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住宅の劣化対策等級3を獲得するためのガイド 木造、鉄骨造、RC造に対応!
住宅劣化を遅らせるための劣化対策等級
住宅劣化対策等級3の基準を満たすことで、建物を長寿命化させ、長期優良住宅の認定を受けることが出来ます。
住宅の劣化対策等級(構造躯体などの劣化対策)とは、建物の劣化(木材の腐朽等)のしにくさを評価して、劣化対策の度合を測る基準のことです。
劣化対策等級を満たすことで、建物の材料の劣化を軽減して、日常の点検・清掃・補修などの維持管理を容易にすることができます。
躯体の劣化は避けられないものですが、遅らせる工夫をすることはできるのです。
そもそも「躯体」(くたい)って何のこと…
躯体(くたい)とは、建築物の構造を支える骨組みのことで、基礎や柱などを指しています。
躯体の構造は木造や鉄筋コンクリート造で異なっていますが、木造では、柱と梁(はり)と壁が一体となって、外力に耐える構造になっています。
鉄骨造の住宅では、外壁がパネル状の壁やコンクリート板などで作られており、外壁は単なる覆いとなっています。
住宅劣化対策等級には等級1から3までがあり、それぞれの構造や等級に合わせて、構造躯体の劣化対策を測ることができます。
劣化対策等級3 構造躯体が3世代(75年~90年)もつ程度。
*長期優良住宅の求めるレベル
劣化対策等級2 構造躯体が2世代(50年~60年)もつ程度。
劣化対策等級1 建築基準法に定める対策。
木造の住宅における劣化対策とは
木造住宅の劣化対策として、独立した小屋裏ごとに、換気上有効な位置に2ヵ所以上換気孔を設け、小屋裏換気措置をします。
外壁の床下部分には、壁の長さ4m以下ごとに有効面積300cm2以上の換気孔を設けて、床下換気・防湿措置が必要です。
土台に接する外壁の下端に水切りを設けることで、基礎の内周部や周囲の地盤に有効な防腐・防蟻措置を講じることができます。
浴室や脱衣室の軸組、床組や浴室の天井にも、防水措置を講じることで住宅劣化を防ぐことができます。
鉄骨造の住宅における劣化対策とは
鉄骨造の住宅における劣化対策は、基本的に木造と同じですが、防錆の基準が入っている点が大きく異なります。
構造耐力上、鉄骨造の主要部分には、塗装やめっきによる防錆措置を講じます。
ただし、柱や梁、筋交い以外の部分で、鋼材の厚さが12mm以上の場合は防錆措置が不要になります。
独立した小屋裏ごとに、換気上有効な位置に2ヵ所以上換気孔を設け、小屋裏換気措置が必要です。
外壁の床下部分には、壁の長さ4m以下ごとに有効面積300cm2以上の換気孔を設けて、床下換気・防湿措置を講じることで劣化を防ぐことができます。
鉄筋コンクリート造(RC造)における劣化対策とは
鉄筋コンクリート造では、鉄筋の錆びを防ぐために、水セメント比に応じてかぶり厚さを決めます。
水セメント比とは、コンクリートの水とセメントの量の比率のことで、水を少なくすると中性化の進行を遅らせることができます。
コンクリートの中性化が遅くなると、鉄筋の酸化や錆による住宅劣化を防ぐことができるのです。
かぶり厚さとは、コンクリートの表面から鉄筋までの距離のことですが、かぶり厚さだけを見ていては、劣化対策として十分ではありません。
水分の少ないコンクリートを、一定のかぶり厚さに打設することで、住宅の長い耐久性と耐用年数を確保することができます。
ですから劣化対策等級は、「水セメント比」と「かぶり厚さ」を組み合わせた基準でチェックされています。
住宅劣化対策のことなら専門家に相談しよう
木造住宅に防腐・防蟻・防水措置を講じて劣化を遅らせる必要がありますし、鉄筋コンクリート造の建物でも、鉄筋とコンクリートの錆びを遅らせて、地震などの外力に耐えることができます。
住宅劣化対策等級について理解して基準を満たすことで、長期優良住宅の認定が受けられるだけでなく、建物を長持ちさせて安心して暮らせる家を建てることができるでしょう。
住宅劣化対策には専門的な知識が必要ですから、住宅の専門家に相談してみることができます。
住宅劣化対策のことなら、セミオーダー住宅のプロ・リガードに気軽にご相談ください。
まとめ
住宅劣化対策等級の基準を満たすことで、建物を長寿命化させることができます。
住宅劣化対策等級について理解して、安心して暮らせる住まいづくりを実現しましょう。
参考記事
RC造が強い理由 鉄筋が錆びないのはコンクリートのおかげだった!(準備中)
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