
ゆるやかに揺蕩う光に寛ぎのひとときを
Interview
近所で開催していたオープンハウスを見学したことがきっかけで、リガードに建て替えを依頼したTさま。「住宅展示場なども見ましたが、建物が大きすぎてイメージがつかなかった。その点、完成見学会はサイズ感が現実的でわかりやすく、自分たちのこうしたいという家がイメージしやすかった」とはご夫妻揃っての感想。実際の家づくりにあたっても「自分たちのアイデアを伝え、建築家の先生がそれを活かして図面に落としていく。できる限り柔軟にやり方を工夫して、プランを提案してくれました。構造上できない・よくないものはダメとはっきり・きちんと説明してくれたので、安心感がありました」とTさま。
Tさまの家づくりは都内の住宅立地という条件で「明るい2階を暮らしの中心に」というご要望に対して、勾配天井を活かした天井を高く、開口部を多くした2階リビング。のびのびと開放的で陽光が移ろう、おだやかに過ごせる空間に仕上げました。
リビングは日の入り方を考慮して、南面のベランダの上に4連の高窓、東側には縦に並ぶ横長のスリット窓。季節や時間帯に応じて室内に差し込む日差しをコントロールするパッシブデザインで、リズミカルに並ぶ窓は外観のアクセントにもなっています。「南北の窓は風の通り道にもなっていて通気性がよく、自然のままの光や風が心地よく過ごせる環境をつくってくれます。天気のいい日にベランダでお茶を飲むのもお気に入りです」と奥さま。
キッチンは明るくコミュニケーションが取りやすいオープンスタイルで、爽やかなカラーリングに奥さまが一目惚れしたというリクシル製。キッチンの脇には小上がりの和室。「床下収納も考えていたのですが、そうすると床が高くなりすぎて空間としても圧迫感が出ますよ、と建築家の先生から理由を説明いただいてこの形になりました。言うことを聞いておいてよかったです」と、エピソードを交えて奥さまが話してくださいました。
収納計画は生活空間を広く使いながら、家じゅう光が広がるように1階を中心に集中収納を採用。タイル張りのシューズクロークに加えて、階段下の大容量ウォークインクローゼットが便利。「使いやすくて、収納力も十分。しまいたいモノが全部入ります」とTさま。圧迫感のないハイドアもポイントです。
それぞれの部屋に合わせてサイズや形の異なる窓が使われているのが、Tさまの住まいの特長。書斎にはディスプレイにもなる出窓、階段の窓にはステンドグラス調シールでデコレーション。照明にもこだわっていて、過ごす場所によって表情の異なる光のゆらぎが、暮らしを彩ります。「特にリビングの光の入り方がいい。打ち合わせのときにはもっと大開口の方がいいと思っていたけれど、ちょうどいいサイズ。気密性や密閉性を保ちながら、空気循環もきちんと考えてあるので快適。住んでみて実感しました」とTさま。光と風に季節や時間の移り変わりを感じながら、心地よい暮らしを楽しんでいます。