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すだれ、カーテン、ブラインド、ローマンシェード 窓装飾の機能と歴史
「窓装飾」や「ウィンドウトリートメント」って?
窓辺にかけるものと言えばカーテン…という図式はもう過去のものになりつつあります。
今の時代は、窓辺のインテリアが多様化してきています。
そもそも日本においては、窓にかける間仕切りと言えば、「すだれ」が定番でした。
「すだれ」は日本の伝統工芸品のひとつで、平安時代の貴族が使用していたという記述があるほど、歴史の古いものです。
竹で作られるものが主流ですが、最近はプラスチック製のものも出回っています。
日差しを避け、風を通すという特徴があり、夏にピッタリの窓辺のアイテムです。
一方、「カーテン」という言葉が輸入されたのは明治末期のことで、日本での歴史はそう古くはありません。
元は上流階級のインテリアで、一般的な家庭に普及し始めたのは、昭和30年代に入り、団地がたくさん建てられるようになってからです。
今ではカーテンも多様化し、ロールスクリーン、ブラインド、シェードといったバリエーションがあります。
また、伝統の「すだれ」に原点回帰する住宅もあり、「すだれ」もインテリア性に富んだオシャレなものも出てきています。
これらのインテリアは、「窓装飾」や「ウィンドウトリートメント」と総称されることがあります。
ブラインドとローマンシェード
ブラインドというと、オフィスの窓装飾のイメージが強いかもしれませんが、住宅にも多く取り入れられています。
住宅で特に人気なのは、「バーチカルブラインド」です。
「バーチカル」とは「垂直な、縦の」という意味で、通常のブラインドと垂直な方向に開閉します。
たくさんの扉がいっぺんに開くような開き方、というとイメージしやすいかもしれません。
通常のブラインド(ベネチアンブラインド)は出入りする際に全開にしなければなりませんが、バーチカルブラインドは片側に寄せることができるので、全開にする必要がなく便利です。
光や視界のコントロールも楽というメリットもあります。
ブラインドの起源は古代エジプトまで遡るそうですが、今主流のアルミ製のブラインドは、1940年代にアメリカで開発されました。
ローマンシェードは、紐を引くと布地が縦に開閉する窓装飾です。
「ローマン」と言いますが、古代ローマ時代のものではなく、誕生は約200年前です。
カーテンを上下にできる技術が開発される時代まで、ローマンシェードの誕生を待つ必要があったそうです。
まとめ
今回は、基本的な窓装飾の種類と、その機能や歴史についてご紹介しました。
今後の記事では、機能性を踏まえた窓装飾の選び方や、色の選択について説明していきます。
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