とリクエストしました。

竣工時に植えたシンボルツリー。4年間で3倍ほどに成長

奥様:私は、夫と私、それぞれの仕事スペースを作りたいとお伝えしました。私は今ちょうど育休中ですが、普段は私も夫も家で仕事をする時間が多くて、以前住んでいたマンションでは扉一枚で隣で仕事していたので、丸聞こえだし集中しづらかったんですね。なので、今回は1階と2階できちんと分けて仕事スペースを作っていただけてうれしいです。

キッチン横のリモートワーク用スペース。大きな格子窓で開放感も確保

玄関からつづく土間スペースも素敵ですね。玄関が広い土間スペースになっているお宅はよく見かけますが、土間の部分がリビングまで繋がっているデザインはとてもめずらしいです。

奥様:とてもめずらしいですよね。最初にこのプランを提案していただいたとき、私も「おもしろい!」と思いました。リビングの土間部分は犬用のスペースとして使っていますが、トイレを見えるところに置いてすぐ取り替えられるようにしたいけれど、普通の床と同じ場所だとちょっと気になる・・・ということも解決できて助かっています。モルタルでひんやりしているので、ここで寝転んで庭を眺めるのがすごく好きみたいです。

初回の打ち合わせでリガード社が作成した模型。間取りはここからほとんど変わっていない
リビングにもつながっている土間スペースは、犬が自由に行き来できるように隙間を作ってある
リビングの土間スペースは愛犬のお気に入りの場所

ワンちゃんとの暮らしのために、ほかにどのような工夫をされましたか?

旦那様:よく見ると分かるのですが、実は床材の仕上げをエリアによって変えています。キッチン側は汚れに強いウレタン塗装をしていて、手前のリビング側は無垢材に対してペット用の滑りにくいオイルを塗って仕上げています。従来はリガードさんでは取り扱っていない仕上げ剤だったのですが、「犬のためにこのオイルを塗って滑りにくくしたい」とお伝えしたところ、快く対応してくださいました。おかげでこの子も安心して走り回っています。無垢材は傷がついても、それがだんだんと味になっていくところが良さですよね。

リビングのフローリングは、ペット用の滑りにくいオイルを無垢材に塗って仕上げた

コロナ禍・ウッドショックという逆境の中での家づくり

家づくりの時期は、ちょうどコロナ禍とウッドショックが重なっていたと伺いました。

旦那様:そうなんです。家づくりを始めたのがちょうどウッドショックの始まりの頃で、最初の頃に相談したいくつかの工務店さんには「木が入手できないので1年、2年かかります」と言われたこともありました。その中でリガードさんは「なんとかやります」と言ってくださって、最初のスケジュールどおりに家を完成させることができました。

奥様:メーカーさんのショールームなどでキッチンやお風呂を見学するにあたっても、コロナの影響で入場を制限していたり、予約が取りにくくなっていて、思うように家づくりが進まないことがあって大変でした。リガードさんとの打ち合わせが夜遅くに終わり、何か食べて帰ろうとしたらコロナの影響で飲食店がどこも開いていなくて、めちゃくちゃお腹を空かせながら家まで帰った、なんてこともありましたね(笑)。

そういった苦労をされながら完成させた家は思い入れもきっと強いですね。デザイン性にもこだわりたかった、と仰っていましたが、中でも特にこだわったところ、お気に入りの部分はどこですか?

旦那様:壁紙にはかなりこだわりましたね。壁紙を貼る職人さんに申し訳ないと思うくらい、「ここからここまではこの壁紙、こちらはこの壁紙」という細かい指定をさせていただきました。南側は全部漆喰で、天井は珪藻土クロスにしていて、マットで柔らかい質感の白色になるように工夫しました。洗面所のタイルは、自分たちで貼ったんですよ。近くで見るといろいろ粗はあるのですが、自分たちの手が加わると、愛着もいっそう湧いてきますよね。

奥様:私たちが『ハリーの壁』(※ハリー=犬のお名前)と呼んでいるスリットの入った壁も、下地の壁紙まで貼ってもらったあと、自分たちの手で塗りました。憧れていた塗料ブランド『ポーターズペイント』を使っています。

『ポーターズペイント』を使って施主夫婦が塗った壁は部屋のアクセントに

旦那様:間取りのデザインで言うと、「セカンドリビングみたいなのがあるといいよね」という私たちのひと言を受けて、リガードさんが考えてくださった2階の間取りがとても気に入っています。今は仕切りがないのですが、将来的に壁を立てて部屋を分けることも可能な余白がある設計になっていて。生活スタイルが変わっていく中で、いろいろ変化も楽しめるのが良いなと思っています。

奥様:高窓のデザインや設計も、暮らしはじめてみてそのすごさを感じているところです。夏の日中は日差しが中に入ってこないようになっている一方、冬の晴れた日は暑くて窓を開けるくらい暖かいんです。日差しが遮られる高さや、季節ごとの太陽の位置まで計算してくれているんだなと実感しています。

縁側でビールを飲み、庭で焼肉を。「家で過ごす時間」が変わった

このインタビュー企画では、皆様に「あなたにとって幸せとは?」と伺っているのですが、この家に暮らすようになって約4年、改めて感じる“自分にとっての幸せ”はありますか?

旦那様:そうですね。以前は、週末は外出することが多かったのですが、今は涼しい日は縁側で庭を眺めながらボーッとしたり、ビールを飲んだりすることが増えました。そういう特別ではない時間に幸せを感じるようになりましたね。

奥様:このお家って、大きなひとつの部屋みたいな感じで、どこにいても人の気配や犬の気配を感じられるんですよね。それぞれが好きな過ごし方をしながらも、なんとなく一体感があって。それを感じる瞬間は私はすごく幸せですね。子どもが生まれて、これから生活スタイルも変わっていくと思いますが、この家ならそういう変化も楽しんでいけそうだなというふうに思っています。

家のあちこちに高窓を設置。隣家からの視界などを気にせず光だけを取り入れることができる

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